鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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三陸海岸の旅その4 「お先にトクだ値スペシャル」の途中下車を利用して三陸海岸鉄道旅

三陸海岸を旅するのは今回が初めてです。三陸海岸の旅のルートをまとめてみました。八戸までは「お先にトクだ値スペシャル」を利用したかったのですが、旅行当時は東京-八戸間の設定がなく、新青森まで買って、途中下車するという方法で行きました。三陸海岸鉄道旅はお天気が悪くて絶景・・・とはいかなかったのですが、晴れていれば素晴らしい車窓の路線だと思います。

 「お先にトクだ値スペシャル」の途中下車利用で八戸へ

8月下旬からスタートした「お先にトクだ値スペシャル」は、設定区間や座席数、設定されている列車に制限があるとはいえ、新幹線や特急などに半額で乗車できる大変お得な切符です。私が三陸海岸の旅に出た時には、まだ東京-八戸間では「お先にトクだ値スペシャル」の設定がありませんでした。えきねっとで列車の予約をしようとしても、候補としては25%オフの「お先にトクだ値」しか表示されませんでした。が、ここであきらめてはいけません。東京-新青森は「お先にトクだ値スペシャル」の設定があり、8,730円なのです。東京-八戸の「お先にトクだ値」は12,290円だし、盛岡までを「お先にトクだ値スペシャル」にして盛岡-八戸は通常価格としても、1万円以上かかるので、新青森までを「お先にトクだ値スペシャル」で購入し、八戸で途中下車しました。八戸-新青森間を捨てることになりますが、それでも安いので、半額の威力ってすごいなーと思いました。

現在は東京-八戸で「お先にトクだ値スペシャル」の設定ができましたので、これから八戸で降車する場合は、きっちり東京-八戸で利用できますが、売り切れの場合もあるので、その時には東京-新青森でも探してみましょう。ただし新青森にはすべてのはやぶさが停車しますが、八戸に停まらないはやぶさもありますので、気を付けて買いましょう。

海沿いを走る八戸線に初乗車

八戸駅では新幹線から在来線の八戸線に乗り継ぎます。終点の久慈駅まで乗車します。地図で見てもわかる通り、かなり海に近い所を走るので車窓の景色が楽しみです。でもこの日は小雨交じりのあいにくのお天気でした。

 久慈駅まで行く列車の本数は9本のみ。静岡から出かけていくと、八戸駅を12:22発の列車に乗るのが一番早く乗り継げる列車です。その列車が到着しました。一番はじっこのホームでした。

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乗車する八戸線の列車

車内はセミクロスシート。平日の日中だったせいか、あまり混んでいなくて、ボックス席を1人で使わせていただきました。

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八戸線の車内

東北ではJR線といえどもSuicaのようなICカードが使えないので、切符で乗車です。

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切符で乗車

八戸駅を出るとしばらく市街地を走ります。八戸駅の隣の駅「長苗代駅」を出た後、川を渡るところで、進行方向左手に古い線路が見えました。旧線? 貨物線? いずれにせよ、すでに廃線になっている線路でした。

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廃線跡

「鮫駅」が近づいてくると、進行方向左手に港が見えてきます。

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鮫駅

鮫駅を過ぎてからが八戸線絶景区間の始まりかも。三陸海岸に出る前に、こんな神社が左手に見えます。蕪嶋神社と言います。

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丘の上に立つ蕪嶋神社

蕪嶋神社を過ぎると、線路が大きくカーブして、列車は南下を始めます。いよいよ三陸海岸です。晴れていたらかなりの絶景だと思いますが、雨で本当に残念。

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三陸海岸に出ました

八戸線は非電化路線の単線なので、架線がなくていかにもローカル線という雰囲気があります。

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八戸線は非電化路線

「階上(はしかみ)駅」という難読駅を過ぎると、砂浜の海岸線が現れました。本当にお天気が残念です。 

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砂浜の海岸

この辺りは海岸線ギリギリを走ります。

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海岸線ギリギリを走る八戸線

陸中八木駅では列車交換がありました。

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陸中八木駅

終点の久慈駅まではあと少しです。

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八戸線車内の料金表

砂浜の海岸が現れたり、岩場の海岸が現れたり、太平洋の景色を楽しめます。晴れていたら青い空に青い海なんでしょうね。

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八戸線の車窓

八戸を出発してから1時間41分で久慈駅に到着しました。

久慈駅からは三陸鉄道に乗り継ぎ

久慈駅からは三陸鉄道で宮古に向かいました。乗り換え時間は10分。乗り換えるだけならこの時間で十分なのですが、私は宮古で一泊した後、釜石まで三陸鉄道に乗るので、2日間有効な「片道途中下車切符」がほしかったのです。こういうお得な切符は改札の券売機で買わなくてはならず、ちょっと慌ただしかったです。

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片道途中下車切符

また久慈市はマンホールカードを発行していて、駅前観光交流センター「YOMUNOSU」で配布しています。乗り換え時間がもう少しあれば、切符も買ってマンホールカードももらえたのですが、座席の確保もしたかったので、今回はマンホールカードは断念しました。

www.city.kuji.iwate.jp

久慈駅から乗車する列車はこちらです。なんかレトロな車両でおしゃれです。

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三陸鉄道の車両

車内もアールヌーボー調でオシャレなんですよ。すべてクロスシートだったと思います。ボックス席にはテーブルもセットされていました。

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車内

久慈駅から宮古駅までの区間も海岸沿いを走る絶景路線です。

 中でも久慈駅を出て4つ目の駅、野田玉川駅を出てから堀内駅の間は高い橋梁の上を走り、ふわりと宙に浮いたようでした。列車内にはアナウンスが流れ、橋梁の上ではゆっくり走るサービスも。トンネルを出るといきなり橋梁の上なので、山陰本線の餘部橋梁を思い出しました。

続いて堀内駅と白井海岸の間でも、橋梁の上を走り、ここでもゆっくり走行してくれました。

こちらの橋梁からは進行方向右手に道路の大きな橋も見えます。

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道路の大きな橋も

このあと三陸鉄道の線路は内陸やトンネルの中を走るので、海の景色は見えず、ウトウト。久慈駅を出て1時間40分、1日目の目的地、宮古駅に到着しました。宮古駅には三陸鉄道の車庫があり、市役所へ通じる通路からはたくさんの車両を見ることができました。

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JR線も乗り入れている宮古駅

宮古駅は三陸鉄道だけでなく、JR山田線の駅でもあります。JR東日本の駅としては最東端の駅です。

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宮古駅

宮古駅の構内には、三陸鉄道グッズを販売するお店があります。

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三陸鉄道グッズを販売する「さんてつや」

せっかくなので、「宮古駅」の駅名票をデザインしたキーホルダーを買いました。

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「さんてつや」の店内

宮古駅近辺の情報

私は宮古駅で降りて、近くの景勝地「浄土ヶ浜」で遊覧船に乗ったり、駅に併設の観光案内所で借りた自転車で、ポケモンマンホールを見に行ったりしました。その時の様子はこちらです。 レンタサイクルは無料ですよ。

www.frostmoonweb.com

 

www.frostmoonweb.com

また浄土ヶ浜パークホテルに1泊しています。ホテルの様子はこちらにまとめました。 

www.frostmoonweb.com

宮古から釜石へ

宮古で一泊したのち、再び三陸鉄道に乗車して釜石に向かいました。切符は昨日久慈駅で買った「片道途中下車切符」を使います。ルートは下の地図の通りで、ところどころ海岸線にも出ますが、山の中も走行するルートです。

 宮古駅を出て6つ目の「陸中山田駅」に着くと、なぜかホームには大勢の人が。どうも団体旅行客のようです。一気に車内が混んできました。添乗員さんが記念の乗車証明書を配っていたのですが、なぜか私にも下さいました。

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団体さんが乗ってきた

陸中山田駅を出て2つ目の駅は、岩手船越駅。こちらは本州最東端の駅です。はじっこ好きの私にはモチベーションがあがる駅です。今回はJR東日本の最東端の駅「宮古駅」にも行けたし、かなり満足度が高いです。

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本州最東端の駅

 この辺りは車窓から海が見えました。

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車窓の景色

浪板海岸駅付近でも海が見えます。

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浪板海岸付近

吉里吉里(きりきり)駅という、かわいい駅名の駅。ふりがなふらないと読めないですね。待合室の入り口には熊の親子の置物がありました。

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吉里吉里駅

大槌駅では、岩ポケモンのイシツブテラッピング列車とすれ違いました。

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イシツブテラッピング列車

岩手県は「岩」と「手」つながりで、岩タイプポケモンとのコラボ企画を推進しているんです。

iwatetabi.jp

大槌駅から隣の鵜住居駅周辺は、更地やまだ重機が動いている土地など、震災からの復興はまだ道半ばという感じでした。

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重機が動く土地

鵜住居駅に着きました。ここには復興の象徴であるラグビー場があります。

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鵜住居駅から見えるラグビー場

鵜住居から2つ目の駅がこの列車の終点、釜石駅です。釜石駅に入る前で、私の大好きな転車台が、進行方向左手に見えます。釜石駅にはJR釜石線が乗り入れていて、この釜石線を時々SLが走ります。私もいつか乗ってみたいです。

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釜石駅の転車台

釜石駅に到着しました。

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釜石駅

駅前には新日鉄住金の工場の煙突が煙を吐いていました。釜石と言えば製鉄の町ですね。

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製鉄工場

釜石市ではマンホールカードを配付しているのですが、コロナの影響で私が訪問した時には配布を中止していました。岩手県内のマンホールカードは花巻市でも配付を中止していて、今回はあまり集めることできませんでした。

www.city.kamaishi.iwate.jp

マンホールカードの配布は中止されていても、マンホールの蓋は逃げません。駅前の歩道の上に釜石市のカラーマンホールを見ることができます。

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釜石市のデザインマンホール

JR釜石線で花巻へ

ここで今回の三陸鉄道の旅は終了です。三陸鉄道はこの先もまだ続くのですが、未乗車区間はまた別の機会に乗りに来ようと思います。釜石駅からはJR釜石線で花巻に向かいました。 

距離は90キロくらいで、各駅停車だと2時間くらいかかりますが、幸い快速が走っていまして、私が乗ったのは快速「はまゆり6号」です。釜石から花巻まで走る11本の列車のうち、快速が3本もあるのは助かります。東海道線の静岡県内も見習ってほしいなぁ。

私が乗った「はまゆり6号」は3両編成でした。最後尾の1両が指定席。ガラガラでした。

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快速はまゆり3号

釜石線のハイライトは、釜石駅を出発して間もなく越える仙人峠のオメガループではないでしょうか。自分が走る路線が見えるというのは、ワクワクします。指定席を取るのならA席がおススメです。

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A席側がオメガループの線路が見える席

列車が山間に入り、オメガループの後走る線路が進行方向左手に見えてきました。あの赤い鉄橋の上を走ります。すぐとなりに見える橋の上を逆方向に向かって走るなんて、なんだか不思議な気分。

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オメガループの鉄橋

この赤い橋は釜石線に並んで走る国道283号線からも見えるので、車で行って列車が通るところを見てもおもしろいかもしれません。 

なんでオメガループというかというと、地図で見ると線路がΩ(オメガ)の形をしているからなんだと思います。

オメガループの途中に陸中大橋駅がありますが、快速はまゆりはこの駅でちょっと運転停車します。でもドアは開きません。再度出発するとトンネルに入ります。

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陸中大橋駅を過ぎるとトンネルに入る

そしてトンネルを抜けると、先ほど下から見上げていた赤い鉄橋の上に出ます。今度は進行方向左下に、さきほど走ってきた線路が見えます。ループ路線の楽しみの一つです。

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走ってきた線路が眼下に見える

この後、花巻駅まで乗車し、鉛温泉にもう一泊してから帰宅の途につきました。

まとめ

三陸海岸は震災の爪痕がまだまだ残っていて、がれきは片付いているものの、建物がたっていない更地がたくさんあり、まだ復興途中なんだな、と実感しました。そんななかで、八戸線も三陸鉄道も復旧できて良かったです。三陸海岸は景色が素晴らしいし、私の好きなマンホールもいろいろあるので、また訪れてみたいです。

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