2025年2月に南米パタゴニアを旅しました。旅のスタートはアルゼンチンでしたが、途中国境を越えてチリのパイネ国立公園にも2泊しています。パイネ国立公園では湖上の絶景宿として人気のHosteria Pehoe (オステリア・ペオネ) に2連泊したので、宿泊記をまとめました。
これぞパタゴニアという立地
こちらの写真は宿近くの展望スポットから見たところです。湖の中の島の建物が今回宿泊したオステリア・ペオエです。細い橋でつながっています。
別の角度から見たのがこちら。赤い建物はレセプションやレストランがある建物です。
橋の手前に駐車場があり、宿泊客は橋を渡って宿に向かいます。日中は宿のレストランでランチが提供され、宿泊客以外もやってきます。
橋を渡ってチェックイン
それでは橋を渡ってチェックインします。チェックインの日は、アルゼンチンのエルチャルテンからはるばるバスで410kmの道のりを走り、途中チリとの国境も越えてやってきました。エルチャルテンを朝7時に出発し、宿についたのは夕方の7時。緯度が高いのでそんな時間でもまだ明るいです。
この橋、板の隙間からは湖面も見えていて、ちょっと頼りない感じ。私達は全員大きなスーツケースを持ってきているのですが、この板の橋の上をスーツケース転がして歩くのはちょっと難しいですねぇ。
かといって、一つ15キロくらいあるスーツケースを持ち上げて歩くのも無理。ということで、添乗員さんがポーターさんを雇ってくれました。こんな具合にバギーでまとめて運んでくれます(写真はチェックアウトの時のもの)。
ガタガタ揺れると荷物がゆっさゆっさ揺れて、湖に落ちるのでは・・・と心配でしたが、無事橋を渡ってくれました。
こちらの建物でチェックインします。背景のツートンカラーの山は「クエルノス・デル・パイネ」という山で、パイネの角という意味です。
お部屋
私達のツアーは全部で14人。私は妹と参加なのでツインルームです。部屋はチェックインした建物とは別にありまして、私達のお部屋は28号室でした。
こちらが私たちのお部屋。ベッドは2台です。
部屋によって眺望の当たり外れがあります。私達の部屋は宿の中庭が見えるだけで、お部屋の眺望としては外れです。
部屋のならびをみると、26~29号室は私が利用した28号室と似たような眺望です。30号室の方は湖が見えたと言っていました。 34,35,36, 37号室あたりも湖が見えそうですし、36,37号室はクエルノス・デル・パイネも見えるかも(部屋の中に入って確認したわけではないので、私の予想です)。宿泊棟のレイアウトはこんな感じでした。
部屋の入り口を入ってすぐ左手にクローゼットがありました。スーツケースから出した荷物を置いておくのに便利でした。
棚には金庫もありましたが、メンテナンスで使用できないという表示。ま、今回の旅の間、金庫はあっても一度も使わなかったので問題ないですが。
水回り
水回りはこちら。
シャワーや洗面台からはちゃんとお湯が出ます。シャワーの水圧はやや弱いけど、固定式じゃなくて助かります。ただシャワーヘッドをひっかけてある位置が高すぎて、背伸びしないと外せない高さでした。私より慎重の低いご年配の女性たちはどうしたんだろう・・・。
バスアメニティは、シャンプー、コンディショナー、石鹸です。
旧式ですがドライヤーもあります。私はショートヘアなのでこのタイプでも問題なし。
トイレの上に貼り紙があり、ペーパーを流してはいけないこと以外にも、洗濯してはいけません、と書かれていました。ランドリーサービスについては、レセプションに問い合わせてくださいとのこと。とはいえ靴下くらいはチャチャッと洗いたいものです。寝る前に洗って、翌朝ハイキングに行く前に取り込んでおけば大丈夫でしょう。
Wifiや電源について
お部屋でWifiは使えません。Wifi以外のモバイル通信もそもそも電波がないので、お部屋にいる時やハイキングに出かけている時は、インターネットからは隔離された状態でした。レストランがあるレセプション棟では無料のWifiが使用できます。
お部屋のコンセントは、ヨーロッパでよく見かけるCタイプでした。今までアルゼンチンにいる時はDタイプだったので、異なるコンセント形状でした。電圧は220Vです。下の写真で使用している延長ケーブルは海外対応のケーブルを使用しています。
ベッドサイドにコンセントがあり、大変便利でした。
こんな感じのです。変圧機能はないので、日本の電気製品を使う場合は変圧器が必要ですが、スマホの充電などは充電器が220Vにも対応しているので私は毎度これを持って行きます。今回の旅で泊まったホテルの中で、コンセントがテレビの裏にしかない宿があり、そういう場合は延長ケーブル式が便利なんです。
レセプション棟
レセプション棟の1階はレセプション、ロビー、レストランがあり、こちらは宿泊者以外も利用します。2階には宿泊客専用のラウンジがあります。湖に面しているので、景色が最高です。この建物内ならWifiも快適に使えました。
こちらは2階のラウンジ。
レセプション棟の1階にはバーカウンターもあります。
お食事
こちらの宿には2連泊し、夕食と朝食を2回ずついただきました。夕食はスープ、メイン、デザートにパンがつく献立です。私達のツアーでは食事にアルコールドリンク1杯、ノンアルコールドリンク1杯がついていました。なんだか不思議なドリンクセットです。
初日の夕食
野菜スープ、メインはチキンでした。アルゼンチンのお料理は味が薄かったけれど、チリの料理はちょうど良い味付けでした。デザートはちょっと甘すぎました。



2日目の夕食
2日目はキャロットスープ、メインはポークリブまたはなす料理からのチョイス、最後にデザートです。



朝食はビュッフェ
朝食は7時からスタートで、ビュッフェスタイル。ハムやチーズなどの冷たいお料理と、温かいスクランブルエッグ、パンはトースターの用意がありました。ジュースはリンゴだったり苺ジュースの用意があり、コーヒーや温かいお湯の用意もあるのでティーバッグでお茶も飲めます。
夜星空を眺めるべし
日中にハイキングに出ると、夕食後はもう眠たくなってきますが、是非星空を眺めてみてください。日本では考えられないほどの星がきらめいています。パタゴニアは空気がきれいなので、本当にたくさんの星が見えますし、肉眼で天の川も確認できます。
ツアーでご一緒した方のカメラで撮影した星空写真をご紹介します。
山の影を入れて撮った星空も素晴らしい。
まとめ
こちらの宿をグーグル検索すると、1つ星ホテルと表示されます。添乗員さんからも、眺めは素晴らしいけれど、ホテルの設備などは期待しないで下さいと言われていたし、ネット上の口コミも、バスタブにお湯を貯めたら茶色かったとか停電したとか出ていて、正直宿泊は心配でした。が、実際泊まってみると、スタッフはフレンドリーだし、お料理も美味しく、予想以上に快適でした。幸い停電もなかったし、お湯もちゃんと出るし、部屋の暖房も効いていて、1つ星ホテルという表示はちょっとひどいんじゃないか、と思いました。
周辺のハイキングにも出かけやすく、パイネ国立公園を楽しむにはとても良い宿だと思いました。ツアー会社のツアーを調べてみると、パイネ国立公園内には宿が取れないかも、というツアーもありました。私が参加したツアーは、このホテルの宿泊が確約されていたことも良かったと思いました。