鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

50代から始めた乗り鉄で温泉とご当地マンホールの捕獲を楽しんでいます。女一人旅の旅行記メインのブログです。

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会津若松の『向瀧』はお湯・食事・おもてなしなど、3拍子も4拍子も揃った名旅館だった

「日本の名旅館」みたいな特集があると目にする会津若松東山温泉の「向瀧」。名旅館ですが、お値段は1泊2食で2万円台からと名旅館としては宿泊しやすいお値段。一人泊だと多少割高になるのですが、GoToキャンペーンの恩恵で、木曜日の夜1泊2食付きで2万円以下で宿泊できました。いざ泊まってみると、たとえキャンペーンの補助がなくても泊まりたいと思わせる素敵な宿だったのでご紹介します。

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向瀧は会津の上級武士の保養所だった

白虎隊や鶴ヶ城、NHKの大河ドラマ「八重の桜」などの舞台になった会津若松市にある東山温泉にある旅館です。「向瀧」の前身は「狐湯」と呼ばれていて、会津藩の上級藩士の指定保養所だったという、歴史ある温泉旅館です。明治維新の後、平田家にゆだねられて以来家業として営業をされている由緒正しき旅館なのです。入母屋造りの玄関からして、キリッとした空気を感じます。

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向瀧の玄関

館内には明治や大正時代の向瀧の絵や写真が飾られていました。現在の建物はおそらく昭和の初期に建てられたものと思います。玄関横には「登録有形文化財」の碑がありました。こういう日本建築の建物は維持していくのが大変だと思いますが、これからも是非守り続けてほしいものです。

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登録有形文化財の碑

建物は東山温泉の中を流れる湯川に沿って建てられています。ちょっとした段差が滝のようになっていて、これが向瀧というのかもしれません。こちらの温泉街には宿名に「瀧」がついた宿が多いんです。

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湯川沿いに建つ

館内も純和風建築で、ピカピカに磨きあけられた廊下や階段、日本庭園、ガラス窓などがいかにも伝統ある老舗旅館という感じがします。

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磨き上げられた廊下

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日本庭園には鯉が泳ぐ池も

館内に入った瞬間から、これから始まる時間にワクワクさせられる雰囲気でした。公式サイトにもたくさんの写真がありますし、特にお部屋はすべて飾りつけや雰囲気、広さなどが異なるので、是非公式サイトで確認してみて下さい。

www.mukaitaki.com

館内は上の写真の通り、ガラス戸を開けると網戸がありません。夏場は虫が侵入します。トンボが天井に張り付いていたりしました。

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天井にはりつくトンボ

お部屋

荷物を背負って玄関に到着すると、帳場から男性スタッフが笑顔でお出迎え。〇〇さまですか?と、こちらが名乗る前に呼びかけてくれたのにはびっくり。この日は女の一人旅は私だけだったのかもしれません。さっと荷物を持ってくれて、すぐさまお部屋にご案内。まったく無駄がありません。案内されたお部屋は2階にある「百合の間」。8畳の和室に広縁、その奥にトイレと洗面がついています。掛け軸とお部屋の名前がマッチしています。

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百合の間

広縁からは中庭の日本庭園を眺めることができますが、ちょっと角度が制限されていて残念。隣のお部屋(「すみれ」というお部屋)なら真正面に見えたのかも。奥に見える木造3階建ても向瀧の建物です。

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広縁からの眺め

こちらは館内図。廊下が分岐していて各棟ごとに階段がついていて、最初はちょっと迷うかも。向瀧公式サイトには全24の客室の写真が掲載されています。

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館内図

チェックインはお部屋で

部屋に案内された後、お部屋係の方が抹茶とお菓子を持ってきてくれて、この時に宿帳の記入も行います。お菓子は向瀧の調理場で作っている羊羹で、あずきとずんだの2色の羊羹でした(写真がぶれていてすみません)。とーっても美味しかったです。こんな美味しいお茶請け、なかなかありません。

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手作り羊羹がとても美味しかった

お部屋に用意されているお茶は、緑茶のみ。ポットは保温も沸かしもできる電気ポットです。またチェックインした時から別のポットに氷水が用意されていて、湯上りに飲むのに助かりました。コーヒーカップの用意はありません。

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お茶の葉と冷水ポット

部屋の設備

こちらは洗面所とトイレ。トイレは新しいタイプの洗浄式トイレです。全室洗浄式トイレが設置されているそうです。古きを守る部分と快適さを提供する部分をきちんと両立されている所も素晴らしい。

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洗面所とトイレ

お部屋のテレビはわりと小さめ。建具が凝っていますね。

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床の間の奥に小さなテレビ

エアコンは各部屋独立タイプですが、壁の中にエアコンがあり、音の感じからするとちょっと年季が入ったエアコンかも。各部屋ごとに温度設定は可能ですが、温度設定を下げても設定温度通りの室温にはなっていなかったように思いました。会津は盆地なので夏はものすごく暑く、この日も猛暑だったので24℃設定で過ごしました。

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鏡台横のスリットからエアコンの風が出てくる

お部屋には扇風機の用意もありました。

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部屋には扇風機も

WifiはPWなしタイプで快適につながりました。コンセントは上の写真の電気ポットの裏に3つ差し込み口がありますが、ここはテレビ、ポット、扇風機を使うといっぱいになります。もう一つ、広縁に2口ありますが、こちらは夜寝る時の枕元の照明と電気蚊取りに使用するようで、ちょっと足りないかも。私は電気蚊取りを使わずにスマホなどの充電をしました。

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広縁のコンセント

お布団を敷くとこんな感じになります。食事が部屋食なので、夜は食事を片付けた後に番頭さんがお布団を準備してくれ、翌朝は朝食前にお布団をあげてくれます。翌朝は私は散歩中でしたが、マスターキーで部屋の中に入って片付けてくれました。不在中にそのように係が入ることはチェックインの時に説明がありました。

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お布団を敷いたところ

お部屋の中に冷蔵庫がなかったと思います。最初から冷水ポットがあったので、特に困りませんでした。あと網戸がないんです。夏場は虫が侵入するので窓は開けない方が良さそうです。窓を開けなくても中庭がよく見えるよう、窓ガラスはピカピカに磨かれていました。

アメニティ

お部屋には浴衣、半纏、お風呂で使うタオル、歯ブラシが用意されています。お風呂のタオルと足袋は丁子染めでした。バスタオルは各浴室に用意されていて、毎回新しいバスタオルが使用できます。とても嬉しいサービスです。

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浴衣や足袋、歯ブラシ

床の間のボックスの中にはお裁縫セットと絆創膏、綿棒が入っていました。基礎化粧品はありません。

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お裁縫セット

新聞のサービスがある

チェックインした時には部屋の中にその日の新聞が、翌朝は部屋の入り口に朝刊が用意されていて、2日間とも新聞を読むことができました。ありそうであまり出会わないサービスかもしれません。

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新聞のサービス

お風呂は完全放流式の源泉かけ流し

部屋で一息ついたあとは、さっそく温泉で汗を流します。向瀧といえば湯口に温泉の結晶がたっぷりついた「きつね湯」が有名です。歴史あるお風呂ですが、男女別に用意されているのが嬉しいです。ただ古い浴室なので、洗い場がありません。まずはシャワーやカランが用意されている方の大浴場「さるの湯」から入りました。大浴場以外に貸切の浴室が3つあり、いずれも24時間いつでも入浴できます。

さるの湯

さるの湯も男女別に用意されているので時間帯による暖簾の入れ替えはありません。

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さるの湯

向瀧のシンボルでもあるきつね湯はかなり熱いことでも有名ですが、さるの湯は幾分温度が抑えられていて入りやすいです。それでも41℃くらいでしょうか。浴槽は大理石で、大きく窓が採られているので、露天風呂ではありませんがとても解放感があります。

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洗い場があるのは「さるの湯」

カランとシャワーがあり、シャンプー、コンディショナー、ボディソープと酒粕石鹸が用意されています。(下の写真は貸し切り風呂で撮影しています)

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浴室のアメニティ

脱衣所はこんな感じです。バスタオルが用意されているのが嬉しいです。

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さるの湯の脱衣所

きつね湯

さるの湯で体を洗ったら、きつね湯に行ってみましょう。こちらが向瀧の前身なのに、第二浴室というのはちょっと不思議。さるの湯が第一なんですよ。

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きつね湯への入り口

暖簾をくぐると、公式サイトにも紹介されている大理石削り出しの洗面台があります。

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大理石の洗面台

きつね湯も男女別にあるので、時間帯を気にせずに入ることができます。脱衣所内には脱衣籠とバスタオルは積んでありますが、籠棚はないので、脱衣所の中に適当に籠を置いて服を脱ぐことになります。

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きつね湯の脱衣所

そしてこちらが浴室です。湯口には雑誌などで見たように、温泉の成分がびっしりと結晶になってはりついています。湯口からは自家源泉から自然湧出の湯がこんこんと注がれています。だいたい45℃くらいに調整されているとのこと。十分かけ湯をして体を慣らしてから、えいっと入りました。確かに熱いけれど、とても気持ちの良いお湯です。あっという間に体が真っ赤になりました。

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きつね湯

3つの無料貸切風呂

せっかくの名湯なので、もっとじっくり入りたいと思い、貸切風呂にも入ってみました。貸切風呂は「鈴」「瓢」「蔦」の3つの浴室があり、すべて予約不要。空いていれば内鍵をかけて使います。こちらの貸切風呂も入り口にバスタオルが積んでありました。3つの浴室の中では「鈴」が脱衣所がやや広いので、二人で入るのなら鈴が使いやすいです。浴槽は3つとも同じくらいで、2人でいっぱいな感じですが、私は一人なのでゆっくりとつからせていただきました。

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貸切風呂「蔦」

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貸切風呂「鈴」

きつね湯より湯温が低いのも私には助かります。貸切風呂も湯口には結晶がびっしり。湯口からの湯量はざぁざぁ注がれている時もあれば、ちょろちょろのこともあり、これは自然湧出だからそうなのか、どこかで制御しているのか、不思議でした。

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貸切風呂の湯口

天井にはそれぞれの浴室の名前にちなんだ彫刻が施されています。

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貸切風呂天井の彫刻

宿泊した部屋から階段を降りると目の前が貸し切り湯だったので、何度も使わせていただきました。

どのお風呂にも脱衣所にエアコンはなく扇風機のみ。猛暑の夏は湯上りにまた汗だくになってしまうのがちょっと残念ではあります。

泉質と使用状況

泉質はナトリウム-カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。pHは7.7で弱アルカリ性。無味無臭無色の温泉で、サラリとして気持ちの良いお湯でした。

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温泉成分表

向瀧のウリは、源泉かけ流しの温泉。加水なし・加温なし・循環なしの完全放流方式です。そのせいか、とても新鮮なお湯に感じました。かけ流しにはこだわりがあるようで、こんな認定証も飾られていました。公式サイト内でも温泉の使用状況について詳しく紹介されています。

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温泉遺産認定証

お湯は本当に気持ち良くて、チェックインからチェックアウトするまで何回も入ってしまいました。

お部屋で会津の食材とお料理を堪能できる

向瀧の素晴らしさは温泉だけではなく、食事も素晴らしいのです。会津の食材や料理がふんだんに出てきてとても感動しました。そんな食事を夕食・朝食ともに部屋食です。誰にも邪魔されずお料理を堪能できるのは嬉しいです。

夕食

夕食は開始時間を18時、18時半、19時から選びます。選んだ時間の5分くらい前になるとお部屋係の方が支度に来てくれます。テーブルの上を片付けてまず並んだのがこちら。写真の一番上に映っているのは、食事の飲み物として注文したリンゴジュースです。

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前菜のかずかず

そのリンゴジュース、もちろん会津さんのリンゴを使っているそうで、紅玉、ふじ、ジョナゴールドの3種類から選べます。私は紅玉をチョイス。200mlで1本440円です。

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紅玉のジュースをチョイス

お酒を飲む方には、それはもう会津ですから、利き酒セット含め、いろいろなお酒が用意されていました。会津の地ビールも4種類ありました。

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お酒の種類も豊富

おしながきを開くと、思っていた以上に料理の名前が並んでいてびっくり。これはもう期待できます。

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夕食のおしながき

食前酒の「赤しそのしずく」をいただいて、夕食スタートです。

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食前酒

箸置きがかわいくてね。カジカの箸置きで、口の中に楊枝がセットできるようになっています。売店でお土産として売っていました。

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カジカの箸置き

お造りは鯉のたたきです。山の中の温泉宿でも、お造りはマグロやヒラメといった海のお刺身が出てくることがありますが、向瀧では地元の食材や会津料理にこだわっています。そういうこだわりが嬉しい。鯉はくさみが苦手という方もいますが、私は川魚は割と好きなので、まったく気になりませんでした。

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鯉のたたき

会津藩直伝の名物料理として鯉の甘煮も出てきました。かなりボリュームがあります。食べきれない場合は、真空パックに処理してお持ち帰り可能な状態にしてくれるんだそうです。すごいサービスです。私はその場で食べちゃいました。骨が多いので気を付けて食べましょう。

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鯉の甘煮

こちらは紅ますのお寿司と福島牛の一口ステーキ。

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煮物は会津伝統の料理、こづゆ。会津の祝いの席には欠かせない一品だそうです。出汁はホタテの貝柱からとっているそうです。上品なお味でした。

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会津の伝統料理、こづゆ

こづゆの後は揚げ物とお食事です。揚げ物も海のエビや魚ではなく、会津の夏野菜が使われていました。ご飯はもちろんこしひかり。つやつや・もちもちです。

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天ぷらと食事

最後にデザートがほうじ茶と一緒に提供されました。食事のお茶にほうじ茶を持ってきてくれるのも嬉しいです。

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デザート

朝食

朝食にもお品書きが用意されていました。

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朝食のおしながき

品数はそれほど多くないですが、夕食同様地元の食材を生かした体に優しそうなお料理が並びます。

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朝食

固形燃料で温めている料理は、右側がお味噌汁、左側は紅ますの蒸し物です。

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お味噌汁(右)と紅ますの蒸し物(左)

最後にデザートも会津さんとうもろこしのプリンでした。こちらもトロっとして大変触感も味も良かったです。

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デザートのとうもろこしプリン

食後は朝もほうじ茶でした。欲を言うと食後にコーヒーが出てきてほしかったです。というのも、向瀧オリジナル焙煎のコーヒーをお土産として販売していて、朝食の時に出てきたら豆を買って帰ろうかと思っていたのです。次回は注文してみようかと思います(すっかり再訪する気満々です)

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オリジナル焙煎のコーヒー豆を販売している

食事のまとめ

夕食・朝食ともに大変満足度の高い内容でした。会津の食材を丁寧に調理しているのが伝わってくるお料理の数々に感動しました。また運んでくるタイミングも良く、料理の説明をしてくれるお部屋係さんもよく料理の内容を勉強されていて、こちらが何を聞いても回答が返ってくるのが素晴らしかったです。今まで宿泊した旅館の中でも1, 2位を争うお料理でした。

予約方法

楽天トラベルからも予約が可能ですが、私が予約した日程だと一人旅のプランはヒットしませんでした。なので私は宿の公式サイトから予約しました。宿の公式サイトもその場で予約が確定するのではなく、宿泊日と希望のお部屋、自分のメールアドレスなどを予約フォームに入力して送信すると、その後宿からメールで連絡が来る仕組みです。初めての訪問なので、部屋の写真を見てもどれが良いのかよくわからず、川沿いの部屋を第一希望にして出したら、「川と言っても渓流ではなく、道路などが見える景色なので、日本庭園の中庭向きのお部屋がおススメで。今ならこの部屋が空いています」とお返事がきました。ほかにも苦手の食材について書いておいたら、これは大丈夫ですか?と詳しく聞き取って下さり、宿泊前からの対応素晴らしかったです。こんな宿は初めてで、本当に感動しました。

アクセスと東山温泉街

向瀧は会津若松市の東山温泉という場所にあります。会津若松駅からは5キロくらいなので、健脚の方なら歩いてもたどりつけそうですが、駅からだと上りになります。

 

会津若松駅からの交通手段

駅から街中を周遊するバス「はいからさん」と「あかべぇ」が運行されているのでこちらを利用するか、タクシーが便利です。私は行は周遊バス、帰りは寄りたいところがあったのでタクシーを利用しました。バスは1回210円で乗車できてリーズナブル。会津若松市の観光スポットや市役所などを回りながら東山温泉を通りますが、時間帯によっては東山温泉を通らない場合もあるので、利用する時には事前に時刻表を確認しましょう。観光客だけでなく地元の方の足にもなっています。駅からだとあちこち回るので東山温泉までは30分くらいかかります。タクシーなら10~15分で到着です。

www.aizubus.com

まちなか周遊バスを利用する場合は、東山温泉駅という場所で下車します。駅という呼び名ですが、鉄道の駅ではありません。東山温泉の観光協会の車庫みたいな場所が東山温泉駅になっていて、バスはここでUターンして次の停留所に向かっていきました。

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東山温泉駅

東山温泉駅からは徒歩1分で向瀧です。

会津若松駅までの移動

会津若松まではいくつかルートがあります。首都圏からの鉄道旅だと、1) 郡山まで東北新幹線、郡山からは磐越西線 2) 東武鉄道・野岩鉄道・会津鉄道 の2つが中心と思います。もちろん只見線や、新潟からの磐越西線という手もあります。 新幹線利用であれば、2021年3月31日まで半額で利用できるキャンペーンがあります。利用方法や利用条件などは、ひささんのブログに詳しく紹介されています。私はこのキャンペーンを利用して、新幹線と磐越西線で会津若松まで行きました。

www.kzlifelog.com

東武鉄道・野岩鉄道・会津鉄道利用については、いつも楽しい鉄道旅を紹介されていて、私も旅先情報を参考にさせていただいている結城しげくにさんが、つい最近ブログで紹介されていました。このルートは車窓の景色が素敵です。こちらのエントリには同じ東山温泉にある「新滝」という宿についても紹介されています。

www.mocomoco-tetsutabi.com

東山温泉街

向瀧がある東山温泉街は山間を流れる湯川沿いにあります。川の両サイドまで山が迫っているので、中央の道路沿い以外は斜面に建物が立っているので、急な坂もあります。こちらは残念坂という坂。

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残念坂

残念坂を上っていくと、ソースカツ丼の幟が目印の飲食店や、神社がありました。大きな扁額がかかる鳥居は羽黒山神社の入り口です。鳥居の奥には階段が果てしなく続いていてお社などは見えません。調べてみると1255段もの階段を上るのだとか。猛暑であきらめました。

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羽黒山神社

射的場や足湯もありました。

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射的や足湯など温泉街らしいスポットもある

東山温泉には今回宿泊した向瀧以外にも数軒の温泉旅館がありますが、一方で閉店してしまった宿やお店も目立ち、活気がある温泉街とは言えません。

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営業していなそうな建物も目立つ

数年前に報道番組で取り上げられたことがあるのですが、高橋館という閉業した旅館が冬の雪の重みで崩れてしまい、廃墟化してしまったのです。川の対岸には今も営業している「新滝」という旅館があり、宿泊客から「廃墟を見に来たのではない」というクレームが寄せられました。結局新滝が費用を負担して解体したそうです。

www.fnn.jp

今はその場所は整地され、一部は駐車場として活用されていました。

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高橋館の跡地

土方歳三が傷をいやした岩風呂もあったのですが、その岩風呂がある建物は上から瓦が落ちてくるかも、みたいな看板があり、こちらも閉業中のようでした。

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土方歳三の戦傷当時の岩風呂

閉業している宿やお店がありなんとなく寂れた印象がありますが、その分静かに過ごせました。人混みが苦手な私向きの温泉かもしれません。会津若松は歴史がある町でお城やさざえ堂などの観光スポットもあり、東山温泉は中心街からそれほど離れているわけではないので、これ以上寂れない工夫ができると良いと思います。 

まとめ

一言で言うと、とても素晴らしい旅館でした。さすが名旅館としてあちこちの雑誌などで取り上げられるだけのことはあります。雑誌の特集に登場する宿の中には、うーん、期待していたほどじゃなかったかもと思う宿もあったりしますが、向瀧は期待を超える良い宿でした。お湯も食事も最高な上に、皆さんのおもてなしがプロフェッショナルだなと思いました。特にお部屋係の女性は入社後まだ5か月の新人さんでしたが、何を聞いても的確な回答が返ってきて、よく勉強されていました。猛暑の中、長そで長ズボンのの作務衣では汗びっしょりだったと思いますが、そういう大変さを全く感じさせず、終始爽やかな笑顔にとても癒されました。

東山温泉自体は残念ながら活気ある温泉街とは言えず、閉業した建物が残っていたりしますが、向瀧さんのような名旅館があればお客さんも来てくれるのではないかと思います。本当に心に残る名旅館でした。是非また行こうと思います。

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