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主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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スペインのパラドール宿泊記#3 断崖の上に立つロンダのパラドール

2025年5月下旬から6月にかけて、夫婦でツアー会社のスペイン旅行に参加してスペインを旅しました。参加したツアーでは3回パラドールに宿泊できる日があり、こちらの記事ではロンダのパラドールについて宿泊記をまとめました。

よく見るのが下のような写真でしょう。この景色を見るには断崖の上から遊歩道を下って有料ゲートを通った先に行かないと見られませんが、払う価値あると思いました。ロンダに行ったら是非この景色も楽しんでください。

ロンダの位置

ロンダは首都マドリードから南西に400kmほどに位置します。アンダルシアと呼ばれる地域です。私達は前日に宿泊していたグラナダからバスで移動してきました。

ロンダのパラドール

ロンダはパラドールのすぐ隣を流れる川の浸食によってできた深い峡谷の上に町が広がります。崖の上に立っているのがパラドールです。天然の要塞といった感じでした。建物はかつての市庁舎を改装しています。

崖の上に立つパラドール

こちらがエントランス。上の写真でも建物に幕がかかっている部分がありますが、一部工事中でした。

パラドールの玄関

玄関の上には時計と、アンダルシア州の旗やスペイン国旗などが掲げられています。

玄関

外観は旧市庁舎の風格ある建物ですが、エントランスを入ると、こんな鏡張りの空間でびっくりしちゃう。

建物への入り口

建物内に入るとレセプションとロビーがあります。

ロビー

こちらが私達が泊まったお部屋です。奥にソファースペースがあり、今までに泊まったパラドールの中では一番広い感じがしました。

宿泊したお部屋

テラスにはテーブルとチェア。隣のテラスとの間に仕切りがあり、プライベート感もありました。

テラスにもテーブルと椅子の用意がある

お部屋は2階で、テラスからの眺めはこんな感じ。お庭にはプールがありますが、木の陰でプールは見えず、眺望としては今一つな感じでした。まぁ、ツアーでの宿泊なのでお部屋も一番お安い価格帯なのかも。

テラスからの眺め

お部屋にはコーヒーセットやサービスのお水の用意。これはどこのパラドールも共通な感じです。

お部屋のコーヒーセット

水回りはこんな感じ。シンクはダブルでバスタブもついています。アメニティもシャンプー、コンディショナー、ボディソープがそろっています。スペインの宿はどこもトイレにビデがありましたが、結構スペース取るので、是非ウォシュレットを入れてほしいものです。

水回り

食事

夕食、朝食ともにレストランでいただきます。

夕食

メニューの組み立てもほぼこれまでのパラドールと同じで、前菜、メイン、デザートのコースです。まずは前菜。ボリュームのあるサラダとカナッペです。

前菜は2種類

つづいてメイン料理。スズキのお料理で、盛り付けも工夫されています。最後にデザートです。

メインとデザート

朝食

朝食もこれまでに宿泊したパラドールと同様、ハムやチーズなどの冷たい食材はビュッフェで、温かいお料理は注文するというシステムでした。ビュッフェの内容はかなり充実していました。テーブルにお皿と各自用のトングが置かれているのもこれまでのパラドールと同じでした。

ビュッフェ台の一部

パラドールの周辺

この日は夕方5時前にはパラドールにチェックインできました。夕食は7時からなので、時間に余裕があります。なのでパラドールの周辺を歩きました。よく雑誌などで見かける、谷の下の方から橋を見上げるような角度での眺めを楽しみたかったのです。

ヌエボ橋

ヌエボ橋はパラドールのすぐ隣にかかる橋です。

ヌエボ橋の上からパラドール方向

橋の高さは100mほどあります。橋の上からのぞき込むとゾクゾクする高度感でした。岩壁にへばりつくように遊歩道が見えます。のちほどここを歩きました。

ヌエボ橋から谷底をのぞき込んでみた

橋を渡ったところには展望台があります。こちらの岩壁のギリギリの所にも建物がたくさん立っていて、ホテルかレストランという感じです。

展望台からの眺め

遊歩道へ

橋を下の方から見上げるような角度で写真を撮りたかったので、先ほど橋の上から見えた遊歩道の方向に行ってみました。遊歩道は橋の上の通りから路地を入って向かいます。

路地を入ります

道順はこんな感じで、遊歩道の入り口まではパラドールから歩いて6分ほど。

遊歩道の手前まではフラットな道で、手前に公園があり景色を眺められますが、ここからでは橋は見えません。眼下に建物が見えます。あそこまでは無料で下って行けます。ただ無料区間では橋を拝むことはできません。

遊歩道を下らないと橋は見えない

遊歩道を下るのはまぁ良いとして、かなり下の方まで下るので、上って帰ってくるのがしんどそうです。この日はすでにたくさん歩いていて、しかも気温が38℃くらいある酷暑の中だったので、遊歩道を歩くのはちょっとためらいもありましたが、せっかく来たので意を決して出発しました。

頑張って歩きます

九十九折を何度か下ると、まだ新しい建物が現れます。先ほど公園から見た時に、下に見えていた建物です。ここから先は有料区間です。橋を見上げるような角度で楽しむには、有料区間に入るしかありません。2025年5月時点では1人5ユーロ。支払いはクレジットカードのみでした。同じツアーの中でお金を払って先に進んだのは私達夫婦だけだったようです。みんなここまで下りてきたのになぜ先に進まなかったのだろう・・・。

ここから先は有料区間

有料区間は上から小石が落ちてくる可能性がある、ということでヘルメット着用でした。有料区間に入るとばっちり橋が見えます。

有料区間に入るといきなり橋が見える

時間帯が夕方なせいか、有料区間を歩いている人はあまりいません。

有料区間

有料区間の距離はそれほど長くはなく、すぐに橋の近くまで行けます。下り坂なので帰りはここを上り返します。ちょっとしんどかったです。

橋の近くまで下りてきた

でも最後は通行止めで、ここで引き返します。

橋の近くで通行止め

橋の近くに行きすぎると、橋しか見えませんね。

ヌエボ橋

料金を徴収していた建物まで戻り、ヘルメットを返してテラスに出ると、ここが一番の絶景かも。

テラスからの眺め

無料区間とは全く眺めが違うので、5ユーロ払った価値はありました。

有料のテラス

それにしても、ここから手前は橋が見えず、ここから先は橋が見える、という絶好ポイントにゲートが設定されて有料区間になっているのは絶妙な感じがしました。添乗員さんによると、3年前は3ユーロだったとか。しっかり値上げもしているわけですね。

この遊歩道はタホの小径と言うようで、事前にオンラインでチケットを購入することもできるようです。

desfiladerodeltajo.info

橋とは反対側の展望台

断崖の遊歩道から戻り汗だくでしたが、夕食を食べた後、まだ外はほんのり灯が残っていたので、ヌエボ橋とは反対側に歩いてみました。というのも、ヌエボ橋側から見た時に、崖にせり出した展望台のような場所が見えたからです。

この展望台に行ってみる

パラドールからは徒歩3分ほど。パラドールの建物から表に出たら左手に進みます。

パラドールを出て左手に進むと突き当りは闘牛場です。闘牛場にぶつかったら左手に進むと緑豊かな公園があり、その奥に展望台があります。

展望台

展望台からは渓谷とパラドール、先ほど歩いた断崖の遊歩道の有料テラスなども見えます。

展望台からの眺め

まとめ

ロンダのパラドールは断崖の上に立つ写真を何度か見かけたことがあり、ロケーションがとても楽しみでした。崖につけられた有料の遊歩道の往復は酷暑の中ではたてへんきついアクティビティでしたが、頭の中に想像していた景色を見ることができました。

今回のツアーでは3軒のパラドールに泊まりまして、ロンダのパラドールが一番のんびりできました。パラドール周辺の散策にでかけてしまったので、パラドールのお庭を歩くことができなかったのが残念です。翌朝チェックアウトの前に歩くつもりでしたら、お庭に入れるのは朝9時半からとのこと。うーん、10時チェックアウトならちょこっと歩けたのにね。

と心残りの部分もありましたが、以前からこのパラドールには泊まってみたい、と思っていたので念願がかない良かったです。

その他のパラドール宿泊記

今回の旅では全部で3軒のパラドールに宿泊しています。他の2軒はこちらです。

www.frostmoonweb.com

 

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