鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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ガイドさんの説明が詳しい舞鶴港観光船の乗船記と舞鶴市のマンホールカード

2023年5月に3泊4日で兵庫・京都を鉄道で旅しまし時に舞鶴に寄り、軍艦を間近で見られる観光船に乗りました。乗船時間は35分くらいです。どんな船が見えたのか、また併せて舞鶴市のマンホールカードも貰ってきたので、ブログで紹介します。

舞鶴港はどこにある?

舞鶴港は京都府の日本海側にあります。京都というと、新幹線の駅がある京都あたりをついついイメージしてしまいますが、日本海にも面しているのだと、舞鶴に行って改めて思いました。

日本の軍港と言うと、横須賀、佐世保などが思い浮かびます。日本の防衛を考えるうえで、日本海側にも基地となる軍港が必要だったこともあり、舞鶴が候補にあがりました。

舞鶴港付近の地図を拡大するとよくわかりますが、日本海から舞鶴港に入る入り口は大変狭くなっています。今でこそ、この狭い海路を豪華客船も通るそうですが、戦時中はこの狭い入口さえ守れれば、中の港は安心というわけです。

また湾の中はリアス式になっていて、天然の港にできる場所が多いのも、舞鶴が選ばれた理由の一つなんだとか。この辺りのことは、観光船のガイドさんが詳しく説明してくれます。

観光船のチケットと予約について

ではさっそく乗ってみたいと思います。事前予約も可能なので、鉄道の時間などでこの時間の船でないと困る、という場合はネットで事前予約しておくと安心です。予約などはこちらをご覧ください。

select-type.com

ネットで予約してあっても、チケットの購入は必要です。私が訪れた2023年5月は赤レンガパーク内の「赤れんがパーク2号棟」で発売していました。

観光船に乗船

乗り場はチケットを発売していた「赤レンガパーク2号棟」から少し歩きますが、案内もあるので、迷うようなことはありません。徒歩2~3分程度だと思います。

乗船場所

観光船はこんな感じの船です。外洋に出ないので救命胴衣の着用義務はないそうです。

観光船

船内は前後にスペースが分かれていて、中央部分にはこのような展示スペースがあります。船は港の中を反時計回りにまわります。進行方向に向かってずっと右側が岩壁になるので、右側の席の方が船が見やすいと思います。雨でなければ船の後方のデッキから楽しむこともできます。

展示スペース

それでは出港です。

いざ、出港

下の写真は海上自衛隊舞鶴警備所です。シェパードの訓練なんかもやっているそうですが、この日は雨で犬の訓練はやっていませんでした。

舞鶴警備所

貨物船もいました。この辺りは北海道と舞鶴を結ぶ大型のフェリーも着岸する埠頭があります。

貨物船やフェリーがつく埠頭

下の写真の建物は、海上自衛隊の訓練所で、海上自衛隊に入隊するとこちらで訓練をするそうです。

海上自衛隊舞鶴教育隊

次に見えてきたのは日本板硝子の工場です。この辺りにはかつて弾薬工場があったそうです。町とは山で隔てられているので、弾薬の実験をしても被害が町に及ばないことからこの地が選ばれたようですが、土地の強制収用や住民の強制移転などもあったようです。

かつて弾薬製造施設などがあった場所

続いて大きな橋が見えてきました。舞鶴クレインブリッジと言います。

舞鶴クレインブリッジ

この橋の右奥の方には、引揚記念館があります。舞鶴港は戦後、シベリアなどに抑留されたいた日本人が帰ってきた港の一つです。今回は記念館には行きませんでしたが、ガイドさんに引揚記念館の話を聞き、こうやって船上から今の時代に護衛艦見て「かっこいい」と思っているだけではいけないのかも、と複雑な気持ちになりました。

観光船が湾内を進むと、護衛艦などが着岸している埠頭やドックが見えてきます。

ドック

停泊中の護衛艦「せんだい」です。ガイドさんが一隻ずつ名前と役割や装備を紹介してくれます。

232番は護衛艦「せんだい」

こちらはミサイル艇という種類の船で、先ほどの「せんだい」よりは小型ですが、高速航行が可能な船です。高速で航行できるよう、軽量化が図られていて、ボディはアルミ合金、定員も50人と少ないそうです。ミサイル艇は日本にはそれほど多くないのですが、今回の観光船では2隻見ることができました。

ミサイル艇「うみたか」

もう一隻のミサイル艇「はやぶさ」もいました。船の後方部の丸い筒はミサイルです。

ミサイル艇「はやぶさ」

ミサイル艇は高速航行ができるよう、推進装置はスクリューではなく、3基のウォータージェットポンプがついています。

ミサイル艇の推進装置

こちらはイージス艦「みょうこう」。2019年12月には、女性初のイージス艦艦長に就任したことでも話題になりました。300名が乗務する護衛艦のトップを務められました。

イージス艦「みょうこう」

イージスシステムの中核をなすレーダーもよく見えました。

イージス艦のレーダー

港内には海上自衛隊の護衛艦以外に、海上保安庁の巡視船も停泊していました。

海上保安庁の巡視船

護衛艦は灰色ですが、巡視船は白です。この色の違いもガイドさんが説明してくれました。説明を聞いた私の理解ですが、巡視船は海上で困った人が助けを求める船なので、周囲からよく見えるように白。一方護衛艦は敵から見つかりにくいように灰色に塗られているのだそうです。確かに今回のような曇り空の海の上だと、近くならよく見えますが、距離が離れると海と同化してしまうかもしれません。色の違い、とても勉強になりました。

さて35分の乗船時間も間もなく終了です。出発した桟橋に戻ってきました。船着き場近くに2隻の護衛艦が停泊しています。手前側の船には番号がありません。こちらは引退した船なんだそうです。古い船で、木造船だそうです。

手前が引退した船で番号がない

観光船乗り場へのアクセス

私は前日に舞鶴に到着し、観光船乗り場から徒歩15分ほどのホテルに泊まっていたので、この日はホテルをチェックアウトした後は歩いて桟橋まで向かいました。鉄道で行く場合は、東舞鶴駅が最寄り駅で、バスもタクシーもありますが、歩いても20分くらいなので、雨だったり蒸し暑い・めちゃ寒いという時期でなければ、歩いても良いと思います。遊歩道が整備されています。

私はこのルートを帰りに駅までテクテク歩きました。途中には北吸トンネルという、明治時代につくられた赤レンガのトンネルもあります。古いトンネルが好きな私にはたまりません。

北吸トンネル

舞鶴市のマンホールカード情報

舞鶴市では2023年5月現在、3種類のマンホールカードが発行されていて、そのうちの2種類は観光船乗り場の近くで配布されています。

こちらの赤レンガ倉庫がデザインされたカードは、赤レンガパーク内の赤レンガ博物館でもらえます。

舞鶴市のマンホールカード

実物の蓋はどこにあるかというと、北吸トンネルの駅側の坑口の近くに設置されています。

赤レンガ倉庫のマンホールカードと実物の蓋

赤レンガ倉庫のマンホール蓋は色違いがあります。

赤レンガ倉庫の蓋の色違い

もう1枚は赤レンガパーク内の2号棟の中でもらえました。

舞鶴市のマンホールカード

詳しくはこちらをご覧ください。

www.city.maizuru.kyoto.jp

今回の旅の概要

舞鶴港に寄ったのは、全体で3泊4日の鉄道旅の4日目でした。静岡を出てぐるりと一筆書きの乗車券をジパング割引を活用して旅をして、最後は米原から新幹線で静岡に戻るという旅でした。

1日目は有馬温泉に宿泊

大型旅館がおおおい有馬温泉の中にあって、全9室の隠れ家的な宿で、茶褐色の金泉を貸し切りで楽しめる宿でした。

www.frostmoonweb.com

2泊目は天橋立

有馬温泉の宿をチェックアウトした後は、天下の名城、姫路城に寄ったのち、播但線→山陰線→京都丹後鉄道と乗り継いで、天橋立に宿泊しました。3日目の午前中は天橋立を観光し、午後は京都丹後鉄道の観光列車「くろまつ号」に乗り、西舞鶴からはJR線で1駅の東舞鶴までやってきました。

天橋立

温泉も景色も観光列車も楽しめ、乗り物もロープウェイやケーブルカー、観光船など、ふだん乗る機会が少ない乗り物にもあれこれ乗れて、私にとってはなかなか充実したプランでした。

www.frostmoonweb.com

www.frostmoonweb.com

舞鶴での宿泊はこちら

舞鶴ではこちらのホテルに宿泊しました。チェックアウトの後、観光船に乗る予定だったので、港まで近いホテルが良いなと思い、こちらにしました。ホテルから港まで徒歩15分ほどでした。お部屋も広く、レストランの食事も美味しいのにお値段がリーズナブルでコスパの良い宿でした。

www.h-mare.co.jp

まとめ

観光船からどんな船が見られるかは、自衛隊側からは情報提供はないので、いざ出港してみないとどんな船が停泊しているかはわからないです。思っていた以上にいろいろに護衛艦やら巡視艇を見ることができました。ガイドさんがよく勉強されていて、自作のメモを片手に次から次へと船や設備の紹介してくれるのが大変素晴らしい観光船でした。

護衛艦を間近で見て「かっこいい!」なんて思ってしまいましたが、護衛艦が日本を守らなくてはならないような緊迫した状態になってほしくはないです。戦争はやっぱり起きてほしくありません。舞鶴クレインブリッジの近くに引揚記念館があることも知らず、ガイドさんの説明で初めて知りました。

m-hikiage-museum.jp

護衛艦見てはしゃいでいるだけでなく、こういう歴史とも向き合わないといけなかったな、と自己反省です。

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