八幡平の山頂付近にある「鏡沼」は、雪どけの時期にドラゴンアイと呼ばれる現象が現れ、ドラゴンアイが出現する時期は観光客でにぎわいます。
私は2021年5月に1度ひとり旅で訪れました。その頃はまだコロナから徐々に活動が再開する時期で、インバウンドのお客さんもいなかったこともあり、混雑無縁で楽しめましたが、2024年は駐車場に入るのに3時間待ち、などと報じられていて、かなりの人気になっているようです。
今回は学生時代の友達と3人での女子旅。メインの目的は観光列車の「TOHOKU EMOTION」に乗車することでしたが、その列車に乗る前日にドラゴンアイを訪れました。旅行計画の参考にもなると思うので、ご紹介します
ドラゴンアイの場所
ドラゴンアイは八幡平にあり、八幡平は岩手県と秋田県の県境になっています。
盛岡駅でレンタカーを借りて向かいました。盛岡インターから高速に乗り、八幡平までは1時間半までかからない感じ。平日でお天気も悪かったので道路は空いていました。盛岡駅を出る時から強い雨で、行くのはやめようかと思いましたが、私が信頼している山の天気予報では15時以降は雨みたいな予報だったので、思い切って行くことに。結果、混雑無縁のドラゴンアイを楽しめました。私に決心させてくれた友人たち、ありがとうございます。
ドラゴンアイとご対面
山頂近くの有料駐車場に車を停めて、支度をしていざ出発です。ドラゴンアイに向かう入り口は、こちらの県境すぐ左の道を上ります。
八幡平というだけあって、平べったいのか、傾斜は緩やかです。途中で雨に降られる覚悟で私は上下レインウェアを着こんでいます。
やがてドラゴンアイに向かう分岐点にやってきました。駐車場から10分も歩いていないように思います。ここまでは全く雪はありません。
分岐を過ぎると雪道が現れました。今回も前回同様チェーンスパイクを持参していましたが、使用しなくても歩けました。
雪があったり、なかったりの繰り返しです。
見えてきました、ドラゴンアイ。鏡沼という沼に発生する現象です。
沼の近くまで入れるようになっています。
ドラゴンアイらしさを楽しむには、上から眺めるのがわかりやすいです。
2024年5月31日のドラゴンアイはすでに瞳の中央部が開眼に近い状態です。高速走っていた時には土砂降りだったので、傘をささずにドラゴンアイを拝めるとは、晴れ女の友人にマジ感謝です。
前回私が訪れたのは2021年5月20日で、その時はまだ開眼には程遠く、6月第一週くらいが良いんじゃないか、なんて書いていました。この時はお天気よくて青空だったんだよね。
2024年のドラゴンアイは八幡平リゾートさんのXによると、6月10日ころにはなくなってしまったようです。
昨日の土曜日、八幡平の山頂周遊コースをぐるっと歩いて来ました。もちろん、ドラゴンアイの様子が気になってのことです。
— 八幡平リゾート (@hachiresort) June 9, 2024
その肝心のドラゴンアイは完全に瞳の形が崩壊し視力検査の「C」マークのようになっていました。
今年のドラゴンさん、天へ昇竜されたようです。 pic.twitter.com/KnMdnQrTm4
前回より今回の方が全体的に雪解けが進んでいて、山頂への道も雪はあるけど、難儀しそうな箇所はなく、女子3人で山頂を目指しました。
途中道の両脇にはフキノトウやショウジョウバカマが咲いていて、花好きのお友達は嬉しそう。
ドラゴンアイからのんびり歩くこと15分くらいで、山頂です。
山頂の展望台からは、岩手山は相変わらず雲の中でしたが、森吉山と思われる山が見えました。
前回は山頂を踏んだ後、八幡平の中をぐるりと歩いて駐車場に戻りましたが、今回は来た道を引き返しました。
どんよりしていた空は徐々に太陽の光が射すようになり、ときおり青空も見えました。
帰り道に見えた山並みは、所々に雪が残り、新緑とのコントラストが美しく、何よりも空気がとても美味しく感じました。
ということで、無事ドラゴンアイを見て、百名山の1つ八幡平にも登頂して無事下山しました。一緒に行った女子2人にもそれほどきつくなく山を歩けて、満足していただけたようです。まぁこの2人は私なんかよりずっと体を鍛えているので、体力は全く問題の無い2人なのです。
今回の旅の行程
今回の女子3人旅は学生時代の同級生3人で、皆さん定年を迎えて時間に余裕ができたこともあり、金・土の1泊2日で出かけました。
旅の目的は友人の1人が「TOHOKU EMOTION」に乗ってみたいと言っていて、その希望に相乗りしました。「TOHOKU EMOTION」希望の彼女は、私のこちらの記事を読んでくれて、ジパング倶楽部にも加入し、静岡から八戸まで3割引きの効力を発揮。普通に購入するより往復で1万円くらい差がでました。
静岡からだと1泊2日の行程になるので、初日にどこに行こうか考えた時に、この時期ならドラゴンアイが見えるかも、ということで決まりました。
ドラゴンアイを見た後は、盛岡のつなぎ温泉に宿泊しました。
2日目は宿をチェックアウトした後、盛岡から新幹線で八戸に向かい「TOHOKU EMOTION」に往復で乗車し、八戸から新幹線で静岡に戻ってくる、という行程でした。
女子旅をしたことがない私には未知の世界でしたが、学生時代の友人だと4年間の共通の思い出があり、懐かしい話にも、最近の家族の話題や推しの話など、楽しい時間を過ごすことができました。また行けるといいなー。
私の行き先はタウシュベツ川橋梁とか、日本最南端の駅とか、ちょっと一般ウケしない目的地が多いので、友人に行きたい所を出してもらい、その目的地ならこう回ろう、とかここに寄ろうとかプランを考えるのが良さそうです。
前回のドラゴンアイ
2021年にひとり旅で訪問した時の記事です。この時は八幡平近くの温泉に泊まっています。