2024年9月に妹と2人でロンドンを訪れました。妹は学生時代に一度行ったことがあるのですが、私にとっては初めてのロンドン。全体としては4泊6日の行程で、飛行機、ホテル共に自分で手配しての個人旅行でした。4泊過ごしてみてロンドンは個人旅行しやすい街だと思いました。いくつか私としては宿題が残っているので、またいずれ訪れたいと思います。その時のための備忘録もかねてまとめました。
ロンドンへの道のり
直行便が毎日飛んでて行きやすい
東京と羽田の間は、JAL, ANA、ブリティッシュ・エアウェイズが直行便を飛ばしいるので、日程はかなり自由に決められます。私はANAのマイレージ会員なので、今回もANAを利用しました。行きはビジネスクラス、帰りはファーストクラスで帰ってくるというちょっと贅沢な空の旅でした。と言っても料金は往復ビジネスクラスの料金だったんですけど。ファーストクラスの様子はこちらをご覧ください。
行きのルート グリーンランドの景色が素晴らしい
欧州路線は、以前はロシア上空を飛んでいましたが、今は北極経由です。羽田空港を朝10時頃飛び立った後、進路を北に向けて飛びます。6月にスイスに行った時にはずーっと明るい昼間でしたが、今回は途中で夕暮れになりました。
北極海を通過して、地球の向こう側に行くと、グリーンランド上空を飛びました。
グリーンランドの景色が絶景でびっくりしました。
ロンドンへの行きの飛行機については、こちらにまとめてあります。
イギリス入国
日本のパスポートはeゲートが使用可能。行列はしていましたが、待ち時間は10分くらいだったと思います。
空港とホテル間の移動は鉄道が便利
日本からの直行便は、ヒースロー空港に到着します。ANAはTerminal 2です。ヒースロー空港からロンドン市内までは鉄道が便利。鉄道にも2つの方法があり、早く移動したい人はヒースロー・エクスプレスに、時間はかかっても良いという方はエリザベスラインが良いでしょう。どちらも空港の地下に鉄道駅があり、乗り換えなしでロンドン市街まで移動可能です。
ヒースロー・エクスプレス
乗車してから終点のパディントン駅までわずか15分ほど。私は行きは早くホテルに到着したかったので、行きに利用しました。チケットは事前にオンラインで購入し、当日は改札の読み取り機にQRコードをかざして改札を通りました。
チケットはオンラインで簡単に買えましたが、ANA便が到着したTerminal 2からヒースロー・エクスプレスに乗車する地下駅まで遠くて遠くて。20分くらい歩いたような気がします。入国審査を終えたら、青い看板のTrainsという標識方向に向かいます。
すーんごい歩いてやっと改札へ。改札ではメールで届いたPDFのQRコードをスマホに表示して、読み取り機にかざして改札を通過してホームへ。
ホームはヒースロー・エクスプレも、この次に紹介するエリザベス・ラインも共用なので、乗る列車をよく確認して乗りましょう。
ヒースロー・エクスプレスは早い分お値段も良いので、それほど利用者を多くなく、車内は空いていました。
エリザベスラインなら40分くらい
エリザベスラインなら事前に切符を買わずとも、クレジットカードのタッチ決済で乗車できるのが便利でした。滞在していたホテルからだと、1回乗り換えるだけでエリザベスラインに乗れ、そのまま空港まで行けることもあり、帰りはエリザベスラインを利用しました。
ロンドン市内の移動方法
地下鉄
ロンドンの中を走る地下鉄は、本数も多いしタッチ決済で乗れるので、観光の足としてとても便利。
ただ平日のラッシュアワーではメチャ混みの区間があり、エアコンがないので、9月半ばで外は寒くても、車内はかなり暑かったです。夏場は蒸し風呂と言う噂もある。
料金はゾーン制で、ロンドン市内の主だった観光スポットは、ほとんどがゾーン1のエリアに入っています。こちらが2024年9月当時の運賃表。
左列のSingle faresが1回ごとの運賃ですが、その右側のDaily capsの金額に到達すると、その後は運賃がかからない仕組みでした。またピークとオフピークで料金が異なります。日本でもこういうシステムを導入する話が出たことありますが、その後どうなったのだろう?
水上バス
テムズ川の上にはウーバーボートという水上バスが運行されています。路線バスのような感覚で乗れて便利です。クレジットカードのタッチで乗船できます。
乗船場所が多いので、目的地が遠いと少し時間はかかりますが、川面から眺める街並みは、歩いて観光するのとはまた違った感じがあるので、一度は乗ってみることをおススメします。
乗り場では西行き(Westbound)・東行き(Eastbound)という感じで進む方角が示されています。自分が行きたい場所が乗船場から見て東西のどちらにあるのか、頭に入れておくと迷いません。私達はグリニッジ展望台に行く時に、ウーバーボートを利用しました。
川には食事を提供するようなクルーズ船も運行されているので、自分がどの船に乗るのか、間違えないようにしましょう。
路線バス
異国の地で路線バスに乗るのは、私にはかなーりハードルが高いです。でもロンドンと言えば2階建てバス。ガイドさんと市内観光する際に、公共交通機関の乗り方を教えてほしいとリクエストしてあったので、ガイドさんと一緒に乗りました。路線バスもクレジットカードのタッチ決済で乗車できます。降りる場合は、降車ボタンを押す仕組みです。
宿泊したホテル
ウォータールー駅という駅の近くの「パーク プラザ ウエストミンスター ブリッジ ロンドン」に滞在しました。
www.parkplazawestminsterbridge.com
ウォータールー駅からは徒歩8分。
橋を渡った先のウェストミンスター駅へは徒歩6分という大変便利な立地です。
ウェストミンスター駅の方がウォータールー駅より近いのですが、日中は橋の上が観光客で大混雑。その混雑の中をスーツケースを転がしながら歩くのは無理だったので、朝出かける時はウェストミンスター駅を利用し、最終日にスーツケース持って空港に行く時にはウォータールー駅を使いました。
ロンドンのホテルは歴史を感じる建物を活用したホテルもありますが、こちらのホテルはモダンな感じ。
このホテル、007の映画、スペクターの最後にも映っていました。
お部屋は安いお部屋だったので、眺望はないのですが、2人で泊まるならまずまずの広さでした。
バスタブとは別にシャワーブースもあります。
私達のお部屋は内向きだったので、外の景色は楽しめませんでしたが、それでもウェストミンスターブリッジの正面にたつホテルなので、朝食の時はこんな景色を毎朝見ることができ、ロンドンに来た! という感じがします。
朝食付きプランにしたので、朝食は毎朝ホテルのレストランで食べました。ジュース、サラダ、卵料理、パン、シリアル、フルーツなど、ビュッフェ形式でいただきます。毎日並んでいるものはほぼ同じでしたが、4日なら飽きずに食べられました。
2人で4泊して23万円くらいだったので、1泊6万円弱、1人当たり3万円弱というおねだんは、妥当な金額と思います。周囲にスーパーやレストランもあるのも大変便利でした。
ロンドンと言えばパブ
ロンドンと言えばパブですよ。でもお酒を飲まない私が利用できるのか、利用できるにしてもどうやって利用するのか全く分からなかったので、2日目に市内観光に行った時に、ガイドさんに教えてもらいました。私達はランチで利用しています。
まずパブってどこにあるの? どうやって見つけるの?からが疑問でしたが、ほとんどのパブがこんな具合に花を飾っています。(と言っても花の季節でないときは花はないのかもしれませんが)
中に入るとカウンターがあります。注文方法はお店によって異なるので、まずはカウンターで利用方法を確認すると良いです。私達が利用したパブでは、以下のパターンがありました。
1. 飲み物はカウンターで注文し、食べ物はテーブルについてから注文する
2. テーブルについてから飲み物も食事も注文する
他にも、まずテーブルを確保した後、カウンターに行って飲み物と食事を注文し、その時にテーブルの番号を伝える、というパブもあるそうです。
パブには食事のメニューもいろいろありましたが、ロンドン名物のフィッシュアンドチップスをオーダーしました。1つ頼んで2人でシェアです。
飲み物はノンアルコールもありまして、定番はレモネードかな。フィッシュアンドチップス1つにノンアルコールドリンクを2人分注文して、5000円くらいでした。日本の感覚からすると、やっぱり高いですね。
次回ロンドンに行く時のために
9月中旬は時期的に良かった
私達が出かけたのは9月中旬で、当時の日本はまだ猛暑日の連続。ロンドンは日本よりずっと北に位置していることもあり、晩秋の感じでした。おもわずフリースやらウィンドブレーカーを着ました。日中でも20℃に届かない感じで、朝晩は歩いている人の中にはコートやダウンを着ている人もいました。
でも歩く観光だったので、これくらいの気温はむしろちょうど良く、湿度も低いので、大変爽やかでした。ガイドさんがおっしゃるには、最近のロンドンの夏は暑いこともあり、そうなると地下鉄の車内にエアコンがなくて、蒸し風呂と言っていました。
ヨーロッパは冬になると極端に日照時間が短くなりますが、9月中旬だと、朝は7時前には夜が明けて、日の入りも7時半くらいだったので、明るくなってから朝食をとり、観光が終わって帰るまでは明るい、という感じで安心感がありました。日の出・日の入り時刻はこちらのようなサイトで調べられます。
治安
基本的に銃器類は規制されているので、凶悪犯罪はあまりないそうで、治安は良い方だと思います。オーバーツーリズムで人が多いので、スリやかっぱらいなどの犯罪はありそうですが、今回私たちは街を歩いていても、地下鉄に乗っていても、特にそうした場面には出くわしませんでした。
物価
日本から海外に行った時に痛感するのは、物価高ということでしょう。夕食は外のレストランで妹とドリンクを1つずつ、メインはパスタやピザなどを1人前頼んでシェアして食べますが、それでも1回につき7000円くらいかかりました。
予約の要・不要を確認すること
ロンドンもオーバーツーリズムになっているようで、有名な観光スポットは事前予約制になっている所もあります。建物の中に入る場合は、事前の予約が必要かどうかを公式サイトで確認しておく方が無難です。
大英博物館も、今まで予約不要で最新版の地球の歩き方にも予約のことは書いていませんでしたが、2024年夏くらいから突然事前予約がスタートしたようです。
水道の水で歯磨きOK
海外に行くと水道の蛇口から出る水で歯磨きできるかどうか気になります。念のため飲むための水はスーパーでペットボトル入りの水を購入しましたが、歯磨きする時の水は水道の水を使いました。特に問題なかったです。
水道の水で歯磨きできないと、ペットボトルの山になっちゃうんですよ。エジプト行った時がそうでした。
イギリスらしいお土産
イギリスのお土産にはオーガニックなダッチーのショートブレッド。ダッチーはチャールズ国王が設立したそうです。ウェイトローズというスーパーマーケットで購入できます。とても美味しいショートブレッドでした。
飛行機の座席
飛行機が飛ぶルートはその日の天候や気流で変わるので、必ずこちら側が良いというわけではないですが、行きは右側、帰りは左側の座席を取りたいです。
というのも、ヒースロー空港着陸前の飛行機は、ロンドン市街の上空を右旋回して着陸していくのを何度も見ました。私は行きは左側の席だったのですが、右側だともしかしたら眼下にテムズ川沿いの景色を見ることができるのではないかと期待しています。
一方帰りは、スイスの帰りに右側の座席に乗ると、富山上空を通過して成田に向かうので、富士山が右手に見えました。今回も右側の座席を取りましたが、羽田へは山陰から太平洋側に抜けて、駿河湾沖を飛んでアプローチするので、富士山は左側なんです。
ロンドンの宿題
今回は主だった観光スポットをざーっと回りましたが、中に入ったのはウェストミンスター寺院と大英博物館のみです。実際行ってみるとここは中に入ってみたい、もう少しじっくり見たい、と思う場所もありました。次回の訪問の宿題を記録しておきます。(ここは全くの私のメモです)
ナショナルギャラリー
規模としては世界最大級の規模の美術館。今回の旅では中に入らなかったので、次回は中に入り、007にも登場したターナーの作品を見てきたいと思います。こちらでも紹介しています。
セントポール大聖堂
外観を見ただけですが、その大きさにびっくり。中の装飾も素晴らしいと聞いているし、ドームの上にも上がってみたいので、次回は是非じっくり見学したいです。
大英博物館
とてもたくさんのコレクションがあり、今回はMust seeと言われる10点を見て歩きましたが、ギリシャ彫刻のお部屋がクローズで見ることができませんでした。もう一度訪問したいです。
ウォレスコレクション
今回の旅でも行こうと思っていたのですが、あれこれ予定を詰め込んだら訪問している時間がなくなり断念しました。次回は是非訪れたいと思います。
まとめ
私の初めてのロンドンはお天気に恵まれたこともあり、充実した4泊6日の旅となりました。今回はざざざーっと見ただけのロンドンになってしまいましたが、宿題もあるので、是非もう一度訪れたいと思います。