鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

MENU

出雲大社参拝前後のお泊りに。日御碕灯台近くの「界 出雲」宿泊記

2023年10月に静岡空港からフジドリームエアラインズ(FDA)を利用して、出雲へ2泊3日の旅に出ました。夫婦2組の計4人での旅です。2泊目の宿は2022年11月にオープンした星野リゾートの「界 出雲」に宿泊したので、宿泊記をまとめました。

本文中の情報は2023年10月時点のものです。

界出雲の概要

  • 客室数は39室。灯台側のお部屋か海が見える側のお部屋かを予約時に選ぶ
  • 館内でフリーWifiは快適。お部屋はベッドサイドにコンセントがあり充電は問題なし
  • 日曜の夜に2人で宿泊し、2食付きで1人30,000円くらい
  • チェックインは15時、アウトは12時

 公式サイト

hoshinoresorts.com

チェックイン

エントランスにはスタッフが常駐していて、車で向かうと荷物を下ろすのを手伝ってくれて、ドライバー以外はロビーの中へ。ドライバーには駐車場所を案内してくれます。

エントランス

ドライバーが戻ってきたところで、宿帳にサインをしたり、食事の時間の確認や、その他館内の設備を案内されたのち、お部屋に向かいました。ここでウェルカムドリンクのサービスはありませんが、ちょっと入った所に湯上り処があり、飲み物のサービスがあります。

ロビー

こちらのロビーの壁には、たたら製鉄の技法を使った鉄の石が日の出・日の入りをイメージしたデザインに飾られていて、中央は玉鋼なんだそうです。

ロビーの壁

お部屋の鍵は2人で宿泊する場合は、鍵を2つ貸してもらえるのが便利でした。打ち出の小づちのキーホルダーがかわいいです。でもたまに柄の部分が抜け落ちてしまい、ちょっと焦りました。

お部屋の鍵

灯台側のお部屋に宿泊

界出雲は建物が南北に長く、廊下を中心に左右に、つまり東西にお部屋があります。

南北に通路がありお部屋は東西に分かれているレイアウト

東側のお部屋からは海の景色が、西側のお部屋からは日本一高い日御碕灯台が見えます。灯台フェチな私は西側のお部屋を選択しました。314号室です。

部屋の中はベッドスペースに加えてソファーのあるリビングスペースがあり、その奥にはテラスがあります。2人で泊まるには十分なスペースです。

今回宿泊したお部屋

こちらがリビングスペース。16時すぎてからのチェックインだったので、かなり西日が射しこんでいます。

リビングスペース

テラスの向こうには白亜の灯台がよく見えます。

お部屋からの眺め

夕方や明け方は刻々と変わる空の色と共に灯台と日本海の景色を楽しめます。夜はライトアップされた灯台を見ることができます。

夕暮れ時

夜はライトアップも

灯台の手前には宿の庭園が広がります。

お部屋からの眺め

お部屋には洗浄機能付きトイレ、洗面台とシャワーブースがあります。洗面台には基礎化粧品類も用意されていました。

部屋にお風呂はなく洗面台とシャワーがある

お部屋のカウンターの上に大きめの箱が置いてあり、蓋を開けるとグラスやカップなどが入っていました。

コーヒーカップやグラスなど

コーヒーメーカーの用意はなく、ドリップバックがありました。こちらの宿はラウンジでコーヒーのサービスがあるのです。

珈琲のドリップバッグなど

お湯は電気ケトルで沸かします。足元には冷蔵庫があり、ペットボトルではないお水の用意がありました。これからは使い捨ての容器ではない形でのお水のサービスが主流になるのかもしれません。

電気ケトルと冷蔵庫

ソファーテーブルの上にはお茶請けのお菓子として甘納豆が用意されていました。とても美味しく、かつ量もけっこうあって嬉しかったです。

とても美味しかった甘納豆

館内は作務衣で過ごせます。足袋の用意もありました。包みのようなものは風呂敷で、中に歯ブラシなどのアメニティが入っています。バスタオルやお風呂で体を洗うタオルは、大浴場に用意があり、部屋からは手ぶらで行けます。

館内は作務衣で過ごせる

館内履きには鼻緒のある草履が用意されていました。私としては鼻緒がないスリッパやサンダル方が実は嬉しいです。鼻緒がある履物は普段履きなれていないせいか、足の指の間が痛くなるんです。

館内履きは草履

館内でWifiは快適に使用できました。ベッド横にコンセントがあり、充電も問題ありません。このあたりは新しい宿ならではの配慮と思います。

ベッドサイドのコンセント

日の出が楽しみなラウンジ「かわたれテラス」

こちらの宿の1階には、東に面してラウンジがあります。「かわたれテラス」という名前で、「かわたれ」とは薄暗い明け方のことのようです。夕暮れ時をたそがれ時なんて言いますから、その反対なのかも。

かわたれテラス

私が泊まっているお部屋は西向きのお部屋なので、お部屋とは違った景色が楽しめます。

テラスからの景色

ラウンジにはコーヒーマシンがあるので、絶景を眺めながらのコーヒータイムを楽しめます。

テラスでコーヒータイム

こちらのテラスは東向きなので、日の出を楽しむことができます。が、時間には要注意です。出雲市の日の出をネットで検索した時の時間と、実際にテラスから見える日の出ではやや時間差があるのです。私達が宿泊した10月中旬は、海の向こうの山から日が昇る位置でした。そうなると出雲市の日の出時間より30分以上遅かったです。日の出をテラスから楽しむ場合は、日の出時間と位置の確認をされると良いと思います。

日の出待ち

ちなみに私はPeakfinderという山座同定アプリを使っていて、このアプリだと太陽が出てくる時間と方向がわかります。

www.peakfinder.com

テラスにはコーヒーマシンだけでなく本も置いてあります。

テラスはライブラリーにもなっている

温泉

界は星野リゾートの温泉旅館のブランドです。こちらの宿も界ブランドなので、温泉に入れます。大浴場の中は常にお客さんがいたので、浴室内や露天風呂からの景色などは公式サイトをご覧ください。

大浴場は男女別に1か所ずつ。内湯の外に露天風呂があります。暖簾の入れ替えはありません。

大浴場は1階の奥にあります

大浴場の向かう手前には湯上り処があり、冷たい出雲生姜ドリンクと麦茶のサービスがあります。

湯上り処には冷たいドリンクサービス

さらに嬉しいことにアイスキャンディーのサービスもあります。フレーバーも数種類あるので、ついつい全部食べたくなってしまいます。

アイスキャンディーのサービス

高張性の温泉

こちらの温泉の泉質は、表示によると「ナトリウム-塩化物強塩温泉」で、高張性中性低温泉とあります。高張性の温泉は単純に言うと濃い温泉で、日本にはそう多くはありません。なのでこちらの宿の温泉が高張性の温泉というのはちょっとびっくりでした。

温泉の成分表

でも入った感じはあんまり高張性という感じがしなかったんですよ。高張性の温泉に今までに数回入りましたが、もう苦いくらい温泉が塩辛いのですが、こちらの宿の温泉はそれほどでもなかったです。温泉の使用状況にもよるのかな。

こちらの宿は加温・循環・消毒ありとのことです。どれくらい源泉が投入されているのか、できれば湧出量とも表示してほしいところです。あとは溶存物質量に記載がなかったので、高張性温泉ならば溶存物質量も記載が欲しいと思いました。

とはいえ塩分が濃い温泉なので、お湯から上がった後も体がポカポカしている感じはいます。出雲大社参拝前の禊の湯という位置付けのようです。

温泉の説明

お食事

夕食・朝食ともに食事処でいただきます。全部のお客さんを一回でさばくだけの席数はなさそうで、夕食は17:00または19:30スタートから選択します。チェックインより前に予約しておくこともできますし、チェックインの時に決めても良いのですが、食事のスタート時間は先着順なので、チェックインの時だと希望の時間がとれない可能性もあります。朝食も同様です。

夕食

時間になったら食事処に向かい、お部屋の番号を係の方に伝えると、半個室のテーブルに案内されました。

まずは飲み物を。ノンアルコールメニューは充実、という程ではありませんが、「今夜は月とジンジャーエール」なんていう洒落た名前の飲み物もあります。1杯1100円と他のドリンクより高めですが、こういうネーミングがされていると、頼んでみよう、という気持ちになります。サイダーとウーロン茶とオレンジジュースしかノンアルメニューがないお宿は是非参考にしてほしいです。

ノンアルコールドリンクのメニュー

お食事のメニューはこちらです。

お品書き

まずは先付から。打ち出の小づちの器に入って運ばれてきました。

先付

続いて煮物椀です。すだちの香が効いていました。

煮物椀

八寸とお造りは陶器のお重で運ばれてきました。見た目も美しい宝箱です。

八寸とお造り

蓋物、焼き魚と進んでいきます。前のお皿のお料理を食べ終わると、良いタイミングで次のお料理が運ばれてくる感じ。

蓋物と焼き魚

固形燃料に火が入り、和牛と海苔の小鍋をいただきます。

鍋料理

お食事は4人分のご飯がしめ縄つきの立派な土鍋で運ばれてきました。

ご飯は土鍋で提供されます

生姜と三つ葉が入ったご飯で、さっぱりしたお味でした。

お食事

最後にデザートがでて夕食は終了です。

デザート

高級食材が並ぶわけではありませんが、美味しくいただきました。

朝食

朝食も夕食と同じ会場・テーブルでいただきました。朝食にもお品書きが用意されていました。

朝食のお品書き

温泉旅館の朝ごはんという感じがします。

朝ごはん

お品書きのまん中よりちょっと左側にあるあらめ磯鍋はこちらです。サザエとわかめが主な具材。最後に溶き卵で仕上げます。

サザエとわかめが入ったあらめ磯鍋

スタッフさんによる神楽鑑賞

星野リゾートの界では、その土地の文化に触れる体験を提供していて、界出雲では島根に伝わる伝統芸能「石見神楽」を鑑賞できます。毎晩行われています。

石見神楽

出雲大社の起源となる神話を題材にした物語で、神様同士が戦う場面もありました。

石見神楽

終了後は出演の神様との記念撮影タイムもあります。撮影希望のお客さんが多いと、結構時間がかかりますので、記念撮影したい場合は、トップバッターを狙うくらいの勢いで、さっと列に並ぶのが良いです。

神様との貴重な記念撮影

アクセス

レンタカー利用だったので海沿いの県道を走れば、迷うことなく到着できます。県道は海岸の出入りに沿って走るので、クネクネしていますが、センターラインのある道路です。無謀な運転しなければ問題ありませんが、台風の後などは崖崩れや、波で道路が削られたり、ということがありそうな道路でした。その分眺めも良いです。

宿の送迎はなく、公共交通機関だと一畑バスの路線バスが数は少ないですが、走っています。JR出雲市駅からの直通と、出雲バスターミナルから出発するバスがあるようです。詳しくは一畑バスのホームページで最新の時刻表を確認してください。

www.ichibata.co.jp

出雲大社と日御碕の間には、引佐の浜や日御碕神社があり、車があるとこうした観光スポットも巡りやすいです。

日御碕神社

日御碕神社は海沿いの道を行くと、歩いても10分ほどのようなので、チェックアウト前の散歩にも良さそうです。

 

まとめ

星野リゾートの「界」の宿に初めて宿泊しました。オープンしてから1年未満ということで、建物や施設が新しく、快適でした。スタッフの数も多いので、お客さんへの目配りもできていたと思います。老舗の温泉旅館の接客ではなく、ややマニュアル通りの対応という感じがしましたが、丁寧な接客でした。

温泉は日本では珍しい高張性の低温泉ということでした。苦いくらいの塩辛い温泉かと思いましたが、そこまで塩辛いことはなかったです。加温・循環・消毒有りの表示はありましたが、加水しているとは書いていませんでした。加水せずとも大浴場を運営できるだけの湯量があるのかな。是非成分表には湧出量と、高張性であれば、溶存物質量も明記してほしかったです。

出雲大社周辺の温泉と言うと、玉造温泉や湯の川温泉などがまず思いつきますが、日御碕に泊まるというのもなかなか良いのでは、と思いました。駅からの送迎がないので、一日4本の路線バスというのがやや不便ではありますが、海の近くの宿は旅情をかきたてます。

関連記事

今回の旅は2泊3日の旅で、この旅で回った所を書いた記事です。

www.frostmoonweb.com

1泊目は玉造温泉のとても落ち着ける旅館に宿泊しました。

www.frostmoonweb.com

 

にほんブログ村 旅行ブログ 温泉・温泉街へ
にほんブログ村