鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

MENU

木造3階建の建物と食事が素晴らしい十和田ホテル

2020年は新型コロナの影響で、海外からの観光客が激減。こういう時こそ、例年は大混雑の紅葉スポットに行こうと思い、紅葉の蔦沼・奥入瀬・十和田湖を2泊3日で回りました。2泊目に泊まった十和田ホテルは、幻に終わった東京オリンピックを前に、日本を訪れる外国人観光客のための宿として昭和14年にオープンしたホテルです。昭和天皇も宿泊された由緒正しきホテルです。秋田杉を使った木造3階建の建物が美しく、前から泊まってみたいと思っていたのでした。

f:id:noririn3103:20201112091054j:plain

建物と立地

十和田ホテルの建設にあたっては、青森・秋田・岩手から多くの宮大工が集められました。吹き抜けの玄関ホールは意匠が凝らされ、天井は格天井。重厚な雰囲気が漂います。

f:id:noririn3103:20201112091601j:plain

玄関ホール

館内はふんだんに木が使われて厳かな雰囲気が漂います。

f:id:noririn3103:20201112092124j:plain
f:id:noririn3103:20201112092231j:plain
図書室と階段

青空に木造3階建が映えます。

f:id:noririn3103:20201112092547j:plain

十和田ホテル

現在は別館が増築されています。

f:id:noririn3103:20201112092857j:plain

左側が別館

十和田ホテルは十和田湖の西側の森の中に建っていて、周辺には何もないのでとても静かな環境です。下の写真は休屋という遊覧船乗り場から撮影しました。

f:id:noririn3103:20201112092800j:plain

森の中に佇む十和田ホテル

高台に立っているので湖までは徒歩10分ほど急な坂道を下りる必要があります。この日は誰も歩いていなくてコケて帰れなくなると困るので、湖までは行きませんでした。

f:id:noririn3103:20201112093241j:plain

湖畔までは徒歩10分

客室

お部屋は本館にするか別館にするか。また和室や洋室などいくつか種類があります。せっかくの木造3階建のホテルなので、本館の和室を選択しました。チェックインしてお部屋に向かうと、すでに布団が敷いてありました。すでに敷いてあるのは良いのですが、うーん、これでは居場所がないですねぇ。

f:id:noririn3103:20201112101907j:plain

客室

客室の奥にはテーブルと椅子があり、窓からは湖がよく見えまして、月夜や朝日も楽しめました。

f:id:noririn3103:20201112102904j:plain

十和田湖のムーンロード

f:id:noririn3103:20201112102950j:plain

十和田湖の日の出

テーブルと椅子がある窓際のスペースに、冷蔵庫やポット、お茶セットが置かれています。冷蔵庫は空ですが、お部屋にペットボトルの水が用意されていました。

f:id:noririn3103:20201113154039j:plain

冷蔵庫

ポットは沸かす機能がついた電気ポットです。

f:id:noririn3103:20201113154138j:plain

ポットは沸かす機能付きの電気ポット

お茶セットは緑茶とほうじ茶のティーバッグが用意されています。数も豊富で嬉しい。お茶請けのお菓子はりんごを使ったお菓子でした。

f:id:noririn3103:20201113160915j:plain
f:id:noririn3103:20201113160932j:plain
お茶とお菓子

部屋にはコーヒーがないのですが、ラウンジにはセルフサービスのコーヒーとごぼう茶が用意されていて、部屋に持ち帰って飲むこともできます。私は持参のコーヒーを飲みました。

f:id:noririn3103:20201114211903j:plain

ラウンジ

f:id:noririn3103:20201114211933j:plain

セルフサービスのコーヒーとごぼう茶

食事は超おススメ

夕食・朝食ともにレストランでいただきます。レストランは増築された新しい建物にあります。 

夕食

どの献立も工夫が凝らされていて、ものすごーく美味しかったです。まずはお品書きから。十和田湖のひめますと、だまっこ鍋は地のものという感じです。

f:id:noririn3103:20201114212021j:plain

お品書き

飲み物はノンアルコールのスパークリングをチョイス。炭酸が入っているとなんとなく食が進むように思います。ではいただきます。実は箸をつけるまでは、お料理にそれほど期待していなかったんです。まぁ普通においしければいいな~くらいで。が、前菜を食べ始めてからがぜん料理に対する印象がかわります。どのお皿もとても美味しい。

f:id:noririn3103:20201115175555j:plain

まずは前菜から

お造りはお醤油の小皿がかわいかったです。白い小皿なのですが、お醤油を入れるとワンコの姿が浮かび上がるのです。

f:id:noririn3103:20201115175916j:plain
f:id:noririn3103:20201115175928j:plain
お造り

続いて十和田湖産のヒメマスのお料理。てっきり尾頭付きで出てくるのかと思ったら、切り身で提供されて、意外でした。結構手がこんだお料理でとても美味しかったです。

f:id:noririn3103:20201115180615j:plain

十和田湖産のヒメマス朴葉焼き

つづいて秋田の家庭料理として有名なだまっこ鍋。中の白いまるいものは、ご飯をすりつぶして丸めたものです。きりたんぽはこれを焼くのですが、だまっこは焼きません。このお鍋、お出汁の味が絶妙で、見た目は地味ですが味はめちゃくちゃ美味しかったです。

f:id:noririn3103:20201115180900j:plain

だまっこ鍋

蒸し物は鯛のかぶら蒸し。

f:id:noririn3103:20201115181036j:plain

蒸し物

メインは牛ステーキなのですが、こちらのソースは私が今までに食べたステーキソースの中で1、2を争う美味しさでした。見た目は普通の赤ワインのソースに見えますが、そこにショウガが入っていて、素晴らしく美味しいのです。このステーキはまた是非食べに来たいです。

f:id:noririn3103:20201115181240j:plain

めちゃ美味しかったステーキ

ステーキが出てくるとご飯、みそ汁、香の物が出てきます。ご飯は白いご飯かと思ったら、サツマイモご飯で一ひねり加わっていて、こちらもびっくりでした。

f:id:noririn3103:20201115181427j:plain

お食事とともに

最後はデザート。こちらも美味しくいただきました。

f:id:noririn3103:20201115181555j:plain

デザート

最後にコーヒーは出てきませんが、コーヒーは先ほどご紹介したラウンジでセルフで飲めるので問題ありません。いやぁ~素晴らしい食事でした。大満足です。

デザートの時に、翌朝の食事を和食にするか洋食にするか聞かれます。この夕食だとどちらも期待できるのですっごく迷ったのですが、2人とも洋食をチョイスしました。

朝食

朝食も夕食時と同じ座席でいただきます。この時間は明るいので窓際の席なら十和田湖を眺めながらの食事です。

f:id:noririn3103:20201115182348j:plain

朝食時のレストラン

飲み物はドリンクコーナーに用意されてセルフサービスです。リンゴジュース、牛乳、コーヒーなどが用意されているので、好きなものを取ってきます。ドリンクコーナー利用時はポリ手袋着用です。まずはリンゴジュースで喉を潤し、サラダからいただきます。 

f:id:noririn3103:20201115201056j:plain

ドリンクとサラダ

続いてメインは、スクランブルエッグとベーコン。パンも3種類出てきて、朝食としてはボリュームがあります。

f:id:noririn3103:20201115201157j:plain

スクランブルエッグとパン

お風呂

十和田ホテルは温泉ではありません。同じく十和田湖西側にあるプリンスホテルは温泉らしいので、こちらのホテルも温泉だったら最高なのですが。浴室は新しい建物にあり、半露天風呂からは十和田湖を眺めることもできます。下の写真の2階部分が大浴場です。1階はレストランですね。 

f:id:noririn3103:20201118093108j:plain

この建物の2階が大浴場

f:id:noririn3103:20201118093321j:plain

露天風呂からの眺め

内湯も窓が大きくとられていて明るいです。サウナと水風呂もあるという充実ぶり。

f:id:noririn3103:20201118093420j:plain

内湯

旅のプラン

奥入瀬渓流散策とセットで

 ちょうど紅葉が素晴らしい時期だったので、蔦沼に1泊、奥入瀬を散策した後に十和田ホテルに泊まるという旅をしました。移動は東北までは新幹線ですが、新青森から蔦沼・奥入瀬・十和田湖はレンタカーを利用しています。

www.frostmoonweb.com

まとめ

紅葉時期の十和田ホテルは予約がとりづらく、今回の旅はGoToトラベル発表前に6月に大手旅行サイトから予約をしました。金曜日の夜で1泊2食 2人/1室で60,060円(2人分)とお高いのですが、トップシーズンだから仕方ないですね。お値段は高かったけれど、夕食が素晴らしかったので満足度も高いです。

ホテル周辺には民家もコンビニもないので、ものすごく静かです。格式あるホテルらしく、ホテルスタッフの対応は上品で暖かい印象でした。 レストランでは一人で食べている方もいたので、一人旅も受け入れてくれるのかもしれません。我が家からは遠いのでしょっちゅうは行けないけれど、八甲田山や十和田湖近辺に旅する時にはまた泊まりたいなと思えるホテルでした。なお、十和田ホテルには冬期休業期間があるようです。

towada-hotel.com

 

 

 

にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村