鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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松山市としまなみ海道 2泊3日の旅

2024年7月、友人と2人で松山としまなみ海道の旅に出かけました。旅を計画したのは4月頃で、おそらくこの頃に梅雨が明けるだろうという、友人の予測通りとなり、とても充実した旅ができました。

羽田から飛行機で松山に入り、松山市内に2泊した後、帰りはレンタカーでしまなみ海道を渡って、福山駅から新幹線で戻るという行程です。計画のポイントは、四国への入りは飛行機で行くにしても、帰りは同じ空港から帰ってこない、という計画を立てること。入口と出口を変えると楽しみが増します。レンタカーの乗り捨て料金が必要ですが、その費用を払っても価値ある体験ができます。こんなところを回りました、という記録です。

羽田空港から飛行機で松山へ

友人とは住んでいる場所も異なるので、羽田空港で集合して出発です。松山空港着陸前は瀬戸内海の穏やかな海と島が見えるのが好きです。

松山空港着陸前に見える「しまなみ海道」

松山市内観光

2泊3日の旅の中で、初日と2日目は松山市内の観光をしました。

安藤忠雄氏設計の坂の上の雲ミュージアム

瀬戸内には安藤忠雄氏設計のコンクリート打ちっぱなしの建物がいくつかあるのですが、松山市にある「坂の上の雲美術館」のその一つ。

こちらは建物の中にある空中階段です。途中に支柱がないんです。

途中に支柱がない空中階段

坂の上の雲の主人公は松山市の出身です。館内はその主人公たちの足跡や日露戦争の戦略などを紹介する展示が多かったです。日本が近代国家になっていく時の人物としては、鉄道の父、井上勝氏なんかは名前を知っていましたが、坂の上の雲の主人公である秋山兄弟のことは全く知りませんでした。

www.sakanouenokumomuseum.jp

萬翠荘

坂の上の雲ミュージアムの前の坂道を上がった所にある洋館です。萬翠荘は、大正11年(1922年)に、旧松山藩主の子孫にあたる久松 定謨(さだこと)伯爵が、別邸として建設したものです。

萬翠荘

建物の中に入ることができます。昭和天皇が松山市を訪問された時にはこちらに宿泊されたそうです。下の写真で壁にかかっているのは昭和天皇の肖像画です。

館内

階段の踊り場にあるステンドグラスは帆船がデザインされています。こんな船で久松伯爵は欧州に行ったのか、それとも船はもうちょっと頑丈な船だったのか、どっちだろう?

階段踊り場のステンドグラス

ステンドグラスをアップするとこんな感じ。

ステンドグラス

鉄道好きの聖地「ダイヤモンドクロス」

鉄道好きな人はダイヤモンドクロスと聞くと、あのことねと分かる方が多いでしょう。松山市のダイヤモンドクロスは全国的にも有名スポットです。ダイヤモンドクロスは平面上で線路が直交あるいは斜交する場所のことを言い、ダイヤモンドクロッシングということもあります。松山市のダイヤモンドクロスは日本で唯一、鉄道と路面電車の交差となっているのが聖地と呼ばれる理由です。

松山市大手町駅のダイヤモンドクロス

松山市公式観光WEBサイトにも紹介されています。

matsuyama-sightseeing.com

高島屋屋上の大観覧車くるりん

松山市には町全体を一望できる観覧車があります。夜も営業していたので夜に乗ってみました。

屋上観覧車

ゴンドラの中にはシースルーゴンドラもあるので、追加料金払ってシースルーに乗ってみました。夜だったので写真撮ると反射してしまい、外の景色の写真はありませんが、屋上に設置された観覧車なので、かなり遠くまで見渡すことができました。

追加料金払ったシースルーゴンドラに乗車

www.iyotetsu.co.jp

松山の商店街

松山の繁華街も歩きました。JR松山駅からは少し距離があり、路面電車などで移動した方が良い距離です。県庁とかはこの近辺にあります。

松山市には高島屋だけでなく、三越もあります。建物がとても立派でびっくり。

松山市の三越

三越があるあたりは賑わっていましたが、アーケード街の奥の方はシャッターが閉まっているお店も多かったです。

アーケード街の奥の方

アーケード街に並行する裏通りや、クロスする通りにはかなり飲食店が多くあります。ビジホに泊まっても食事には困らないです。割とオシャレな外観のお店もあり、地方都市としては結構頑張っている感じがします。

アーケード街周辺の通りには飲食店がたくさん並ぶ

ポケモンマンホール

松山市のマンホールには複数デザインがあり、以前道後温泉に泊まった時などに捕獲したことがありました。私が今回捕獲したかったのはポケモンマンホールです。こちらは上記の大街道アーケードの入り口に設置されています。

ポケモンマンホール

訪問できなかった松山城

松山市の観光名所と言えば、現存12天守の1つの松山城です。

www.matsuyamajo.jp

もちろん行く予定でしたが、旅行の少し前に松山城が立っている山の一部が崩れてしまい、私達が滞在している間は臨時休業だったのです。楽しみにしていたのに残念ですが、こればかりは仕方ありません。

なんだか私の旅先で大雨被害が続くのがちょっと気になります。6月に出かけたスイスでも大洪水が発生し、鉄道が運休してしまったんです。

www.frostmoonweb.com

11月に予定している東北旅行も、本当は最上川沿いの宿に泊まる予定でしたが、土砂流入でしばらく休業とのこと。こちらの宿、以前も予約していたけれど大雨で行けず、残念です。

松山市をレンタカーで動く時の注意点

松山市内は路面電車が走っています。私の住む静岡県には今となっては路面電車が活躍している場所はなく、路面電車が通行する道路を走る経験はありません。確か路面電車用の信号とかあったよなーとか、路面電車の軌道上を走行しても良いんだっけ?など学科はすっかり忘れているので、Youtubeみて予習しました。特に路面電車の線路を越えて右折する時は、背後から迫ってくる路面電車に気づかない県外ドライバーは多いようで事故も起きているらしい。レンタカー借りて松山市内を動く方は是非気を付けてください。

路面電車を運行している伊予鉄でも注意を呼び掛ける記事を掲載していました。

iyotetsublog.com

なお松山市街には駐車場はあちこちにあり、平日の観光では全く困りませんでした。

松山市内を観光して感じたこと

松山市内では普段ひとり旅だったら行きそうもない観覧車に乗るとか、アーケード街を歩くとかは、友達との旅だったからこそ、という感じで新鮮でした。アーケード街近辺には県庁や市役所などの行政機関や金融機関、飲食店が多く、高層マンションも結構ありました。この辺りのマンションなら車がなくても日常生活には困らない環境なので、マンションが多いことにも納得です。

松山市内で出会った学生アルバイトとおもわれる皆さんの対応が良かったことも印象に残りました。観覧車乗り場には日本語を話さない海外からのお客さんもいましたが、ちゃんと英語で伝えていたし、鯛めしやさんのスタッフは、丁寧できびきびしていて好感が持てました。観光客との接点になる人たちが感じの良い方々だと、それだけでも嬉しくなります。

松山市内のお食事について

私達は松山市内の宿に2連泊していて、1泊目の夕食は宿でいただきましたが、2泊目の夕食は松山市内で食べています。また到着した日のランチは何が良いか悩んで宿に聞いたら、なべやきうどんのお店をご紹介いただきましたのでこちらでも紹介します。ただなべやきうどんのお店はランチの営業は終了していて食べられませんでした。

鍋焼きうどん「あさひ」

レトロな看板と入り口のお店でした。老舗っぽくて食べてみたかったのですが、時間外となっていて残念。

鍋焼きうどんの「あさひ」

場所は大街道のアーケード街から近く、松山城や坂の上のミュージアムを観光するついでに立ち寄り可能な場所です。


鍋焼きうどん「ことり」

鍋焼きうどんはもう一軒ご紹介いただきまして、こちらの「ことり」さんというお店です。

鍋焼きうどんの「ことり」

場所は上記で紹介した「あさひ」さんの近くです。

 

夕食は「かどや」で愛媛名物鯛めし

2日目は松山市内で食べようと、こちらも宿にお店を推薦いただきまして、愛媛名物の鯛めしをいただきました。これ、めちゃくちゃ美味しかったです。次回松山に行ったらまた食べたいです。

鯛めし

お店のスタッフは学生のアルバイトっぽかったですが、ものすごく接客が良くて感心しました。場所はこちらで、大街道のアーケードの真ん前で大変便利な場所にありました。

しまなみ街道ドライブ

しまなみ海道は四国と本州をつなぐ道路の1つで、サイクリングの聖地として紹介されることも多いです。四国と本州の間に点在する島々を橋で結び、車は自動車専用道路ができていて快適なドライブが楽しめます。

こちらは四国側からしまなみ海道に入ると最初に渡る全長4.1kmの来島海峡大橋です。自動車専用道路の横に自転車や歩行者ようの通行帯があります。もう絶景で感動しました。

四国から渡る最初の橋

亀老山展望台

しまなみ海道きっての絶景を楽しめる展望台です。四国側から渡ると、上記の大きな橋「来島海峡大橋」を渡った後に、自動車道を出て展望台に向かいます。乗用車同士ならすれ違い可能な道ですが、展望台には大型車用の駐車スペースもあったので、大型車とのすれ違いはどちらかが待つこともあるかもしれません。でもそんなに難しい道ではないです。

亀老山展望台からの眺め

しまなみ海道でつながっている島の中には美術館や伯方の塩工場があり、見学しながらドライブするのも楽しいです。

伯方の塩の工場見学

こちらの工場では予約していなくても工場見学を受け入れてくれます。

伯方の塩では工場見学を受け入れている

塩って、日本の海から獲れるのではなく、メキシコから岩塩を輸入して作っているんだとか、以前日本で作っていた「イオン交換膜製塩」の生成方法だとミネラル分がなくなってしまうけれど、伯方の塩ではミネラル分が残る製法で塩を作っていることなど、とても勉強になりました。

1997年からは塩の生産方法が自由化されたことで、伯方の塩では昔ながらの「流下式枝条架併用塩田」を再現することにしました。今は生成方法を後世に伝えるための展示としての塩田ですが、工場での塩づくりにも、こだわりを持って作られているそうです。

流下式枝条架併用塩田

見学するとお土産に3種類の塩を頂けるのですが、さっそくステーキや生野菜食べるのに使いました。まろやかで美味しい塩でした。

www.hakatanoshio.co.jp

美術館めぐり

伯方の塩の工場があるのは大三島という島で、この島には美術館も点在しています。車でさーっと回れるし、一つ一つの美術館は小さいので鑑賞時間もそれほどかかりません。

ところミュージアム大三島

現代アートを展示しているコンパクトな美術館。

ところミュージアム

展示の内容もさることながら、瀬戸内の絶景をうまく取り入れた建物も見どころの一つです。コンクリート打ちっぱなしの建物ですが、安藤忠雄氏の作品ではないようです。

扉の向こうには瀬戸内の海

こちらの美術館は高台にあるので、テラスからの眺めも最高です。

テラスからの眺め

www.shimanamiartmuseum.com

今治市伊東豊雄建築ミュージアム

建築家の伊東豊雄氏の足跡を展示したミュージアムです。独特の建物が目を引きます。

伊東豊雄建築ミュージアム

こちらも傾斜地に立っていて、中からは瀬戸内海を一望できます。こんな場所でコーヒー飲んでゆるりと過ごせたら最高かも。

館内から外を眺める

www.shimanamiartmuseum.com

今治市岩田健母と子のミュージアム

廃校になった宗方小学校跡の校庭に建つ彫刻美術館です。設計は上述の伊東豊雄氏です。こちらもコンクリート打ちっぱなしの建物ですね。

今治市岩田健母と子のミュージアムの外観

彫刻は青空の下で展示されています。母と子の慈愛に満ちた彫刻がたくさんあって癒されます。

www.shimanamiartmuseum.com

このミュージアムがある旧宗方小学校の校舎は今は宿泊施設になっていました。

今は宿泊施設になっている宗方小学校の校舎

今回の宿

2泊とも松山市郊外のホテルに泊まっています。日本を代表する建築家の一人、安藤忠雄氏設計・建築のラグジュアリーホテルです。

www.frostmoonweb.com

まとめ

今回は2泊3日で松山市としまなみ海道を楽しみました。行きも帰りも松山空港利用だと、松山市内の観光がせいいっぱいと思いますが、入口と出口を変えると、旅の自由度が増すので、私はレンタカーの乗り捨て料金を払ってでも、こういう行程を考えるのが好きです。

しまなみ海道から見える瀬戸内の海は本当に穏やかで、湖かと思うほど。浮かぶ島々の景色は日本の原風景という感じがしました。

今回は瀬戸内リトリート青凪というラグジュアリーホテルに2連泊したので、ホテルも堪能でき、中身の濃い旅ができました。

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