鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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大人の休日倶楽部パスで乗ったり下りたり、行ったり来たり。雪見鉄・秘境駅・雪の山寺・温泉を楽しんだ冬の1人旅

JR東日本が発売している「大人の休日倶楽部パス(以下「おときゅうパス」)」はJR東日本の路線が新幹線も含めて4日間乗り放題で、15,270円と破格のお値段のフリーパス。2022年1月に設定があったので、購入して2泊3日の旅に出かけました。前回はとにかくお得度を上げたいと思い、長距離の特急や新幹線に乗るプランにしましたが、今回はフリーパスのもう一つの利点である、乗り降りも、行ったり来たりも自由なのを活かすプランにしました。雪の降らない地域に生息する私には嬉しい雪見を楽しみ、列車本数が少なくて、めったに行く機会がない峠駅を訪ね、東北の温泉宿に泊まって、合間時間にマンホールカードも集めて、雪の山寺にも行ってくるという、盛りだくさんな一人旅に出かけました。

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品川駅から常磐線特急でスタート

今回は品川駅でおときゅうパスを受け取り、乗車したのは常磐線を走る特急ひたち。初めて乗車する特急です。特急ひたちは上野駅始発と品川始発があります。静岡県から上京する私には品川駅の方が近いので、品川駅発があるのはありがたいです。

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特急ひたち

特急ひたちの座席はブラック。なかなかシックで良いですね。

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黒のシートがスタイリッシュ

座席は前座席の背面にテーブルがあります。ひじ掛けにはコンセントもあり、スマホの充電も可能です。

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ひじ掛けにコンセントあり

水戸駅でマンホールカードをもらう

品川から特急ひたちに乗って、いわき駅まで行くのですが、乗り降り自由なおときゅうパスなので、水戸駅で途中下車。品川を出てから1時間20分くらいの乗車時間でした。水戸駅で降りたのは、水戸市のマンホールカードをもらうためです。駅の改札を出てすぐ右側に観光案内所があり、こちらでマンホールカードを配付しています。

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水戸市の観光案内所

水戸市のマンホールには、「みとちゃん」というキャラクターが描かれています。駅の北口前の通り沿いにみとちゃんが描かれたマンホールがたくさん設置されているので、記念撮影に行ってきました。

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水戸市のマンホールとマンホールカード

ガラス張りの駅舎が素敵な日立駅を訪れる

水戸駅からは常磐線の普通列車に揺られて、日立駅へ向かいました。土日だと日立駅の観光案内所でもマンホールカードの配布があるのですが、この日は平日で日立市役所での配付だったため、日立市のマンホールカードはまた次回にします。今回日立駅を訪れたのは、ガラス張りの駅舎が素敵だったので、訪ねてみたかったのです。

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ステキな駅舎がある日立駅

ここまで来ると、太平洋が目の前です。ガラス越しにこの景色が楽しめます。

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目の前に広がる太平洋

この景色を活かして、駅舎内にカフェもあります。今回は乗り継ぎ時間が20分くらいしかなかったので、カフェに立ち寄るのは断念しましたが、次回は是非寄ってみたいです。マンホールカードと合わせて、もう一度訪ねる目的ができました。

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日立駅の駅舎にあるカフェ

日立駅からは再び特急ひたちに乗って、いわきへ向かいました。おときゅうパスは特急にもフリーで乗れるので、距離を気にせずに特急に乗れるのが便利です。

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特急ひたちでいわきへ向かう

磐越東線で分水界を越えて郡山へ

いわき駅から郡山に向かうために、磐越東線の列車に乗車しました。磐越西線は何度か乗ったことがあるのですが、磐越東線は初めて乗る路線で「ゆうゆうあぶくまライン」という愛称がついています。磐越東線は非電化路線なので気動車が走ります。気動車に乗れると、実はちょっと嬉しかったりします。

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磐越東線は気動車が走る

座席は2人掛けと1人掛けのボックス席と、出入り口近くはロングシートでした。

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磐越東線の列車の車内

郡山までは1時間35分ほど。太平洋側からどこかの峠を越えて内陸に向かうので路線です。(ブログに埋め込む時に、うまく鉄道路線が表示できない・・・)

磐越東線はいわき駅を出た後しばらくして、夏井川に沿うように走ります。そしてだんだんと標高を上げていき、線路沿いに雪が目立つようになりました。さっそく雪見鉄です。いわき駅周辺には全く雪がなかったので、急に景色が変化して驚きました。

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雪が目立つようになった磐越東線

単線なので途中駅で列車交換です。

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磐越東線は単線

神俣駅の隣の菅谷駅は磐越東線では最も標高の高い駅で、ここが夏井水系と阿武隈水系の分水嶺になっているのだそうです。こちらのブログで紹介されていました。出かける前に読んでおくべきでした。

tamuland.net

ストリートビューの写真でも分水界の碑のようなものが確認できました。

分水界を越え、列車は終点の郡山駅に到着です。

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郡山駅に到着

初日の宿がある飯坂温泉に向かう

今回の旅の初日は飯坂温泉の温泉宿を予約してありました。郡山駅からは東北新幹線で福島駅まで移動します。おときゅうパスなら来た新幹線の自由席にひょいと乗れてしまうのも便利です。福島駅からは福島交通の電車で飯坂温泉に向かいました。福島交通はJR線ではないので、おときゅうパスの対象外です。福島交通と阿武隈急行は同じホームを使用しているので、間違えないように乗りましょう。

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福島駅から福島交通の鉄道に乗車

車内には飯坂温泉の暖簾がかかっていてかわいいです。

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車内に暖簾

30分ほどで飯坂温泉駅に到着です。飯坂温泉は鳴子・秋保とともに奥州三名湯に数えられるそうで、松尾芭蕉も訪れたことがあるのだとか。駅近くの橋からは摺上川沿いに立つ温泉宿の景色が見えます。

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摺上川沿いに温泉宿が立つ

飯坂温泉の観光情報やお宿情報はこちらをどうぞ。

iizaka.com

飯坂温泉のマンホールは、共同浴場の一つ、鯖古湯がデザインされていました。是非マンホールカードも発行してほしいものです。

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飯坂温泉のマンホール

この日に宿泊した宿については、最後にまとめてご紹介します。

2日目は二本松のマンホールカードをもらいに行く

2日目は宿をチェックアウトした後、温泉街の中で楽しもうかと思っていたのですが、寄ってみようと思っていたカフェが10時すぎないと開かないということもあり、10時の電車で福島に戻り、そのあと、二本松駅まで行き、二本松市のマンホールカードをもらいました。福島駅と二本松駅の往復となりますが、フリーパスだとこういう行ったり来たりも気にせず乗れるのが嬉しいです。

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二本松駅

二本松市のマンホールカードは二本松市役所で配布しています。駅からは徒歩15分程度。往復30分のウォーキングと思って行ってきました。

※2022年4月から配付場所が変更になっています!

こちらが二本松市のマンホールカードと実物の蓋です。カラーの蓋は市役所から歩いて行くにはちょっと遠すぎたので、モノクロの蓋で記念撮影です。

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二本松市のマンホールカードとマンホール

※2022年4月以降の配付場所はこちらをご参照ください。

www.city.nihonmatsu.lg.jp

奥羽本線の秘境駅、峠駅を訪ねる

今回の旅で行きたかった駅の2つ目は、峠駅です。どこにある駅かというと、奥羽本線の福島と米沢の間にある駅で、名は体を表すの通り、峠にある駅です。昔も今も鉄道の難所の一つで、駅全体が大きな スノーシェッドで覆われています。山形新幹線も走りますが、新幹線だと通過してしまう駅で、ホームと反対側の座席だと、単にトンネルを通過したくらいにしか感じません。

 

峠駅を発着する列車本数は少なく、特に日中だと下りは13時20分着、上りは13時26分しか選択肢がありません。ということで、二本松市から戻った後、13時20分着の列車に乗り、峠駅を13時26分発の上りで福島駅に帰ってくるプランで出かけました。駅の滞在時間は5分ほどです。

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峠駅の時刻表

福島駅を出て間もなく、新幹線の線路と合流です。

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山形新幹線の線路が上から下りてきた

暫くは市街地ですが、庭坂駅を出ると線路の傾きがきつくなり、山を登っているのが体感としてわかります。

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山を登り始めた

車窓の景色もぐんぐんと標高があがっていきます。

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標高が上がってきた

すごい豪雪地帯で、よくここを鉄道が走るものだと感心しました。

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豪雪地帯を進む列車

福島駅から30分ほどで峠駅に到着しましたが、3分ほど遅れました。もともと定刻通りでも駅での滞在時間は5分程度。福島に戻る列車の方がダイヤ通りだと、駅の滞在時間は短くなります。仮に峠駅に向かう列車がさらに遅れていたら、福島駅行きが先に出発してしまうこともあるのかな・・・と実は不安に思いながら乗っていましたが、幸い、私が峠駅に到着した時に、まだ上りの普通列車は到着していませんでした。

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米沢方向に走っていく乗ってきた列車

ちょうど上りのつばさが峠駅を通過していきました。峠駅を通るのはいつもつばさに乗ったままだったので、外からこの景色を見られてかなり感激です。

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峠駅を通過するのぼりのつばさ号

峠駅には名物があります。近くのお店で作っている力持ちを売り子さんが販売しています。この時も乗ってきた列車のお客さんが購入していました。でもこの売り子さん、下り列車が出発してしまうと、数分後にやってくる上り列車を待たずに去って行ってしまいました。

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峠駅の名物、力餅の販売

峠駅では、かつてはスイッチバックが行われていました。雪から設備を守るためなのでしょう、駅全体はシェルターに覆われていまて、つばさで通過する時にホームと反対側に乗っていると、ただのトンネルかと思ってしまいます。

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かつてはスイッチバックの駅だった名残

列車が時刻通りに来るのかこないのか不安でしたが、定刻より数分の遅れで福島行の上り列車が到着し、安心しました。ここで乗り遅れたら駅員さんもいないし、携帯もつながるのかどうかわからないし、かなーり不安でした。

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上り列車で福島駅に戻る

こういう秘境駅って、たいてい単線路線にありますが、峠駅は新幹線も走る複線路線です。下り列車が遅れても、上り列車の運行にはさして影響かないはずなので、もし私が峠駅に到着する前に、上り列車が発車してしまっていたらどうしよう、という不安がありました。なのでその場合のバックアッププランも持っていました。この日の宿は仙山線の作並駅近くの宿だったので、もし上り列車が発車してしまっていたら、乗ってきた列車で峠駅では下車せず、そのまま山形駅まで行って、仙山線に向かうことも考えていました。列車本数の少ない駅に行く時には要注意なポイントだと思います。今回は無事上り列車に乗れたので、福島駅まで戻りました。それにしてもこんな豪雪地帯を通る鉄道路線なのに、ほぼダイヤ通りで運行してくれるJR東日本はホント、素晴らしい。ありがとうございます。

仙山線を完乗

福島からはおときゅうパスのメリットを以下て、やってきた東北新幹線にひょいと乗り、仙台に移動。仙台からは仙山線で2日目の宿の最寄り駅の作並駅に向かいました。

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作並温泉の最寄り駅の作並駅

仙台ではほとんど雪がなかったのに、同じ宮城県とは思えない積雪量に驚きです。

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作並駅

雪の山寺

3日目は作並駅から山形駅まで仙山線乗車しましたが、途中山寺駅で降りて、山寺を観光しています。冬の山寺って上まで上がれるの?と疑問でしたが、うーん、行って行けないことはなさそうですが、私は帰りの電車の都合もあり、途中で引き返しました。それでもこの景色を楽しめましたよ。

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山寺中腹からの眺め

詳しくはこちらをどうぞ。

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今回の旅で宿泊した宿

今回の旅は2泊3日でした。泊まった宿は次の2軒です。

飯坂温泉 双葉旅館

飯坂温泉は福島交通の終点駅、飯坂温泉駅前に温泉街が広がります。大小いくつかの宿があり、今回は全8室の宿、双葉旅館に泊まりました。一人旅でも受け入れてくれます。一人泊だと税抜き19,000円というプラン一択でした。

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全8室の小さな宿、双葉旅館

温泉は飯坂温泉らしいちょっと熱めのお湯で、冷えた体で入ると「あちっ」という感じですが、体が慣れてくるとこの熱さが心地よく感じて、じっくりつかっていたい感じがしました。食事は完全個室でいただきます。こちらに宿泊記をまとめました。

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作並温泉 ゆづくしSalon一の坊

作並温泉の最寄り駅の作並駅は、山寺駅があるのと同じ仙山線の駅です。山寺までは電車で20分と便利なこともあり、「作並温泉 ゆづくしSalon一の坊」に2泊目の宿を取りました。

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ゆづくしSalon 一の坊

こちらの宿はオールインクルーシブスタイルで、宿内の飲み物は何を飲んでも料金に込みです。金曜日の夜に泊まって税込みで27,000円でした。私のようにお酒を飲まない人には割高感があるのですが、ドリンクを提供しているくつろぎサロンの雰囲気もよく、飲み物の種類も豊富。

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くつろぎSalon

ビュッフェスタイルの食事も、プロの料理人が目の前で作ってくれたものをいただくスタイルなので、味も見た目も良かったです。こちらも宿泊記を後日書きたいと思います。

www.ichinobo.com

まとめ

おときゅうパスは乗り降り自由なフリーパスタイプなので、今回のように、ちょっとあの駅まで往復しよう、とか、特急を途中下車しながら乗ってみようという時にも気兼ねなく利用できるのが嬉しいです。しかも新幹線にも特急にも乗車できるという大変お得な切符です。今回も雪見鉄を存分に味わい、行きたかった場所を訪ねながら、温泉も楽しみ、記念にマンホールカードも2枚ゲットできて、大変充実した旅となりましたが、旦那さんとは温泉以外は価値観を共有できず、ほぼ自己満足な旅となりました(笑)

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帰りの山形新幹線の車窓から

私の旅のリンク

その他の雪見鉄旅のリンク

高山本線に乗車した時には、大雪警報が出ていて、もしかして運休になるのでは・・・とひやひやしながら乗りました。

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飯山線に乗車した時には、長野付近に雪はなかったのに、途中から一面の銀世界が車窓に現れてびっくりしました。さすが日本有数の豪雪地帯です。

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おときゅうパスの旅のリンク

今までにおときゅうパスを活用して出かけた旅を紹介しています。

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