旅ともと2泊3日で伊豆の温泉旅を楽しみました。土肥に1泊、修善寺に1泊です。土肥も修善寺も私の自宅からは日帰りできる場所なので、今まで宿泊して楽しむということをあまりしたことなかったのですが、今回旅とものおかげで、立ち寄ったことがない場所にも行けて、伊豆の魅力を改めて教えてもらえた、という感じでした。
宿泊した宿の宿泊記は別記事にまとめてあるので、最後にリンクを貼っておきます。2024年11月の旅です。
- 土肥金山
- 世界一の花時計と津波避難タワー
- 西伊豆スカイラインと達磨山高原レストハウス
- 虹の郷(にじのさと)
- 修善寺温泉街の散策
- 伊豆パノラマパーク
- かねふくめんたいパーク
- わさびミュージアム
- かんなみ仏の里美術館
- この旅で宿泊した宿
- まとめ
土肥金山
旅ともは東京の人なので、お昼過ぎに三島駅で待ち合わせ。レンタカーで出発しました。初日の立ち寄り先は土肥金山です。
土肥金山では、かつて金を採取していた坑道内の見学や、世界一大きな金の延べ棒の展示、砂金取り体験などができます。まずは坑道の見学へ。
中はこんな感じ。
坑内には金鉱脈が露出しているようで、何か所か案内が掲示されていましたが、ガイドさんに説明してもらわないと、どれが金鉱脈なのか見分けるのは難しそうです。
坑内では江戸時代の坑内作業を人形で再現していていました。女性も坑内で働いていたとは知りませんでした。温泉のお風呂もあり、作業後はお風呂でさっぱりしてから帰宅できていたようです
外に出ると、金ぴかの御代官様が作業者の人形と私達を見下ろしていて、マツケンサンバを思い出しました。
つづいて資料館へ。資料館では江戸時代の様子を再現したジオラマや金採掘の作業の様子が展示されています。
こちらの資料館の名物は、世界最大の金塊です。250kgあります。ガラスに人の腕が入る穴が開いていて、金塊に触ることも可能です。この日のレートで、36億7100万円だって。このエリアには警備員が1人配置されていました。金は最近爆上がりしています。この施設が購入した当時は6億円くらいだったようです。
土肥で金が採れていた頃は、資料館にあったように金関連の施設や作業者を癒すお店などもあったと思いますが、残念なのは土肥の町にそうした古い町並みが全くないことです。土肥金山では行動見学や資料も割とそろっているし、近所には温泉もあるし、これで古い町並みが少し残っている、あるいは再建でも良いと思いますが、そうした町並みがあると、海水浴シーズン以外もお客さんが来てくれるかも、と旅ともがつぶやいていました。なるほど!
世界一の花時計と津波避難タワー
1泊目の宿での朝、朝食まで時間があったので宿の周辺を歩きました。こちらは世界一の花時計。と言ってもこの時期花もなく・・・。ちょっとがっかり観光地かもしれません。時計の周囲は足つぼを刺激する石が並んでいました。
世界一の花時計を見たかったわけではなく、私の朝の散歩の目的地は花時計の奥にあります。それは最近(2024年7月)完成した津波避難タワーです。
津波避難タワーというと、屋根もなく吹きっさらしの鉄塔をよく見かけますが、こちらのタワーは平時は観光施設として使われています。海に面したレストランは食事に来てみたいです。建物内に非常食や毛布などの備蓄もされているそうです。
西伊豆スカイラインと達磨山高原レストハウス
初日の宿のチェックアウトタイムは11時。チェックアウトギリギリまでお部屋でゴロゴロしたり、温泉入ったりしてのんびりしていました。2日目の宿は修善寺温泉なので、その通り沿いの観光スポットに立ち寄りました。まずは達磨山展望台です。
県道127号と表示されているルートは西伊豆スカイラインと呼ばれていて、標高の高い場所を走る快適なドライブルートです。なかなかこの道路を走る機会がないので、今回はこのルート向かいました。ところどころに駐車スペースがあり、景色を楽しめます。ここは戸田(「へだ」と読む)港が見える駐車スペースです。
こちらは達磨山レストハウスのテラスからの富士山です。雲がかからず裾野から山頂まですっきり見えます。良い眺めです。
こちらの施設はレストハウスという名前がついているので、食事やお茶も可能です。私達はウィンナーコーヒーで一息つきました。
虹の郷(にじのさと)
虹の郷は修善寺温泉近くにあるテーマパークです。以前はもみじや梅などを植林した自然公園でしたが、今ではイギリス村やカナダ村、昔ながらの日本の工芸を扱う匠の村などに加えて、鉄道が走ったりするテーマパークになりました。四季折々の花が楽しめたり、紅葉もあるので紅葉の名所でもあるのですが、静岡県の紅葉ってなかなか赤くならないこともあり、実は私は初訪問でした。
こちらは匠の村の一角。茅葺屋根の古民家にモンスターマスク展の組み合わせがシュール。
こちらは夏目漱石が修善寺温泉の菊屋という旅館で療養していた時に過ごしていたお部屋を移築してもの。もともとは2階のお部屋だったそうです。2階だけを移築することもできるんですね。
園内には日本庭園もあります。
土肥の宿を11時にチェックアウトした後、西伊豆スカイラインを経由して、達磨山高原レストハウスと虹の郷に立ち寄ったら14時になりました。この日の宿は14時からチェックインできるので、宿に向かい、まったりと温泉三昧を楽しみました。
修善寺温泉街の散策
2日目の宿を11時にチェックアウトした後、車を宿に置いたまま、ちょっと温泉街を歩いてみました。
川の中にある東屋は修善寺温泉のシンボル「独鈷の湯」です。弘法大師が杖で岩をついたら温泉が湧き出たと言われている場所です。以前は周囲から丸見えではありますが、入浴できた時代もありました。今は見学のみです。
こちらのお寺は修禅寺。地名の修善寺と漢字が異なります。鎌倉幕府2代将軍 源頼家公の菩提寺です。
温泉街を流れる桂川沿いを少しあるきました。紅葉も楽しめます。
上の写真の桂川沿いの建物は、老舗旅館の1つ新井旅館です。修善寺温泉の中で私が唯一泊まったことがある旅館です。
修善寺温泉で是非歩いていただきたい場所が、竹林の小径です。11月末から12月にかけて、紅葉と竹の緑が美しい場所です。
伊豆パノラマパーク
伊豆長岡温泉街からロープウェーで上った先にある、富士山と駿河湾の眺めが素晴らしいポイントです。
最近、山頂施設がリニューアルされて、こんな絶景撮影ポイントも用意されていました。この日は平日だったせいか、あるいは風が強かったせいか、撮影待ちはいませんでしたが、ここは行列するかもしれません。
屋内で飲食可能な場所もあるので、寒くても景色を楽しめます。
詳しくはこちらのサイトをどうぞ。
ロープウェー乗車料金は、当日券を往復で購入すると3500円です。数年前に着た時には往復1800円だったので、かなり値上げした感じ。ちゃんと値上げしていて素晴らしいと思いました。以前来た時の記事はこちらです。
かねふくめんたいパーク
こちらの施設、伊豆に行く時によく建物の前を通過しますが、一度も立ち寄ったことはありません。今回の旅ともと出合わなければ、一生行かなかったもしれない施設です。めんたいこって北九州の名産品なので、なぜ伊豆の玄関口にこのような施設があるのか謎ではありました。
中はめんたいこの製品の販売や、めんたいこができるまでの説明、製造工程をガラス越しで見学できたりします。
販売コーナーはめちゃくちゃ賑わっていて、一つ上で紹介したパノラマパークより混雑していたかも。ここは隣に道の駅やわさびミュージアムがあり、観光バスも立ち寄ります。旅ともがたてた仮説が、なるほど!と思える内容でさすがと思いました。
わさびミュージアム
めんたいパークと隣接するわさびミュージアムにも立ち寄りました。建物に入った途端、ツンとした香りが漂い、目にも刺激がありました。
生のわさびは、近所のスーパーにないこともあるので、自宅へのお土産に1本買って帰りました。本わさびをすりおろし、ホカホカご飯に鰹節と一緒に乗せて、お醤油をちょろっと垂らして食べると、メチャ美味しいのです。
かんなみ仏の里美術館
静岡県に住む私はこの施設については、行ったことはもちろん、存在すらしりませんでした。同じく静岡県に住む友人2人に聞きましたが、2人とも「知らなーい」とのこと。
旅ともが行ってみたい、と言ってくれなかったら、一生存在を知らないまま過ごしていたと思います。
とても小さな美術館ですが、所蔵品の中には国の重要文化財の仏像もあるし、なかなかレベルが高いです。私が感動したのは、十二神将立像という12体の像です。12体揃っているとなかなか見事です。
館内は撮影不可だったので、展示品については公式サイトをご覧ください。日本だと美術館も博物館も撮影NGが多いけれど、案内文は撮影可にしてほしいです。
この旅で宿泊した宿
今回旅した旅ともとは、ちょっと贅沢な温泉宿に泊まる旅をしています。今回が2回目の旅です。伊豆半島に旅ともに満足していただける宿があるかしら、とやや心配でしたが、2泊とも素晴らしい宿でした。
土肥のオーベルジュ LOQUAT西伊豆
是非また泊まりに行きたい宿でした。超おススメです。
修善寺温泉 柳生の庄
修善寺温泉の中の高級旅館の一つ。お部屋に温泉があり部屋食なので、他のお客さんにあわずに過ごしたい人にも良い宿です。
まとめ
土肥と修善寺の温泉宿に泊まって、2泊3日で伊豆を旅するというプランに、正直どこに行こうかと迷いました。というのも私は静岡県の東部に住んでいるので、伊豆半島は日帰りで行けるし、子供の頃から何度もあちこち出かけていて、うーん、まだ他に行きたい所あるのかな、と思っていたのです。ですが、県外に住む旅ともが行ってみたいという場所はどこも新鮮で、普段一緒にいない人と旅するメリットを実感した次第です。