鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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2度目の紀伊半島ぐるり鉄道旅 パンダくろしおと新しい「南紀」でパンダと温泉と初詣

2024年最初の旅は、紀伊半島ぐるり鉄道旅でした。私にとって紀伊半島ぐるり鉄道旅は2回目です。前回はひとり旅でしたが、今回は夫婦で初詣に出かけました。静岡からだとなかなか時間がかかるので、2泊3日の行程とし、宿泊は私の好きな濃い温泉を楽しむことにしました。お天気に恵まれたこともあり、内容が充実しているけれど、体力的にはそんなに無理しない旅ができたと思いますので、ブログに記録を残します。

私はジパング割引を活用したいところでしたが、ジパングは正月休み中は使えず、旅の最終日(1月7日)に、紀伊勝浦から静岡に戻ってくる部分のみ、3割引きを活用しました。

1日目は白浜温泉へ

静岡から新幹線で新大阪へ。新大阪から特急「くろしお」に乗り、和歌山県の白浜駅へ。特急「くろしお」にはパンダの顔をした「パンダくろしお」もありますが、この日はのっぺりとしたお顔のフツーの「くろしお」でした。

のっぺりした顔が特徴の特急「くろしお」

パンダくろしおの運行スケジュールはこちらで発表されています。私は1か月くらい前に予約するので、予約時点ではどの列車がパンダくろしおか、わからないんです。

 

新大阪からしばらくは、商業地や住宅街を走りますが、和歌山県に入ると時々海岸線に出ます。車窓にはきれいな青い海が広がります。くろしおの車内では車掌さんが「○○をご覧いただけます」とアナウンスしてくれて、観光列車のような感じがしました。

特急「くろしお」の車窓

新大阪から白浜駅までは特急で約2時間半の乗車時間です。前回紀伊半島を回った時には、一気に紀伊勝浦まで乗車したので4時間座りっぱなしでしたが、2時間半だと座っていてもなんとかなります。と言っても、静岡からだとトータルで5時間くらい乗っていることになります。まぁ鉄道旅が好きなので私は良いのですが、旦那さんは飽きていました。

白浜駅にはホーム上にも階段にもパンダが描かれています。

あちこちにパンダがいる白浜駅

もちろん駅の入り口にもパンダの像があります。親子パンダの像になっているところが、繁殖に成功しているアドベンチャーワールドがある白浜らしいです。

白浜駅

白良浜(しららはま)

白浜駅前から出る路線バスに乗って、この日の宿泊先である「柳屋」さんに向かうのですが、途中美しい弓型のビーチの白良浜でバスを下りました。白浜の名前の由来になったとも言われている白良浜は、本当に白い砂と青い海のコントラストが素晴らしいです。

白良浜

砂はサラサラ。

サラサラの砂

海の透明度も素晴らしい。

海もきれい

千畳敷

宿にチェックインして荷物を置いた後、歩いて千畳敷へ。Google mapで見ると20分くらいでつきそうでしたが、いきなりちょっとした上り坂があったりして、往復するとそれなりにくたびれました。でも素晴らしい絶景でしたよ。

バスが30分に1本くらい走っているのでバス利用でも良いと思います。千畳口というバス停が千畳敷の最寄りのバス停です。

路線バスで行くのなら「千畳口」で降りる

バス停からは海に向かって坂を下って行くと、千畳敷です。

千畳敷

千畳敷はもともとは浅い海の底に砂などがたまってできた地層が隆起し、その後波の浸食により今の千畳敷となりました。歩いてみると、何層にも積み重なった地層や、まるで模様のようなものを見ることができます。

千畳敷の地層

千畳敷

また千畳敷は夕日の名所でもあります。この日は水平線の雲が少なく、海に沈む夕日を眺めることができました。

千畳敷からの夕日

宿泊は濃い温泉が源泉かけ流しの柳屋さん

白浜では高張性の濃い温泉を源泉かけ流しで楽しめる柳屋さんに宿泊しました。宿泊記はこちらです。

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2日目はパンダを見た後、パンダくろしおで紀伊勝浦へ

宿をチェックアウトしたあと、タクシーで三段壁という景勝地を経由して、パンダを見にアドベンチャーワールドへ向かいました。宿を巡るシャトルバスを利用しても良いのですが、三段壁を観光している間、バスは待ってくれませんので、タクシーを選択したのです。

三段壁

三段壁も千畳敷とどうように、海底から隆起したのち、波の浸食をうけた地形なのですが、千畳敷よりもずっと崖構造になっています。千畳敷から大して離れていないのに、不思議な感じがしますが、案内板によると、マグマの影響で縦方向に割れ目がおおくなっているため、崖が多いのだそうです。

三段壁

三段壁という名前なので、崖が三段になっているのかと思いきや、名前の由来は昔漁師が魚の群れを見張る「見壇(みだん)」と呼ばれていて、それがいつの間には「三段」になり「三段壁」になったのだとか。

海面付近まで下りるエレベータがあるのですが、この日は午後の特急に乗る時間が決まっていたので、三段壁は上から眺めるだけとなりました。

アドベンチャーワールド

パンダは上野動物園に最初にやってきたランラン・カンカンを見に行ったような記憶もあるのですが、あまりにも遠い昔のことでよく覚えていません。紀伊半島ぐるり鉄道旅で白浜温泉に宿をとったのも、一つは濃い温泉目的でしたが、もう一つはパンダを見てみようと思ったからです。

アドベンチャーワールドではパンダの繁殖に成功していて、ちょっと前まではたくさんのパンダがいましたが、昨年中国に返還されたパンダもいるため減ってしまいましたが、それでも私が訪れた時には4頭のパンダがいました。

アドベンチャーワールドのパンダ

飼育員さんが良いタイミングで餌を与えてくれることもあり、結構活発に動いてくれていて、見ている私達も楽しめました。お饅頭のように固まっているパンダもいましたが、これはこれでかわいいです。

お饅頭のような良浜

アドベンチャーワールドの中にはサファリゾーンもあります。

サファリゾーン

サファリゾーンは思っていたより広くて、徒歩でまわった私たちはへとへとになりました。有料カートや電動自転車を借りて回ることもできますし、こんなSLのような乗り物で回ることもできるので、歩きたくない方は利用すると良いと思います。

サファリゾーンは乗り物でも回れる
公式サイト

アドベンチャーワールドの入場券は、公式サイトから事前に購入しておけます。事前に購入しておけば、QRコードで入場できるので、窓口に並ぶ必要がなくて便利です。詳しくは公式サイトをご覧ください。

www.aws-s.com

アドベンチャーワールド所要時間

私達は宿を9:45くらいにチェックアウトし、三段壁に寄ってから10時過ぎくらいにアドベンチャーワールドに到着しました。大きな荷物はコインロッカー(交通系IC使用可)に預けて入園しました。園内で軽くお昼を食べてから路線バスで白浜駅に戻り、白浜駅を14:43発の特急に乗りました。なので園内にいた時間は3時間ちょっとかな。3時間だと、動物も遊園地も水族館も、というわけにはいきません。朝は10時から始まるので、早朝から楽しむわけにはいかないので、一日フルに楽しむか、午後には移動するとなれば、目的を絞って楽しむか、ではないかと思いました。

パンダくろしおで紀伊勝浦へ

アドベンチャーワールドでお昼を食べた後は、白浜駅から特急「くろしお」で紀伊勝浦駅へ。前日に新大阪から白浜まで乗った「くろしお」と同じ時間の列車でしたが、この日はパンダくろしおに当たりました。

おとぼけパンダ顔がかわいいパンダくろしお

パンダくろしおは、車体にも車内にもパンダにあふれています。

パンダがいっぱいのパンダくろしお

白浜から紀伊勝浦の間でも、進行方向右手には太平洋が広がります。途中串本駅を過ぎたところでは、橋杭岩がちらりと見えます。いつか串本駅で降りて、潮岬灯台とともに周辺を訪ねてみたいと思っています。

ちらりと見える橋杭岩

橋杭岩を過ぎてからも、陸地から沖に向かってミニ橋杭岩のような場所があったり。

パンダくろしおの車窓

岩の海岸線があったかと思えば、白砂のビーチが現れたり。

パンダくろしおの車窓

白浜から紀伊勝浦までは特急で1時間半ほどです。

紀伊勝浦駅

宿泊は「熊野別邸 中の島」

宿泊は船でしか行けない島の宿「熊野別邸 中の島」に宿泊しました。宿泊記はこちらです。こちらの宿の温泉も等張性ということで濃い温泉でした。

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3日目は初詣、そのあと新しくなった特急「南紀」で帰宅

那智大社に初詣

3日目は今回の旅のもう一つの目的である初詣です。那智勝浦大社にお参りに行きました。私は2回目の参拝でした。前回分も含めて、那智大社参拝の記録やお食事情報などをこちらにまとめてあります。

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新型車両の特急「南紀」に乗車

初詣を済ませ、旅の目的も達成できました。あとは帰るだけです。紀伊勝浦から静岡に戻るには、特急「くろしお」で新大阪に出て新幹線に乗るルートと、特急「南紀」で名古屋に出てから新幹線で戻るルートとあります。私の鉄道旅はできることなら来た道を戻るよりは、一筆書きルートを好みますので、特急「南紀」で名古屋に出るルートを選択しました。

特急「南紀」は2023年に車両が新しくなり、新しい「南紀」には初乗車です。

新しくなった特急「南紀」

車内が明るくてびっくりしました。オレンジ色のシートがまぶしいです。

オレンジ色のシート

この車両はハイブリッドなんですね。車体の横にハイブリッドの文字があり、車内のドアの上の部分にも、今エンジンやモーター、バッテリーがどんな状態になっているかを表示していました。

特急「南紀」はハイブリッド車

紀伊勝浦から名古屋まで4時間かかります。車内販売もちろんありません。飲み物食料は乗車前に調達しておく必要があります。私は17時11分発の列車だったので、夕飯も仕入れてから乗車しました。

紀伊勝浦駅周辺の飲食店

紀伊勝浦駅近くの商店街はシャッター通りな感じはありますが、駅前から港までの通り沿いには飲食店があり、ちょっと通りを入るとオシャレなカフェもありました。こういうカフェで乗車前にコーヒーをテイクアウトしておくのも良いと思います。

maps.app.goo.gl

私は食料は勝浦漁港にぎわい市場で仕入れました。複数の店舗が入っていて、鮪の御鮨熊野牛を使った牛丼など、美味しくいただきました。

nigiwaiichiba.com

まとめ

紀伊半島ぐるり鉄道旅は今回が2回目でした。2回とも宿泊地には1泊しかしていないので、宿泊地での観光はちょっと駆け足でした。紀伊半島は那智大社をはじめとする那智三山や、その三山にお参りするための熊野古道という、厳かな雰囲気に包まれた霊的な場所があり、温泉も湯量豊富で良質な温泉が湧き、海も山も渓谷もあり、海も山もあるから食材も豊富という、観光資源の宝庫のような場所だと思いました。紀伊半島全体でインバウンドの取り込みはもっとできると思います。もちろん日本人の方にももっともっと来ていただける場所だと思います。

紀伊半島には高速鉄道がないので、移動に時間がかかります。紀伊勝浦まで名古屋からは特急で4時間、大阪から白浜までは2時間半。

紀伊半島を回る鉄路は距離が長いので、列車そのものを快適にしても良いと思いました。伊豆を走る「サフィール踊り子」みたいな全席グリーンの列車とか、近鉄が走らせている「ひのとり」とか。長時間乗車なので、車内にコーヒーマシンを設置してもらえると、温かい飲み物を途中で飲むことができて良いと思いました。

南紀白浜航空は2024年1月現在、定期便は羽田のみなので、もうちょっと空港を利用しても良いように思います。FDAさん、飛行機飛ばしてみませんか。福岡とか札幌とか、仙台とかから飛ばしたらどうでしょう?アジアの国からの国際線も良いかも。

前回の旅行記

前回の紀伊半島ぐるり鉄道旅はこちらにまとめました。前回は特急「南紀」は古い車両でした。

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