鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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釧網線に乗ってpH1.8強酸性の川湯温泉に行く

釧網線は釧路と網走を結ぶ絶景路線。途中で泊まらずとも乗り通すことはできますが、せっかくなので釧網本線の途中にある川湯温泉で一泊することにしました。途中で一泊すると行程に余裕ができますね。私は午前中に釧路湿原でカヌーでの川下りを楽しんだり、ノロッコ号に乗ることもできました。カヌー下りの様子はこちら。

足湯がある川湯温泉駅

釧路湿原でカヌーとノロッコ号を楽しんだ私は、塘路駅から普通列車に乗り、網走方面へ。

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線路は続くよ網走まで

目指すは川湯温泉駅。釧網線は走っている本数も少なく、1両編成の普通列車。各駅で乗降する人もまばら。JR北海道として維持が難しい路線の一つなのもうなづけます。けれど、路線沿線には釧路湿原や摩周湖、知床など観光の目玉になる場所があるので、うまく維持できると良いですね。そのためにはもっと乗りに来ないといけないか?

さて、塘路駅から列車にゆられて約1時間、川湯温泉駅に到着しました。駅は無人駅ですが、駅舎内にカフェと足湯があり、ホームも2面だし、ホントに無人駅?と思ってしまう立派な駅です。

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2面2線で無人駅とは思えない川湯温泉駅

 

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駅看板の向こうに硫黄山

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駅舎内にはカフェ。土俵入りの写真が飾ってありました

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駅舎も立派。川湯温泉へのバスはここから乗車

駅前は全く何もない、というわけではないのですが、駅名の温泉街は駅から少し離れていて、歩くには遠い。列車の到着に合わせて阿寒バスが路線バスを運行しているのでこちらを利用します。10分くらいで温泉街に到着ですが、バスは温泉街に入ると、あちこち停まるので、終点まで行くと15分くらい乗っている感じです。

バスを降りてまずは今夜の宿、KKRかわゆにチェックインして荷物を下ろすことに。建物は古い感じですが、フロントの男性はとても優しい感じの方でした。宿の情報はのちほど紹介します。 

硫黄山までサイクリング

チェックインした後、夕飯まで時間があるので、近くの硫黄山に行くことにしました。地図を見ると、2キロくらい。歩いても行けそうですが、Webで調べると、ツーリズムてしかが さんでレンタサイクルがあると知り、借りることに。 2時間500円。16時頃借りたので、18時まで乗りたいところですが、こちらのお店は17時までなので、1時間だけのサイクリング。電動バイクやスポーツバイクはないけれど、5段変速の自転車を借りました。

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自転車を借りたツーリズムてしかが

 ツーリズムてしかがさんでは、レンタサイクル以外にも、釧路川源流カヌーツアーや摩周湖のツアーなどもあります。ツーリズムてしかがさんの催行しているツアーはどれも私には魅力的。また川湯温泉に来てみたいと思わせてくれる内容です。

tourism-teshikaga.co.jp

硫黄山までは真っ直ぐな一本道で、やや上りこう配ですが、5段変速なのと、日頃サイクリングしている効果もあって、普通にこいで行けました。一本道の先には遠くからも活火山風な山の景色が見え、ペダルをこぐにつれ、山が大きくなってくるのは、絶景です。 

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硫黄山を前方に見ながらサイクリング

硫黄山は箱根の大涌谷のような感じ。黒卵はなかったけれど、あちこちから白い噴煙があがり、足元からは結構熱い温泉が湧いていました。もちろんこちらの動画の通り、「やけど注意」の看板はあるのですが、英語はHot Springのみ。これでは触ってやけどする人がいそうです(笑)。こんな山が近くにあるんだもん、川湯温泉の泉質にも期待できます。

youtu.be

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借りたままチャリと硫黄山

本当は屈斜路湖にも行ってみたかったけれど、ツーリズムてしかがさんに聞いたところでは、湖が見えるところまで5キロ以上あるそうで、今回は断念。自転車を次の日まで借りられれば、朝飯前に行けるのにね。あるいは宿で貸し出しても良さそうです。レンタル原付があっても良いかも。温泉街の中にはレンタルバイクの看板を一軒見かけたので、バイクもあるのかも。

川湯温泉はこんな温泉

川湯温泉は湯量が豊富で、どの宿も源泉かけ流しがウリです。

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湯量が豊富な川湯温泉

小さな温泉街ですが、立派な無料の足湯もありました。この辺りを歩いていると、硫黄のにおいがプンプンします。こういう温泉、大好き。川湯温泉のウリは湯量だけでなく、その泉質にもあります。強酸性の温泉で、ホテルの浴室の表示ではPH1.8と書いてありました。釘も溶かすといううわさも。確かにお風呂でうっかり顔をあらったら、かなり目にしみました。

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足湯も広くて快適

神社の手水も実は温泉が出ているんです。すごいね。

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温泉が出ている手水

けれど、廃業してしまったホテルが数軒あったり、ルピナス畑になってしまった空き地があったり、温水プールも入り口の文字が消えて営業してなさそうだったので、温泉自体はさびれている感は否めません。

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ルピナスが満開の空き地

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温水プールの表示が消えていた建物

温泉街のはずれには、川湯温泉や摩周湖・屈斜路湖近辺の自然を紹介している川湯エコミュージアムセンターがあり、こちらのセンターは2階建ての立派な建物。展示もしっかりしていました。無料だし、バス停に近いのでバス待ちの間に見学しても良いですよ。

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立派な建物の川湯エコミュージアムセンター

温泉はなんとなくさびれつつ感がありましたが、硫黄山も良かったし、近くには屈斜路湖や摩周湖もある。強酸性の湯も良いし、街中には硫黄のにおいが漂っている。こういう温泉を好きな人たくさんいると思います。何かもっと活性化する方法はないだろうか?パンフレット見ていたら、このあたりで大きな自転車イベント(グランフォンド摩周)があるそうで、良い取り組みだと思いました。そうなんです、私みたいにサイクリング好きな人にもっと来てもらえるような取り組みをしたらどうだろう?北海道外からもアクセスしやすいように、自転車を飛行機が簡単に運べるような工夫とか、釧網線もタイヤ外さずそのまま自転車が乗せられるサイクルトレインにするとか。レンタサイクルで借りた自転車はままちゃりなので、ちょっと乗りづらかった。こんな景色の良い場所を自分の自転車で走れたらサイコー! と思ったのでした。

 昭和の大横綱、大鵬の故郷

今回川湯温泉に泊まるので、ちょっと温泉のことを調べてみたら、なんと、昭和の大横綱、大鵬の故郷なんだそうです。なので大鵬の像が立つ記念館がありました。

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大鵬記念館

温泉街にある川湯神社には土俵があります。(写真左手)

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温泉の手水と土俵がある川湯神社

 

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神社の境内には土俵があります。さすが大鵬の故郷

コスパの良い宿、KKRかわゆ

川湯温泉はさびれつつあるとはいえ、何軒か温泉旅館があります。今回は国家公務員向け保養所のKKRかわゆに泊まりました。1泊2食で7480円とリーズナブル。お部屋は6畳の和室でウォシュレット付きのトイレがついています。

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KKRかわゆ

食事は夜も朝も食堂でいただきます。が、食事の量が少ない。がっつりお肉という献立ではないので、若い人には絶対足りないです。私でさえもご飯をおかわりしました。

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量が少ない夕食。これにご飯とみそ汁とデザートがつく

温泉はもちろん強酸性の湯で、内湯の隣に小さいながら露天風呂がありました。でも塀で囲まれていて眺望はありません。無理して作った感じのある露天風呂ではありました。皮膚にちょっとした傷があるとしみます。うっかり顔を洗っても目がしみます。なんとなく肌がつっぱるような感じもするので、最後はシャワーで温泉成分を流してから上がりました。肌が弱い方は湯あたりするかも。でもこういう特徴のある温泉は楽しいです。小さい温泉街ですが、何軒か宿があるので、また泊まりに来たいと思える温泉でした。