鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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絶景路線の途中にある1人でも泊まれる温泉宿、不老ふ死温泉宿泊記

大人の休日倶楽部パスを活用して、絶景路線と温泉を組み合わせた鉄道旅に出かけました。今回乗車した絶景路線は日本海の景色を堪能できる五能線。この五能線の途中には、鉄分豊富なにごり湯を楽しめる「不老ふ死温泉」があります。日帰りでも楽しめますが、今回は宿泊したのでお部屋も含めてご紹介します。1人でも泊まれるありがたい宿です。

波打ち際の露天風呂が名物

日本海の荒波が打ち寄せる波打ち際にある、野趣あふれる露天風呂がこちらの宿の名物です。ローカル線の旅がテーマのテレビ番組でも時々登場します。看板の奥に見える囲いの中が露天風呂です。湯船は2つあり、片方は混浴、もう一方は女性専用です。

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荒波打ち寄せる海岸に露天風呂がある不老ふ死温泉

浴室へのカメラ持ち込み不可なので、海岸を散歩している時に撮った露天風呂がこちら。女湯に入っている人の姿が見えたので、まったく外から見えないわけではないようです。また海側に囲いはないので、海上からは丸見えですが、この時間帯は海上に船はいませんでした。宿泊者は湯あみ着は無料で借りられますが、私は借りずに入りました。

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名物の露天風呂

露天風呂までは外を歩いて行きます。湯船の手前に脱衣コーナーがあり、胸の高さに1枚の板が渡してあるので、そこが脱衣所です。建物の出入り口に置いてあるプラスチックの籠を持って出かけ、その板の上に籠を置いて入ります。籠は6人分くらいは並びます。なので脱衣籠を置くスペースがない時には、ちょっと待つことになりますね。お湯の温度はそんなに熱くないので、じっくりつかれます。どうしても夕日の時間に湯船にいたいのであれば、少し早めに出かけて湯船で待つ方が確実かもしれません。

夕日の時間はとても混み合います。混雑が嫌いな私は、密を避けたいので、夕日の時間を避けて入浴し、夕日は部屋から眺めました。部屋からの眺めもなかなかです。

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部屋からの夕焼け

ただし、夏場の露天風呂は要注意です。というのもブユが発生するのだそうです。露天風呂は脱衣所も露天ですし、仮に湯あみ着を着ていたとしても首から上はお湯から出ているので、刺される危険性があります。部屋にもブユへの注意書きがありました。私が出かけたのはまだブユの季節より前だったようで、助かりました。

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夏はブユに注意!

泉質

こちらの温泉は鉄分が豊富で、お湯も褐色のにごり湯です。金気臭がしていかにも鉄分豊富という感じがします。詳しい成分表などは宿のサイトに掲載がありました。源泉の温度が高いので加水していますが、源泉かけ流しで利用しているそうです。また1日1回はお湯を抜いて清掃をしているとのこと。衛生面も良いですね。溶存物質が多い濃い温泉でもあります。

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お風呂はこの露天風呂以外に、男女別の内湯が2か所あり、そのうちの1か所には内湯からそのまま行ける露天風呂もあります。お風呂の様子は公式サイトをご参照ください。

www.furofushi.com

無料Wi-fi使える広めのお部屋

今回は一人旅プランだったので、お部屋はシングルだと思っていたら、案内されたのはツインのお部屋でした。一人で使うには十分な広さでありがたかったです。部屋でWi-fiが使用できました。

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今回宿泊したお部屋

部屋にはユニットバスがついていて、トイレは洗浄機能付きです。

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部屋にはバストイレ付き

ベッドのテーブルにはスタンドがあり、本を読めるし、室内灯のスイッチもついています。ベッド周りにコンセントがないのがちょっと残念です。目覚まし時計もありましたが、なぜかこの時計、アラームをオフにして数秒後にピーピーなり始めて困りました。

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ベッドサイドテーブル

冷蔵庫にお湯が沸かせる電気ポット、氷水の入ったポットなど一通りそろっています。

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冷蔵庫とポット類

ドライヤーはクローゼットの中にありました。もちろん浴衣とタオル類も。女性はチェックインの時に色浴衣を選べるサービスがありました。

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浴衣類

部屋まで自分の靴で入室します。クローゼットの下には宿泊者用のスリッパが用意されていて、日帰り入浴のお客さんと区別しています。ただお風呂の出入り口などでスリッパを脱ぐ際、自分のスリッパにつける目印のクリップはないので、私も自分のスリッパを他の人に履いて行かれました。自前の目印があると良いかもしれません。

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宿泊者用のスリッパは室内に用意がある

と、ここまでは特に不自由ない温泉宿だと思っていたのですが、残念なのは空調でした。まず空調は個別に温度調整ができません。風量調整のみできるタイプで、音は結構な音がするのですが、出てくる風は涼しくなく、湯上りの身には蒸し暑く感じました。窓を開けようと思ったら、網戸がなく虫が入りそうだったので、開けることもできず。もっと気温の低い時期に来る方がよかったのかもしれません。

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部屋の空調は温度調整できないタイプ

お食事は夕・朝ともに食事処

食事は夕食・朝食ともに食事処でいただきます。献立はごくごく普通の温泉旅館の献立という感じ。

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夕食のお品書き

鮑が名物で、メインは鮑のステーキか深浦牛のステーキから選択です。アレルギーがある人にとって、メインを選択できるのはとても良いシステムです。ただお肉は自分で焼いて食べるので、焼き方が悪かったのかもしれませんが、固くてあまり美味しいと感じられず無念。

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夕食

朝食はビュッフェ形式です。右下のお豆腐はまずまずでした。

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朝食

建物

本館と新館があり、横に長い感じです。名物の露天風呂に行くには新館だとちょっと距離がありそうです。内湯は新館・本館にそれぞれありますが、本館の内湯は夜8時で終了です。全室オーシャンビューなのは嬉しいです。

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館内の見取り図

ロケーションとアクセス

宿は海岸沿いに立ち、鉄道の最寄り駅は五能線の艫作(へなし)駅ですが、普通列車だと本数が限られます。不老ふ死温泉に行くには、隣のウェスパ椿山が便利。ここには快適な快速列車であるリゾートしらかみが停車し、リゾートしらかみに合わせて送迎バスも運行されています。

私が出かけた時は、大人の休日倶楽部パスの期間中ということもあり、平日でしたがたくさんお客さんがウェスパ椿山で下車し、停車中の2台のバスに吸い込まれました。つまり不老ふ死温泉に泊まるお客さんということです。

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ウェスパ椿山駅で多くのお客さんが下車

リゾートしらかみでの鉄道旅の模様はこちらにまとめました。 

www.frostmoonweb.com

まとめ

広めのツインルームに2食ついて1人13,000円くらいだったので、コスパは悪くないと思います。お湯は溶存成分が多い高張性の温泉なのはとても魅力的です。五能線を一日で乗り通すプランも良いですが、途中の宿に一泊すると前後の行程に余裕ができて良いと思います。部屋の空調がいまいちで快適性に少々難がありましたが、季節を選んで出かけると良いと思いました。近くに白神山地や十二湖があるので、翌日はそういう場所を巡ってから移動するのも良さそうです。

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