2026年5月に旅行社のツアーを利用してイタリアを訪れました。今回の旅は完全な団体行動ではなく、主だった観光スポットはツアーで観光しますが、自由時間もあるプランでした。
ベネチアでは2連泊だったため、1日を通して比較的自由に動ける時間があり、ツアーでは外観見学のみだったサンマルコ寺院については、事前に自分たちでチケットを予約し、内部まで見学しました。また、自由時間を活用してヴァポレットに乗り、ムラーノ島へも足を延ばしています。
ツアーに“お任せ”するだけではなく、行きたい場所を自分たちで補いながら観光することで、限られた時間でもベネチアをより深く楽しむことができました。
この記事では、そんなベネチア2日目の様子をまとめています。

ベネチア到着とベネチア1日目
成田からワルシャワを経由して、ベネチア・マルコポーロ空港に到着しました。その時の搭乗記はこちらを参照してください。上空からベネチアの街を見ることもできました。どちら側の座席から見えるかも記載しています。
ベネチア1日目は自力で徒歩観光しています。こちらにまとめました。
ベネチア2日目早朝のサンマルコ広場とため息橋
ベネチア2日目は、朝食前の早い時間から行動を開始しました。朝食前の行動はツアーには含まれていませんので、自分たちだけで出かけました。
ホテルがサンマルコ広場から徒歩1分という立地だったので、まだ観光客がほとんどいない時間帯の広場へすぐに出ることができます。昼間は多くの観光客で埋め尽くされるサンマルコ広場ですが、早朝は驚くほど静かなのが印象的でした。

本当に人がいません。



その後は、ため息橋周辺まで歩いて撮影。昼間より人が少なく、橋の姿もよく見えます。

朝の柔らかい光の中で見るベネチアは、前夜とはまた違った雰囲気でした。5月中旬の旅でしたが、朝は薄手のダウンがほしいくらいの気温でした。
午前はツアー観光
ドゥカーレ宮殿と、内部から渡るため息橋
朝食をホテルで食べた後、朝9時から現地ガイドの案内でツアー参加者の皆さんとともにサンマルコ広場周辺を巡りました。
まずはため息橋を外側から見学し、その後はドゥカーレ宮殿へ入場します。

天井に見事な装飾が施された階段を上がります。


壁も天井も絵画で埋め尽くされていて圧倒されました。

いくつものお部屋や裁判所のような部屋を通ります。こちらのお部屋には市民が告発文を投函できるボックスがありました。日本史で習った目安箱のようですね。


とても大きなお部屋にやってきました。大評議の間で、この宮殿最大の見どころでもあります。

大評議の間の正面には、ティントレット作の「天国」という絵が飾られていて、世界最大の油絵と言われています。

天井周辺にはぐるりと今までの元首の肖像画が並びます。といってもどれも似たような顔ばかりですが、一つだけ黒く塗りつぶされている肖像画があります。後に悪いことをしたことが発覚した人なのだそうです。

ドゥカーレ宮殿では、豪華な部屋や議場だけでなく、実際にため息橋を内部から渡ることができました。

橋を渡った先には牢獄もあり、かつて囚人たちがここを通ったことを思うと、外から橋を見るだけとはまったく違う印象を受けます。華やかな宮殿内部と暗い牢獄との対比も非常に印象的でした。

最後に中庭に戻ってきて、大階段を見学しました。階段上にマルスとネプチューン像があり、「海と陸を支配するヴェネツィア」を象徴しています。

ゴンドラセレナーデでベネチアらしい時間を体験
ドゥカーレ宮殿の見学後は、ツアーに含まれていたゴンドラセレナーデを楽しみました。

参加者13人が4艘のゴンドラに分かれて乗船する形で、どのゴンドラに乗るかはくじ引きで決まります。私・夫・妹の3人は2艘目になりました。幸運だったのは、私たちのゴンドラにアコーディオン奏者と歌い手さんが同乗してくれたことです。

ベネチアの運河にゴンドラは多数見かけますが、歌い手さんを連れてゴンドラセレナーデを楽しんでいる人は少なくて、道行く観光客は皆さん足を止めて撮影していました。

細い運河をゆっくり進むゴンドラの上で、アコーディオンの音色とイタリアの歌が響き、まさに「ベネチアらしい時間」という雰囲気でした。

大運河も少しだけ航行しました。

サンマルコ鐘楼はメンテナンスで中止
本来であれば、この後は日本出発前に申し込んでいたサンマルコ寺院の鐘楼へ上る予定でした。しかし、急なメンテナンスのため入場中止に。鐘楼の上までエレベータで上がれるので、上からのベネチアの絶景を楽しみにしていただけに残念でした。

こちらの鐘楼の先端には大天使ガブリエルの黄金の像が立っています。風見鶏にもなっているそうで、高い所からベネチアの街を見守っているようです。

午後の自由行動を満喫
ここから先は自由行動となり、他の参加者は添乗員さんと街歩きへ向かったようですが、私・夫・妹の3人は自分たちで観光を続けることにしました。
事前予約でサンマルコ寺院入場
まずはサンマルコ寺院近くの店でパニーニのランチ。その後、日本出発前に自分たちで予約しておいたサンマルコ寺院へ向かいました。ツアーでは外観の見学だけだったのですが、せっかく自由時間があるのだからと、自分たちでチケットを取ったのです。

天井画が美しい寺院内部
入場すると高い丸天井に施された金色のモザイク画が素晴らしいです。



見逃せない「パラ・ドーロ」
中央祭壇の後ろには「パラ・ドーロ」と呼ばれる、この寺院を代表する宝物が飾られています。976年ごろに制作されたそうで、ルビーやサファイヤなどの宝石類がちりばめられています。パラ・ドーロを見るためにはチケットのQRコードを見せるゲートがあります。チケットを購入する際に、パラ・ドーロ見学も含まれたチケットを購入する必要があります。

博物館のモザイクも素晴らしい
つづいて階段を上がって2階へ。2階は博物館になっていて、ここでもQRコードの提示を求められました。
2階の博物館からは寺院内部を高い位置から眺めることができ、天井のモザイク画をより近くで見ることができます。

音声ガイドを借りなかったので、当てずっぽうですが、モザイク画の一部を複製あるいはオリジナルを展示しているようでした。ホントどれも素晴らしかったです。
モザイク画はガラスカバーなどはかかっておらず、かなり近づいて見ることができました。


こちらは寺院の入り口に設置されている4頭の馬の像のオリジナルです(つまり外に設置されている方がレプリカ)。第四回十字軍の際にコンスタンティノープルから運ばれた戦利品とされています。

この馬の像はトム・ハンクス主演の映画「インフェルノ」でも謎解きの重要な役割を果たしていました。

博物館ルートに入ると、正面バルコニー(というか屋根のひさしの上という感じ)に出られます。ここからは、サン・マルコ広場を見下ろせます。

寺院外壁のモザイク画も近くに見えます。輝いています。

下の写真中央奥には2本のポールが立っています。ポールの上にはそれぞれ「翼のある獅子像」と「聖テオドロスの像」が立ち、かつて海からベネチア共和国を訪れる人を出迎えていました。

サンマルコ寺院のチケット予約について
サンマルコ寺院は、以前は当日券の販売をしていたそうですが、今はネット予約のみになりました。私達は公式サイトから「COMPLETE EXPERIENCE」を予約しました。私はオフィシャルサイトから予約しました。日本語はないけれど、購入するチケットさえ間違わなければ、それほど難しいことはありません。こちらが公式サイトです。購入前に、アカウントを作る必要がありました。チケットなど場そのアカウントに登録しているメールに届きます。
公式サイトの「Buy Tickets」→「Buy Tickets」と進んでいくと、何種類かのチケットが表示されます。祭壇奥のパラドーロや2階の博物館に行く場合は、以下のような「COMPLETE EXPERIENCE」を購入します。2026年5月時点で大人1人30ユーロです。

他にも、寺院の入場+パラドーロまで(博物館は入場できない)、あるいは寺院の入場+博物館(パラドーロは見られない)といったチケットもあるので、間違えないようにしましょう。
無事購入が完了すると登録してあるメールアドレスに人数分のQRコードが届きます。私含めて3人分を購入したので、妹・夫にメールを転送して、当日は各自のスマホで表示して入場してもらいますが、もしも現地で表示できないリスクにそなえて、紙に印刷したものも持参しました。
ネットで予約してあると、特に並ぶことなく入場できました。
ヴァポレットに乗ってムラーノ島へ
サンマルコ寺院の見学を終えたのは、だいたい午後3時頃。5月のイタリアは日没が遅いので、まだまだ活動できます。私達が次に向かったのは、本島から少し離れた場所に浮かぶ「ムラーノ島」です。ベネチアグラス(ベネチアンガラス)が有名な島で、ヴァポレットに乗って向かいました。サンマルコ広場の乗り場から乗ってしまうと、かなり時間もかかるので、「Fond. Nove」まで歩いてから乗船しました。ここからだと乗船時間は15分くらいです。
4.1と4.2がムラーノ島と本島を結ぶヴァポレットです。到着したヴァポレットはすでに人がたくさん乗っていて、座れませんでした。でも15分くらいなら問題ありません。

多くの人はムラーノ島の最初の停留スポットで下りてしまいましたが、座席が空いたので、私達はそのまま座って終点まで乗り続けました。
ムラーノ島はベネチアグラスの職人が閉じ込められていた島で、今でもたくさんのベネチアグラスを売るショップや工房などがあります。運河を挟んだとおりに並ぶお店を見て歩くのも楽しいです。

朝から歩いて疲れたので、カフェで休憩。

旦那さんが記念にと、ベネチアグラスを一つ買いました。

ヴァポレットで大運河を上から下まで
ムラーノ島からの帰りは、歩き疲れていたこともあり、そのまま4.1系統のヴァポレットでサンマルコ広場方面へ戻ろうと思っていました。
ところが乗船中に、「そういえば、まだ大運河を上から下まで船で眺めていないね」という話になりました。
そこで予定を変更し、4.1系統のヴァポレットをローマ広場で下船。今度は1番系統のヴァポレットに乗り換えて、大運河をゆっくり航行しながら、出口近くのSaluteまで向かうことにしました。

大運河沿いには昔の貴族の邸宅など、実は見どころとなる建物もいくつかあります。たとえば、こちらはフォンダコ・デイ・トゥルキ(Fontego / Fondaco dei Turchi)。現在は自然史博物館として使われています。

こちらは15世紀後半に建てられたルネサンス様式の宮殿「カ・ヴェンドラミン・カレルジ(Ca' Vendramin Calergi)」で、現在はカジノとして使われています。

こちらは「カ・ドーロ(Ca'd'Oro)」。ベネチアゴシックの最高建築とも言われていて、1440年完成の建物です。現在は修復工事中です。

だまし絵が描かれた建物があったり、リアルト橋をくぐったり、1番のヴァポレットは大運河観光にはもってこいです。


こちらの2つの並んでいる建物はベネチアの市役所だと思います。

これは「 Ca' Foscari (カ・フォスカリ)」と呼ばれる建物で、現在は Ca' Foscari University of Venice 、つまりベネチア大学として使われています。
水上バスから見ると、大学というより貴族の宮殿のように見えます。こうした歴史的建築が今も普通に使われているのが、ベネチアらしいところだと感じました。

ベネチア滞在1日目にも徒歩で訪れた木製のアカデミア橋が見えて来ました。この橋をくぐると大運河の出口も近いです。

サルーテ(Salute)でヴァポレットを下船しました。サンマルコ広場の対岸になります。こちらには大きなドームが目印の、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂があります。

さらに先端方向に歩くと、サンマルコ運河のギリギリまで行けます。こんな場所、日本だったら、転落防止柵がありそうですが、そんな柵はここにはありません。自己責任で、という感じがしました。

サンマルコ広場まではもう一度1番のヴァポレットに乗って運河を渡りました。もう少し早い時間帯だと渡し船もあったようです。
まとめ
ベネチア2日目は、朝の静かなサンマルコ広場の散策から始まり、ドゥカーレ宮殿の見学、ゴンドラセレナーデ、サンマルコ寺院の内部観光、そしてムラーノ島への小旅行と、大運河クルーズまで楽しむ充実した1日となりました。
今回の旅行はツアー参加でしたが、ベネチアでは2連泊だったこともあり、午前はツアー行程に参加しつつ、午後の自由時間を活用して自分たちで観光を組み立てることができました。特にサンマルコ寺院の内部見学は、事前にチケットを手配しておいたことで実現できたもので、ツアーだけでは得られない体験になりました。
ツアー旅行であっても、事前に少し準備をしておくだけで、訪れる場所や体験の幅は大きく広がることを実感したベネチア滞在でした。
この日は約17,000歩を歩き、前日と合わせると約3万歩以上の移動となりましたが、それ以上に満足度の高い1日でした。
次回はベネチアを離れ、バスでミラノへ向かいます。ドゥオーモや「最後の晩餐」など、また違った魅力のイタリア観光を楽しみます。
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