2022年1月13日~1月25日は、大人の休日倶楽部パスの2021年度3回目の利用期間でした。大人の休日倶楽部パス(以下「おときゅうパス」)は、東日本版が4日間JR東日本の鉄道が新幹線や特急も含めて乗り放題で、15,270円という破格のお値段の切符です。この切符を利用しない手はないので、今回は雪景色を楽しむ旅に出ました。その中で立ち寄った雪の山寺をご紹介します。山寺・・・松尾芭蕉が「閑さや岩にしみ入る蝉の声」という句を詠んだ山形県の有名なお寺です。正式には立石寺と言うそうです。
山寺の最寄り駅
山寺の最寄り駅は仙山線の山寺という駅です。駅名が山寺でわかりやすいですね。仙山線には快速列車も走っていますが、山寺駅には快速も停車します。
駅舎横には見晴らし台がありますが、冬の間は立ち入りできません。
見晴台に上らなくても、駅のホームからも山寺を眺めることができます。ちなみに赤い丸のところまで行って帰ってきました。
見晴台の上り口にはコインロッカーがあるので、大きな荷物はこちらに預けましょう。冬の山寺はとにかく足元が滑るので、両手は開けておきたい。荷物はリュック推奨です。
山寺の登山口へ
では駅を後にして、山寺に向かいます。駅前の道を旧山寺ホテルに向かって下り、旧山寺ホテルを右に曲がります。
山寺ホテルを右折した後、交差点を左折して、川を渡ります。橋の両サイドに人が歩く歩道があります。橋を渡ったら突き当りを右に向かいます。登山口と下山口が分かれていて、どうやら一方通行のようです。
この橋の上からは仙山線を走る列車を見ることができます。仙山線の列車は1時間に1本くらい走っています。
道案内が出ているので迷うことはありません。参道入り口とか、参拝口ではなく、登山口と表示されているんですよね。登山なんだ、と思いながら向かいます。道路は除雪されていますが、歩行者が歩く端っこは、すでに滑りそうな気配です。気を付けて歩きました。
駅から徒歩10分かからずに登山口に到着です。
登山開始
山寺の内部はこんな感じです。こちらの画像は、山寺の公式サイトからお借りしています。奥の院まで階段が1000段ほどあるそうです。
ではここから登ります。雪だらけですが、人が歩くスペースは除雪されていてありがたいです。
登山口の階段は雪が乗っている段もありますが、ほぼ石段の表面が出ていて、ここは楽に登れました。
最初の階段を上がると、まず立石寺 根本中堂という大きな建物です。
この建物の前を左に折れて、日枝神社の境内を進みます。ここも除雪されていて歩きやすい。
ここからがホントの登山口。拝観料が1人300円かかります。あまりに歩きづらいとか悪天候なら、ここから先は進まず、駅に戻って次の電車(つまり電車を降りてから1時間後の電車)で旅を続けることも考えていましたが、まだ進めそうだったので、次の次の電車に乗ることにして(つまり山寺での滞在は約2時間)、奥へ進むことにしました。
さて、どこまで登れるでしょうか?奥の院まで行くのは無理だと思いますので、時間を見ながら進みます。雪の階段が続きます。除雪してありますが、石段の上は凍っていて、上りはまだましですが、下りはかなーり怖いです。しりもちついている人もいました。
途中の弥陀洞窟。ここまでで階段の半分くらいのようですね。思っていたより楽に登ってきた感じがします。
弥陀洞から見上げると、仁王門が見えます。ここも手すりから遠い側が除雪された階段を上るので、こけないように注意が必要です。
仁王門を通過し、上から仁王門を見下ろしたところ。なかなか滑りそうな階段です。手すりもないし。
仁王門から階段を上ると性相院。
性相院の近くには、開山堂、納経堂、五大堂が見えています。が、すごい雪で進むのは進めそうですが、戻ってくるのがちょっと怖い感じ。
ここから見る景色は水墨画の世界のようです。
上から女性が一人階段を滑り落ちてきましたが、私は足にスパイクを付けていたので、五大堂の下まで進みました。ここまで来ると、山寺駅を見下ろすことができます。
ここからちょっと階段を上ると五大堂の上に出られるのですが、足にスパイクがついていて、そのまま建物にあがるわけにもいかないので、ここで引き返しました。
山寺駅には11:10に到着し、すぐ歩き始め、五大堂の下まで上ってきました。この後駅に引き返し、駅前の「山形蕎麦の焔藏」でお蕎麦を食べても、13:16発の電車には20分くらい余裕がありました。五大堂までなら、列車を降りてから2時間あるとかなりゆっくり歩けそうです。奥の院には雪のない時に行ってみたいです。
山形蕎麦の焔藏
13:16発の電車まで40分くらいあったので、駅前のお蕎麦屋さんでざるそばを食べました。こちらのお店、ホントに駅前なので、電車の時間ギリギリまで店内で過ごしていても間に合います。
入店時には体温計測とアルコール消毒が徹底されていて良かったのですが、一人客は日一人客同士の相席でした。しかも先客は男性。まぁ、真ん中にアクリルパネルがあるし、見知らぬ一人旅同士だと会話もしないので感染リスクはないのでしょうけれど、カウンター席も空いていたので、カウンターが良かったんだけどな、と思いました。
まとめ
山寺の階段は除雪されているとはいえ、かなり滑ります。なので冬はシーズンオフなのかもしれませんが、雪がめったに降らない地域に生息する私には、水墨画のような景色はとても珍しく、見たかった景色を堪能できました。今回は景色を眺めることに集中してしまいましたが、次回はそれぞれの建物を回りながら、奥の院までの登山を楽しんでみたいです。
山寺の観光情報
山寺近くの温泉宿
今回は作並温泉に宿を取りました。作並温泉の最寄り駅である作並駅から山寺駅までは電車で20分ほど。朝チェックアウトしてから山寺に来ると、ちょうどお昼を山寺駅付近で食べる時間帯となり、ちょうど良かったです。雪の季節は温泉で温まりながらの観光が楽しいです。今回は作並温泉の一の坊という宿に泊まりました。