鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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日本一の炭酸泉が湧く長湯温泉の日帰り温泉施設

長湯温泉は大分県にある小さな温泉街で、日本では珍しい炭酸ガスを豊富に含んだ湯が湧く温泉地です。公共交通機関でのアクセスが不便なこともあり、同じ大分県の別府や由布院のような賑わいはありませんが、静かに温泉を楽しみたい人向けな印象です。小さな温泉街のわりに日帰り温泉施設が多くあり、体中に泡がつくような施設もあるのでご紹介します。

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長湯温泉は薬用入浴剤「きき湯」生誕の地

長湯温泉は温泉に含まれる炭酸ガス量も、炭酸ガスを含む湯の湧出量も日本一なのだそうです。この温泉の成分をもとにバスクリンから出ている薬用入浴剤「きき湯」ができたという効能豊かな温泉なのです。天満神社の境内にある看板にその説明がありました。

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薬用入浴剤「きき湯」生誕の地を示す看板

温泉街はそれほど広くはありません。川沿いに旅館や日帰り温泉施設が並びます。

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温泉街マップ

泡つき抜群のラムネ泉が楽しめる「ラムネ温泉館」

まずは全身が銀色に泡に包まれるお湯に入れる「ラムネ温泉館」をご紹介。黒と白のストライプの外観が特徴です。

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ラムネ温泉館

入り口の券売機で入浴券を買います。1回500円。有料ですがバスタオルの貸し出しもありました。脱衣所はオープンな棚のみのため、貴重品含めて荷物は100円が戻るロッカーに入れて下さいと受付で案内されました。宿へのチェックイン前でまだ大きなリュックを持っていた私は、ロッカーに荷物が入らず、貴重品だけロッカーに入れてリュックは受付で預かってもらいました。

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年季が入ったコインロッカー

私が行った時間は、観光バスで乗り付けている団体がいて、脱衣所も浴室内もそこそこ人がいたので撮影はしていません。浴室の様子などは公式サイトをご参照ください。

www.lamune-onsen.co.jp

こちらの施設には内湯と露天風呂が男女別にあり、露天風呂が泡がよくつく浴槽です。湯船に入った途端体中が銀色の泡で包まれて感動しました。ここまで泡がつく温泉入ったことなかったんです。お湯の温度は32度くらいで冬に入るにはちょっと辛そうですが、私が行った日は季節外れの暖かい一日で本当に気持ち良かったです。ただ最後は温まってからあがりたい人も多いのでは。そういう場合は内湯へどうぞ。温度が異なる3つの浴槽に注がれていて好みの温度の浴槽でのんびり体を温めることができます。

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ラムネ温泉館の温泉成分表

洗い場はシャワーブースに1か所あるだけなので、つかるだけの温泉だと思ってください。露天と内湯を行ったり来たりしていると、1時間くらいは時間をつぶせます。豊後竹田駅からバスで長湯温泉に行くと、宿のチェックイン時刻より1時間半くらい前に到着してしまうので、宿泊される方はチェックイン前にこちらでのんびり湯を楽しむというのも良いと思います。

名物「ガニ湯」

温泉街の名物と言えば河原の露天風呂「ガニ湯」です。「ガニ湯」を日帰り温泉施設と呼ぶのはちょっと違う感じもしますがお許しください。無料で誰でも入れますが、囲いはなく、ちょっとここですっぽんぽんで入るのは無理ですねぇ。入っているのを見るのもちょっと遠慮したくなります。足湯で利用するくらいが良さそうです。私が滞在中、ガニ湯に人がいるのを一度も見かけませんでした。

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がに湯

河原のガニ湯に向かうには近くの看板の場所から階段を下りて行きます。

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がに湯への入り口

天然温泉らしく、湯口からは不規則に湯が噴き出していました。温度はそれほど高くないです。 

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がに湯の湯口

翌日の朝、宿の部屋からがに湯を見たら湯が抜いてありました。近くの看板にも定期的に清掃していると書いてあったので、この日は清掃日なのかも。

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湯が抜かれたがに湯

町営の長生湯

ガニ湯の川の反対側には私が宿泊した丸長旅館をはじめ、大丸旅館、紅葉館と3軒の旅館がありますが、その並びの中に町営の「長生湯」があります。朝6時から開いていて、朝の散歩をしていたら出てくる人を見かけました。

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長生湯は丸長旅館の隣にある

クアパーク長湯

こちらは静かな温泉街の中で異彩を放つモダンな建物が特徴です。宿泊棟もあり、中は水着着用ゾーンと男女別の内湯ゾーン、50mもある歩行湯などがあるそうです。レストランもあるのでランチするのも良さそうです。

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クアパーク長湯にはレストランもある

www.kur-nagayu.co.jp

温泉療養文化館 御前湯

道の駅の近くにある日帰り温泉施設で、入り口の前には飲泉所があります。口に含んでみましたが、とても不味くて・・・。金属っぽい味、苦み、なんだろう。表現のしようがない味でした。一気にがぶのみはできません。炭酸が大量に含まれているのでサイダーをイメージして飲んだのが失敗でした(笑)。

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御前湯

御前湯のサイトには長湯温泉の紹介がされています。いつ時点の情報かわかりませんが、源泉は51あり、毎分4,479リットルの温泉が湧出しているそうです。すごい量ですね。

www.gozenyu.com

小さな立ちより湯 しづ香温泉

こちらは散歩している時に見つけました。ググってみると、無人のようで料金を箱に入れて湯につかるシステムのようです。あまり管理が行き届いている感じがしなくて扉を開けずに通り過ぎました。通りの反対側には割と大きな休憩所がありました。

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しづ香温泉

はてブでコメントを下さったミーケさん一押しはこちらのしず香温泉だとか。ブログを拝見すると、ホントだー、鍾乳洞のようです。是非是非ミーケさんのブログも御覧ください。こちらの記事だけでなく、ミーケさんのブログで長湯温泉を検索すると、素晴らしい情報量です。次回長湯温泉を訪れる時には、いえいえ大分県を訪れる時にはミーケさんのブログを参考にしようと思います。

www.kakenagashi.site

温泉施設以外のスポット

小さいながらも温泉街があるので、神社や飲食店などもあります。

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神の水が湧く天満神社

ガニ湯近くの屋台村

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ガニ湯屋台村

ガニ湯屋台村の隣にある食事処の天風庵。

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天風庵

www.tenpuuan.com

まとめ

人が少ないのにこんなに温泉施設があって利益が出ているのか心配になりましたが、最近は新しい温泉施設は現存の施設から距離何百m以内に作ってはいけないという規則があるそうです。そうやって大切な湯が減らないように町としても取り組んでいるのだそうです。

 日本有数の絶景路線である豊肥本線にある豊後竹田駅が最寄り駅で、この駅から路線バスで行くことができます。が、本数は少ないし、電車とバスの連絡は今一つ。またチェックイン時間にちょうど良く到着できる時間帯にバスはないという、ちょっとアクセスに難がありますが、そのせいか人が少なくて静かに過ごせる温泉地です。 私は泊りで訪れまして、丸長旅館という部屋数が6部屋しかなく、お風呂は貸し切り湯のみというこじんまりしているけど、とても居心地の良い宿に泊まりました。長湯温泉へのアクセスも含めて、こちらのエントリで紹介しています。 

www.frostmoonweb.com

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