阿蘇は世界でも有数の大きさを誇るカルデラの景色が魅力です。私は阿蘇の景色と温泉が大好きで、阿蘇には今回3回目の訪問となりました。阿蘇の周辺にはいくつか温泉地がありますが、今回は阿蘇のカルデラの中に湧く内牧温泉の「湯の宿 入船」に宿泊しました。客室数が7室とコンパクトな宿ですが、貸し切り湯が5つもある宿です。一人旅が多い私ですが、今回は2人旅です。お部屋に温泉付き内湯や露天風呂がついた部屋もあり、お湯にも食事にも阿蘇の恵みを感じられる宿でしたので、宿泊記をまとめました。
湯の宿 入船の概要
- 客室数7室。お部屋に温泉が出る内湯や露天付のお部屋もある。
- 露天風呂付の大浴場は男女別にあり、時間帯で暖簾の入れ替えあり。他に夜中も利用できる貸し切り湯が5つある。どの湯船も源泉ドバドバかけ流しはすごい。夜9時までは日帰り利用客あり。
- PW付きのWifiがあり部屋で快適に使用できる。枕元や室内にコンセントがあるので、充電も困らない
- チェックインは15:30、チェックアウトは10:30。支払いはカード利用可。金曜日の夜に2人で泊まって2食付き、1人27,000円くらい。
公式サイト
チェックイン
こちらの宿は日帰り湯も営業していて地元の方と思われる方も利用されていました。最初こちらの入り口から入ってしまいましたが、こちらは日帰り温泉用の入り口でした。
宿泊者用の入り口は、日帰り温泉用の入り口の少し左手にこじんまりと存在していました。
入口を入って玄関で靴を脱ぎ館内にあがると、暖炉があるラウンジです。こちらでチェックイン等の手続きをしました。
ラウンジの窓の外には池があり、ホームページなどには錦鯉が泳いでいる写真が載っていましたが、この日は見当たらず…。池の向こうに見える窓は私たちが宿泊するお部屋の窓です。
座禅豆という甘く煮たお豆がウェルカムスイーツとして運ばれてきました。
こちらのラウンジにはコーヒーマシンがあり、冷たいお水やコーヒーをいつでもいただくことができます。
女性には色浴衣のサービスがあります。
浴衣を選んでからお部屋に案内していただきました。
源泉かけ流しの内湯付きのお部屋に宿泊
予約する時にお部屋を選べたので、源泉かけ流しの内湯がついている「水郷」というお部屋を選択しました。旅割効果もあって1人2万5千円かからずに泊まれて大変コスパが良かったです。
離れのお部屋なので、こちらで下駄に履き替えてお部屋に向かいます。
突き当りを左に曲がるとお部屋の入り口の扉があります。ここを開けると、先ほどラウンジから見えた窓がある土間です。この土間にも専用のエアコンがあり、暖かいです。阿蘇は寒いのでこの空間にも暖房があるのは助かります。窓にはロールスクリーンがついているので、ラウンジや池の対岸のチェアからの視線も遮ることができます。
ではお部屋の中へ。お部屋の中はリビングスペースと寝室が大きなワンルームになっています。
寝室はリビングから一段上がっていて、床暖房が入っており、お布団が下からゆるーく温められていたので、薄い掛布団でも寒く無かったです。枕元にお部屋の照明のスイッチやコンセントがあって便利でした。
楽しみなお部屋のお風呂はこちらです。2人でも入れる大きさです。やや濁っていて少し金気臭があり、いかにも温泉という感じがしました。
源泉かけ流しっぷりがすごくてびっくりです。
大浴場は夜中は入れませんが、お部屋に温泉があればいつでも好きな時に入れて幸せ。湯の温度が40度くらいなので、長湯できるのも私向きでした。
お部屋のお風呂にはシャワーとカランがあり、馬油のボディソープ、シャンプー、コンディショナーもありました。お部屋にドライヤーもあるので、体を洗ったりシャンプーしたりは大浴場ではなくお部屋でしました。湯籠に入っているバスタオルと体を洗うタオルは2セットずつの用意でした。何度も温泉に入りたい人には嬉しいサービスです。
脱衣所兼洗面所には歯ブラシや基礎化粧品などのアメニティの用意もあります。洗面台に手を拭くタオルが用意されていて助かります。


冷蔵庫は小型タイプです。冷水はフロントにお願いすれば補充してもらえます。
お茶類は電気ケトルと緑茶のティーバッグです。ラウンジでいつでもコーヒーが飲めたので、コーヒーを利用することが多かったかな。
大浴場と貸し切り湯
お部屋にかけ流しの温泉がついているので、わざわざ大浴場に行かずとも温泉を楽しめますが、大浴場には少し変わった露天風呂があるので、一息ついてから出かけてみました。
暖簾の色が男女同じな入り口
こちらの宿の大浴場は暖簾の色が男女とも紺色なんです。男湯、女湯の表示も控えめなので、間違えないように気を付けてね、とスタッフの方から案内いただきました。夜に暖簾が入れ替わるので、ぽーっとしていると間違えることあるかも。
脱衣所は籠が棚に並ぶスタイルでした。内湯は人がいたので、体を洗ってまずは露天風呂へ。チェックインした時に女湯だった方の露天は、中央のお庭をぐるりと湯船が囲んでいる、という形でした。
湯船部分は結構な面積があり、他にお客さんがいても、植栽が目隠しになってあまり気にならない感じでしたが、私が入っている間は独泉でした。この広い湯船を源泉かけ流しで入れるって、結構な湯量と思います。投入口から遠くなるとかなりぬるくなるので、投入口付近で温まっていました。


翌朝は暖簾が入れ替わり、入れ替わった後の露天も一風変わった露天風呂です。お星さまを半分にしたような形っていうのでしょうか。うまい表現が見当たりません。
この小屋の中も温泉。なんだか秘密基地みたいです。
塀に囲まれていて眺望はないのですが、広々した露天風呂で長湯できました。露天風呂のお湯は見ての通りちょっと青っぽいにごり湯です。
5つの貸し切り湯
大浴場以外にこじんまりした貸し切り湯が5か所あります。宿泊客は無料で利用できます。夜9時までは日帰り入浴の方も利用していますが、そのあとは宿泊客が自由に使うことができます。
廊下に沿って貸し切り湯の入り口が並んでいます。
夜9時までに使用する場合は、受付の方にどこが空いているかを確認し、木の札をもらってそのお風呂を使用するシステムでした。受付の上に貸し切り湯の写真が掲示されていて、好きなお風呂を選びます。
私は「たまちゃん」をチョイスしまして、こんな木札をいただいて浴室に行きました。
こちらがたまちゃんでーす。こちらのお風呂も源泉ドバドバかけ流し状態ですね。
貸し切り湯にもシャワーとカランがついています。脱衣所との間に扉がないので、シャワーを派手に使うと脱衣所まで水滴が飛びそうな感じでした。
私が泊まったお部屋には温泉の内湯がありましたが、お風呂がついていないお部屋もあるので、無料の貸し切り湯があると嬉しいです。
お食事
お食事は夕食・朝食ともに食事処内の個室でいただきます。隣のお部屋との仕切りは防音性はないので、隣のお部屋のお客さんのおしゃべりはよく聞こえてきます。
夕食
チェックインの時に指定した時間になったらお食事処に向かいます。厨房はその時間に合わせてお料理を準備しているようです。なので遅れないように行きましょう。テーブルにはあらかじめ、前菜などのお料理が用意されていました。
こちらがこの日のお品書きです。
ノンアルコールドリンクにはご当地サイダーがあったので、注文しました。こうやってノンアルのドリンクメニューにも、ちょっと単価の高い飲み物があっても良いと思うんです。ジンジャーエールとくまもんサイダーがメニューにあったら、少し高くてもくまもんサイダーを注文したくなりますよ。是非アルコール飲まない人からもドリンクの売り上げを稼いでいただきたいです。
では前菜からいただきます。お皿の中央にあるのは馬刺しです。
続いて焼きゴマ豆腐。ごまの香が香ばしくて美味しくいただきました。
続いてテーブルにセットされていたコンロの燃料に火をつけて、豆乳仕立ての鍋をいただきます。お肉は豚肉です。
こちらの宿は畑を持っていて、無農薬野菜のお料理も自慢です。こちらは自家製里芋に阿蘇の赤牛のそぼろ餡をかけた一品。
メインは阿蘇の赤牛のローストビーフです。柔らかくてメチャ美味しい。
揚げ物は山女魚のから揚げと自家製野菜の天ぷらです。山女魚は二度揚げしてあり、頭からバリバリいただけました。


この後お食事に続いてデザートが出て夕食は終了です。量もちょうど良く、とても美味しい夕食でした。


朝食
朝食も夕食と同じお部屋でいただきます。朝は窓の外のお庭を見ることができました。
温泉卵に納豆など、私の大好物が並んでいます。自家製の野菜サラダもボリュームがあり、また彩もきれいでした。
朝食のお品書きもありました。おや、茶碗蒸しがありますね。
茶碗蒸しは熱々を運んで来てくれます。しかも冷めないように巾着に包まれていました。


こだわりの自家製野菜のサラダも、女将のお里でとれたコシヒカリのご飯も美味しく、朝のエネルギーを充電できました。
アクセス
内牧温泉の最寄り駅は豊肥本線の阿蘇駅です。阿蘇駅から内牧温泉までは路線バスもありますが、阿蘇の観光をするにはレンタカーがあると便利です。私は1泊2日でレンタカーを借りていたので、車で向かいました。宿は温泉街からちょっと離れた場所にありました。
阿蘇の観光
阿蘇は世界有数のカルデラ火山。その景色は日本ではなかなかお目にかかれないものです。温泉も良いですが、是非阿蘇の絶景も楽しみたいもの。阿蘇には今回で3回目の訪問ですが、冬に来たのは初めてです。今回もレンタカーで阿蘇の景色を楽しみ、馬にも乗ってみました。
絶景のパノラマライン、冬は雪のことも
初めて冬のパノラマラインを走りました。阿蘇は標高が高いのでちょっと気温が低いです。中岳方面に向かって標高を上げていくと、道路脇には雪が残っていました。レンタカーはノーマルタイヤで、この日は走行に支障はありませんでしたが、冬のドライブは雪のこともあることを覚えておきましょう。
麓から中岳に向かって走り、両側の木がなくなると、まさにパノラマライン。車を安全に停められる場所もあるので、景色を楽しみつつ登ります。山の尾根が幾重にもひだのように重なっているように見えるこの場所は私のお気に入りのビュースポット。
草千里の手前の展望台からは中岳の眺めがとても良いです。
この日の阿蘇の警戒レベルは2だったので、火口から1kmが規制されています。その場合、火口付近には行けませんが、レストハウスがある場所までは行けます。ということで行ってみました。
が、こちらからだと火口を見上げる形になり、なんの山を見ているのか、もくもくあがっているのは噴煙なのか雲なのかもよくわかりません。草千里手前の展望台からの中岳の方が阿蘇らしい景色だと思います。
大観峰
阿蘇の絶景を眺められる代表的な場所が大観峰で、こちらは今回宿泊した宿からだと車で20分くらいで行けます。その便利さもあって宿を内牧温泉に取ったのです。地図上の道路はクネクネしていますが、センターラインがあり道幅の広い道路なので、安心して走行できます。
こちらが大観峰からの阿蘇の景色です。外輪山の中に阿蘇の街並みがあり、奥には阿蘇五岳を望める絶景スポットです。たくさんの観光客がいましたが、半分以上はアジア系の外国人でした。
この日は少し靄がかかり、遠くの景色は霞んでいましたが、それでも中岳が噴煙を上げているのは確認できました。
大観峰周辺の草原を散策していたら、マリオがいました。この服装では少し寒そうです。
乗馬
大観峰から車で15分ほどのエル・パティオ牧場で乗馬体験ができます。
馬の操作をレクチャーしてもらい、自分で手綱を握って、馬の進行方向を指示したりストップさせたり歩かせたりしつつ20分の体験ができます。
ヘリコプター遊覧を楽しむ
草千里から先の所で、ヘリコプター遊覧が行われていました。前回来た時に乗ったので今回は乗りませんでしたが、上空から中岳は地上から見るのとはまた違った景色が楽しめますし、ヘリコプターに乗ること自体、なかなか機会がないので、面白かったです。ヘリコプターに乗った体験はこちらの旅行記の中で紹介しています。
阿蘇駅前の噴水ショー
今回は阿蘇までは鉄道で向かいました。阿蘇駅前の公園では可愛らしい噴水ショーがあります。
特に何時から始まります、とか始まる前のアナウンスはなく、突然始まり、初めて見た時にはびっくりしましたが、よくよく公園内を見ると、こんな貼り紙がありました。日中は11時から30分おきの開催とのことです。もうちょっと目立つように案内しても良いと思います。
豊肥本線のスイッチバック
熊本から阿蘇まで鉄道で向かうと、途中の立野駅ではスイッチバックポイントがあります。現役のスイッチバックポイントは少なくなってきたので、鉄道ファンでなくても是非楽しんでいただきたいポイントです。
立野駅に到着です。右側の線路から下りて来て立野駅に入り、出発すると一番左の線路に入って熊本方向に下りて行きます。
立野駅では列車交換が行われることもあります。この日は熊本から阿蘇に向かう特急が上がってきました。
阿蘇から熊本に向かう時に、立野駅の手前では熊本地震の時に崩落してしまった阿蘇大橋を今でも見ることができます。
今では新しい阿蘇大橋ができています。
この付近には2か所滝が見えるんです。


まとめ
お部屋に温泉つきのお部屋を選んだので、いつでも気軽に温泉に入れるのはとても良かったです。お食事も自家製の野菜や阿蘇の食材を使った献立で、美味しくいただきました。この内容で一人27,000円はなかなかコスパが良いと思いました。何しろ温泉がとっても良かったです。
私は阿蘇の景色と温泉が大好きで、今回が3回目の訪問でした。内牧温泉は湯量が豊富で源泉かけ流しの新鮮なお湯を楽しめるのと、阿蘇の中岳方面にも大観峰にも近いのがとても便利です。レンタカーを借りていたので黒川温泉に宿を取ることも考えましたが、冬の朝は路面凍結やチェーン規制の可能性もあるので、仮に雪が降っても路線バスやタクシーで簡単に宿まで行ける内牧温泉を宿泊場所に選びました。初めて一人で阿蘇に来た時にも内牧温泉に泊まっています。その時には蘇山郷という宿に泊まっています。
阿蘇は日本人にも海外からのお客様にも是非堪能していただきたい日本の絶景ベスト5の一つです(私が勝手に選んだベスト5です)。この雄大なカルデラの景色は他ではなかなか楽しめないと思うので、是非温泉とセットで楽しんでいただきたいと思います。