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ガウディに魅せられたバルセロナ#2 グエル公園、カサ・ミラ、カサ・バトリョ、グエル邸も訪問

2025年5月末から6月にかけてスペインに出かけました。マドリード、アンダルシアの各都市、最後にバルセロナという行程です。バルセロナといえばガウディです。バルセロナでは3泊し、ガウディ建築巡りを楽しみました。

前回の記事ではサグラダ・ファミリアをご紹介しましたが、今回はそれ以外の見応えあるグエル公園・カサ・ミラ・カサ・バトリョ・グエル邸の4か所について、体験談を交えながらお届けします。

グエル公園

バルセロナ市内を見下ろせる丘にある公園で、ガウディの建築作品の一つです。グエル公園のグエルは人の名前で、ガウディの最大の支援者です。

グエル公園の必見ポイント

  1. 陽射しを避けながら散歩できる回廊
  2. ガウディのかつての邸宅
  3. 大テラスと大テラス下の空間および洗濯女の回廊
  4. 正面階段のトカゲ像
回廊

奥に見えるのは、バルセロナの強い日差しを避けながら散歩を楽しめる回廊です。

回廊
ガウディの邸宅

こちらはかつてガウディが住んでいたお家で、今は博物館になっています。

かつてガウディが住んでいた建物

ガウディはここからサグラダ・ファミリアの現場まで、歩いて通っていたのだとか。結構距離ありますよ。

遠くにサグラダ・ファミリア
大テラス

大テラスにやってきました。

広場(大テラス)

大テラスには波上に曲がったベンチが設置されています。地中海の波をイメージしているのだとか。モザイクのタイルがはめ込まれていてとても美しいベンチです。

波をイメージしているベンチ

モザイクのタイルが美しい

大テラスの隣には洗濯女の回廊。バケツを頭に乗せた女性の像が立っています。斜めに傾いた柱が屋根を支えています。

洗濯女の回廊

大テラスの下にやってきました。ここは市場として活用されていたようです。太い柱が大神殿を思い起こさせます。

広場の真下は大神殿のよう

大テラスの真下の空間の天井部分はこのようにお椀をいくつも伏せたようなつくりです。上の広場に降った雨水は、土にしみ込んだ後、このお椀のような形状に沿って柱の中のパイプに流れて排水され、地下の貯水槽に貯まる仕組みなのだそうです。実用面も考え、意匠的にもすばらしい設計です。さすがガウディ。太陽と月を表現した天井の飾りは、ガウディの協力者であるジュジョールの作品とのこと。

広場の真下の天井部分 雨水が排水されるような設計
正面玄関のトカゲ像

こちらはグエル公園の出入り口。ここの大階段には有名なトカゲの噴水があります。奥の両側の建物はお菓子の家みたいですが、左側が守衛小屋、右側にはショップが入っています。

トカゲの噴水がある大階段

こちらがトカゲです。色遣いが美しい。こういう作品を見て私はガウディの色遣いがとても好きになりました。

大階段のトカゲ像

出入り口横の建物の3階から大階段を撮ってみました。

大にぎわいの大階段

個人で行くなら事前にチケット購入すべし

公園に入るのが有料でびっくり。すでにSOLD OUTの看板が出ていました。公園周辺に住んでいる住民には、おそらく無料パスなどが配布されているのでしょう。私達はツアー会社が事前に購入してくれていたので、無事入場できました。

11時頃公園についたら入場券はすでにSOLD OUT

カサミラ

バルセロナ中心街のグラシア通りにあるガウディが設計した建物です。この通りには一流ブランド店もあり、銀座の一等地に立っている感じがあります。下の写真の通り、曲線を活かしたというべきか、徹底的に直線を排除したデザインと言うべきか、周囲の建物とは一線を画す建物です。

一等地に立つカサ・ミラ

あらかじめ日本にいる時に朝9時入場の予約をしてあったので、スムーズに入場できました。日本語にも対応したオーディオガイドを聞きながら見学します。

オーディオガイドを手に見学

こちらは建物内の中庭です。外から見ているだけではわからない部分。スペインの建物はこんな風に中庭がある建物も多いようです。

カサ・ミラの中庭

外に通じる扉も芸術的。

Butterfly Gate(蝶の扉)と呼ばれている鉄製のゲート

各部屋を巡りながら見学します。建物内の壁には壊せない壁はないそうで、間取り変更の自由度も確保した設計になっているそうです。

カサ・ミラの中のお部屋

階が上がってくると、窓から屋上の様子も見えました。

窓から中庭と屋上の様子

最上階の屋根裏はなんだかクジラの標本のようなイメージです。屋上とこの空間とで、バルセロナの灼熱の太陽からの熱を断熱している感じがしました。この空間にはエレベータの機械を設置したり、使用人が洗濯するスペースとしても活用されました。

クジラの標本のような屋根裏

この屋根裏にはガウディ作品に関する展示もありました。

ガウディ作品に関する展示

さて、最後に屋上です。屋上もカサ・ミラの見どころの一つです。兵士のようなものは、煙突だったり排気口を装飾していてとてもユニーク。

兵士のような煙突たち

遠くにサグラダ・ファミリアが見えました。

サグラダ・ファミリアも見える

屋上の見学を終えた後は、階段で戻ります。階段も曲線が使われていてガウディらしい。

ガウディらしい階段のデザイン

こういう色使いも私は大好きです。

色合いが美しい

チケットは事前予約がおススメ

カサ・ミラもガウディ建築の1つと言うことで、大変人気があります。サグラダ・ファミリアほどではないけれど、事前にオンラインでチケットを購入しておくのがおススメです。ありがたいことに日本語で購入が可能です。

チケットにはいくつか種類がありますが、エッセンシャルというので大丈夫です。

www.lapedrera.com

訪問時には、予約後に送られてくるメールに添付されているPDFのQRコードを表示して入場します。事前にスマホにダウンロードしておくか、紙に印刷しておくと確実です。

見学所要時間

私達は90分を見込んでいましたが、見どころが多いし、写真を撮りたい場所が混雑していたりするともう少し時間がほしいです。2時間見ても良いかも。

ショップものぞいてお土産をあれこれ悩むなら、さらに時間がほしいところ。ショップは入場券無くても入れるので、ショップは見学日とは別に訪れることもできます。

カサ・バトリョ

バトリョ家の依頼を受けてガウディが増改築を手掛けた建物です。カサ・ミラ同様、グラシア通りに面して立っています。外壁には色とりどりのガラスモザイクが埋め込まれていてとてもきれいです。こういう色使い、ホント大好き。

モザイクが美しいカサ・バトリョ

バルコニーも不思議な形。

カサ・バトリョ

中に入るといきなりこんな曲線の階段でテンションがあがります。

ガウディらしい曲線の階段

階段横の観葉植物の葉の上に、不思議な光を放つカメレオンがいました。

葉の上にカメレオン

館内、あちこち曲線だらけ。

あちこち曲線 ドアも曲線

キノコのような暖炉スペース

2階の広間はこの建物のハイライトの一つです。通りに面した窓からたっぷり陽射しが入り明るい空間です。

明るい広間

外から見ると、この部分が広間です。

広間部分の外側

こんな場所で外を眺めながらコーヒーでも飲んでいたい気分になる空間。

居心地の良さそうな空間

広間の天井も特徴的です。こんな渦巻のような天井をデザインするのはガウディくらいかも。

渦巻のような天井

一つ上の階にやってきました。この部屋からはテラスに出ることができます。

扉からテラスへ

テラスに出ると行列ができていました。

テラスに行列

行列の先にはこんな壁があります。この壁にはモザイクで装飾された植木鉢が配置されています。この壁の前で記念写真を撮りたい人が順番を待っているというわけです。

装飾された植木鉢の壁

再び建物の中に戻ってきました。この建物にも中庭というか吹き抜けがあります。こちらの窓には換気量を調整できるスリットがついていました。

中庭に面した窓

中庭と言うには少し狭いですが、吹き抜けがあることで建物のいろいろな場所で光や風を取り込めるます。青のグラデーションタイルが貼られていて、海の中にいるようでした。

海の中にいるような吹き抜け

途中にはショップも。モザイクタイルの優しい色使いがとても気に入って、いくつか自分用のお土産も購入しました。

扉の奥はショップ

この後屋上に上がると、ガウディらしい煙突の装飾を見ることができました。

装飾された煙突が並ぶ屋上

こちらの屋上には飲み物などを販売するスタンドもありました。

スタンド

素敵な手すりがついた階段を下りて下に向かいます。

オシャレな階段

チケット購入時の注意点

カサ・バトリョも事前に入場日時を指定して入場券を購入することができます。こちらのサイトから購入します。日本語サイトがありました。

https://www.casabatllo.es/ja/

チケットにはBLUE, SILVER, GOLD, PLATINUMというランクに分かれていて、BLUEでは屋上に上がることができません。屋上も見たい場合はSILVER以上のチケットにしましょう。SILVERだと入り口で胸に貼るシールをくれて、最後屋上に上がる手前でスタッフがこのシールを目印に、屋上に上がる階段の方を指示するか、上がらず階下に降りる方向を指示するか、区別しているようでした。

カサ・ミラからは歩いて10分かからない場所にあるので、チケットの事前購入で入場時間を見計らって、まとめて見学してしまうのが良いでしょう。

見学所要時間

ショップでのお土産購入時間も含めて、2時間くらい滞在しました。ゆっくり見学・買い物ができたと思います。

グエル邸

バルセロナにあるガウディゆかりの建築物の中では、一番空いていたのがグエル邸です。チケットも事前購入せず、当日窓口で購入しました。建物はガウディ初期の傑作と言われています。

ちょっと細い通りに面したところに立っています。屋上に装飾された煙突があるのがグエル邸です。

グエル邸がある通り

通りが狭いので、建物全体をカメラに収めるのは難しいのですが、入場したら模型が展示されていました。こんな形の建物です。

グエル邸の模型

見学はまずは地下の馬小屋から。馬車でお屋敷に乗り付けた後、馬は地下で休みます。結構広い空間でした。

地下の馬小屋

地下と言っても外の光が入るように設計されていました。馬をつなぐフックや水を飲ませる容器もありました。

馬のための設備

では1階に戻り、赤い絨毯を踏みしめて上に上がります。

2階への階段

こちらは迎賓エリア。今まで見てきたカサ・ミラやカサ・バトリョとは雰囲気が大きく異なります。カサ・ミラやカサ・バトリョは開放的な感じでしたが、グエル邸はとても重厚な印象です。

迎賓エリア

こちらは中央ホールで吹き抜けになっています。また音楽を楽しむのに適した設計になっています。外の明かりを取り入れているところがガウディっぽい。

吹き抜けの中央ホール

2階はお客様を迎えるスペース、3階はこのお屋敷の方の居住スペースです。

3階

テラスもあります。入り口が面している通りとは反対側にありました。

テラスからの眺め

屋上ではガウディらしい煙突の装飾を見ることができました。

屋上

グエル邸の場所は、カサ・ミラやカサ・バトリョよりも海に近い場所に位置しています。

注意点

私達は滞在しているホテルからタクシーでグエル邸に向かったのですが、ドライバーさんに伝えた時に、グエル公園と伝わってしまったようです。Googleマップで自分の位置を確認していたので、少し走ったところで間違いに気づき、ドライバーさんに訂正しました。グエル公園とグエル邸、場所が全然違うので、タクシーで向かう場合ははっきり伝えましょう。

まとめ

バルセロナにはガウディにまつわる建築がいくつかあり、2日間でサグラダ・ファミリアを含め、代表的な建築を回ることができました。初期に手掛けたグエル邸と、もっと時間が経過してから手掛けたカサ・ミラやカサ・バトリョでは随分と雰囲気が異なることも体感できました。私は自然との調和が感じられるカサ・ミラやカサ・バトリョの方が好きです。

次回バルセロナに来ることがあれば行きたい所

バルセロナには今回訪れた場所以外にもガウディ建築があります。もしまたバルセロナに来られる機会があれば行ってみたいところを覚書として書いておきます。

コロニア・グエル教会

gaudicoloniaguell.org

カサ・ビセンス

casavicens.org

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