鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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私でも日帰りで登れる唯一の3000m峰、乗鞍岳に登ってみた

2021年8月の夏休みに上高地温泉と白骨温泉の2泊3日の旅に出かけました。この年の夏休みはお天気が今一つで、上高地ではずっと雨でしたが、白骨温泉に泊まった夜にようやく星空が見えてお天気が回復してきたので、最終日はチェックアウトした後に、乗鞍岳に登ってみました。乗鞍岳は標高3026mと、日本には数少ない3000mを超える山ですが、バスで標高2702mの畳平まで上がれるので、私が日帰りで登れる唯一の3000m峰ではないかと思います。ちなみに日本の3000m峰はこちらに紹介があります。

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白骨温泉からバス乗り場までは車で15分

畳平へのバス乗り場は長野県側は乗鞍高原の観光センター、岐阜県側は平湯温泉にあります。前日は白骨温泉の泡の湯に泊まったので、乗鞍高原から出発するバスに乗車します。白骨温泉では白濁の大露天風呂が有名な泡の湯に泊まりました。

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泡の湯から車で15分ほど。近くて便利です。

観光センターの前に無料の駐車場があります。バスの乗車券売り場もあるので、乗車券買ってから乗る方が、降りる時に両替などしなくて済みます。畳平までは1時間くらいの乗車時間なので、トイレに行っておきましょう。

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長野県側のバスの出発点

バスで畳平に向かう

バスは朝のうちは臨時便も出ていましたが、だいたいが1時間に1本程度の本数です。乗車人数によって台数が増やされるシステムで、私が乗った10時発は2台のバスが運行されました。帰りは畳平からのお客さんがたくさんいたので、4台配車されました。バスは順次出発ではなく、その時刻に出発するバスがまとまって移動します。途中狭い箇所での行き違いをスムーズにするため、先頭のバスの無線で対向してくるバスと頻繁に連絡を取り合っていたのが印象に残っています。

乗鞍は自転車のヒルクライムのメッカでもあり、たくさんの自転車が急坂を上っていました。よくこんな長い急坂を上れるものだと感心しました。

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自転車で登る人も多い

長野県側からはエコーラインという道路を通って畳平に向かいます。標高があがり、森林限界を超えると、一気に眺望が開けました。穂高の山並みや槍ヶ岳もくっきり。まだバスの中ですがかなり感動です。

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バスの車窓からの景色

前方の道は崖っぷちで、時々崩落があるのかもしれません。

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エコーライン

1時間ほどで標高2702mの畳平に到着しました。気温は11度。寒いです。ここから乗鞍の剣が峰を目指します。乗鞍にはいくつか山頂がありますが、一番高いのが剣ヶ峰です。

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バスの終点、畳平

畳平から2時間ほどで山頂へ

こんなルートで片道2キロほど。高低差は300mくらいです。

夫婦で初登山 乗鞍岳(剣ヶ峰)- 2021-08-11 / ままこさんの蚕玉岳乗鞍岳朝日岳(長野県松本市)の活動データ | YAMAP / ヤマップ

では出発。畳平からはまだ山頂は見えません。奥の山の上に小さく天文台が見えますが、あの山の向こう側にこれから向かう剣ヶ峰の山頂があります。

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山頂に向かいます

バス停を出発して間もなく、お花畑との分岐を過ぎます。山頂に向かわずとも、遊歩道をのんびり歩くだけでも高山植物を楽しめそうです。この日は時間が惜しいので、お花畑には寄らずに進みました。

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眼下にはお花畑への分岐が見える

登山道の斜面や足元には高山植物が咲いていました。

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高山植物

天文台がある山の山すそを右に回ると、いよいよ剣ヶ峰が見えてきました。斜面に残る雪渓ではスキーやボードを楽しむ人の姿が見えました。

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一番奥の山頂が剣が峰

だいぶ登ってきました。下に見える建物は観測所と肩の小屋です。

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だいぶ登ってきた

さぁ、もうひと頑張り。

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もうひと頑張り

山頂の手前で振り返ると、今まで歩いてきた登山道や頂上小屋が見えます。この辺りはガレ場という感じで、歩きなれない私には上りも下りも慎重に歩かざるを得ませんでした。慣れている人はすいすい登ったり下りたりしていて、後ろに足音や気配を感じると、ちょっと焦っちゃいました。

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頂上近くから来た道を振り返る

到着です! 山頂名のボードを持っての記念撮影は行列でしたが、もう二度と来ないかもしれないので、10分ほど並んで写真を撮りました。山頂には神社があり、お守りなども売っているので、記念に購入。それにしてもここの神主さんは毎日登ってくるのでしょうか・・・。

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登頂しました

畳平から休み休み登ってきたこともあり、2時間くらいかかりました。下山はもうちょっとテンポよく降りられて、1時間半くらいでした。

下山後に白濁の温泉を楽しむ

畳平からシャトルバスに乗り、乗鞍観光センターに戻りました。この観光センターの斜め向かいに日帰り温泉施設「湯けむり館」があります。こちらでは白濁の温泉を楽しめます。

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湯けむり館

シャトルバス乗り場からは徒歩1分と近いので、観光客の利用も多いです。コロナ禍の中では、籠の数で入場者の管理をしていて、定員以上は脱衣所に入れないようにコントロールしています。

館内にピザなどを提供しているレストランもあり、我が家は腹ごしらえしてから帰宅の途につきました。

詳しくは公式サイトをご覧ください。

norikura.co.jp

まとめ

日本には20座くらいしかない3000m以上の山に、無事登ることができて良かったです。肩の小屋から稜線に出るまではちょっときつかったけれど、お天気がよく絶景に励まされながら登れました。乗鞍は上高地、白骨温泉とセットで楽しめるのも良いですね。今回の旅で出かけた上高地と白骨温泉の旅行記はこちらです。

www.frostmoonweb.com

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乗鞍岳は私が日帰りで登れる唯一の3000m峰とタイトルに書きましたが、実は富士山に日帰りで行ったことがあります。高校生の時だったので、さすがに今は富士山日帰りは難しいです。60歳を目前にした今の私には、日帰りできる3000m峰は乗鞍岳のみでしょう。これから年を取るごとに体力は低下していくので、3000m以上の山に登るのはこれが最後かな。無事帰ってこられて良かった。

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