2025年初詣は鹿児島県の霧島神宮に行こうと、ずいぶん前から決めていました。泊まりたい宿もあったので、宿の予約は半年以上も前から予約をするなど準備万端。冬の九州は雪の心配がほぼないので、車での移動も安心です。
ひとり旅で鹿児島に行く時は公共交通機関を利用しますが、今回は夫婦旅だったのでレンタカーを借りました。交通機関の時間に左右されずに動けました。立ち寄り先などを記録しておきます。同じような方面に旅される方の参考になれば幸いです。全体としては2泊3日で霧島温泉付近を回っています。
初日
羽田から鹿児島空港へ入る
静岡在住の私は、鹿児島に行く場合は静岡空港からのFDA利用が便利で安いのですが、2025年のお正月は、私がANAのダイヤモンドメンバーの資格があり、旦那さんにもANAのスイートラウンジ体験をしていただこうということで、羽田から出発しました。スイートラウンジ、空いていて快適です。おにぎりやパンも食べられて軽いお昼になります。
スイートラウンジは空いているけど、窓側の席が空いていることは今までなく、今回初めて窓際の席に座れました。窓からは飛行機もよく見えます。
鹿児島航空着陸前には、この日は進行方向左手に桜島が見えました。
西郷公園
鹿児島空港到着後はトヨタレンタカーでレンタカーを借りた後、空港の目の前にある西郷公園に立ち寄りました。大きな西郷さんの像があります。
嘉例川駅
嘉例川駅は木造の駅舎が味わい深い駅です。以前、肥薩線の列車旅をした時にも停車駅の1つでした。
以前来た時には「隼人の風」という観光列車に乗ったのですが、肥薩線が2020年7月の大雨で甚大な被害を受け、今は観光列車も走らなくなってしまいました。当時の乗車記はこちらです。
駅にいる時にちょうど列車がやってきました。これまた味のある気動車です。
駅舎は登録有形文化財にもなっていて、中には博物館のような展示もあります。駅舎の前に駐車スペースがあり、5-6台は停められそうでした。
妙見温泉のおりはし旅館に宿泊
初日の宿は空港から車で20分ほどの距離にある妙見温泉に宿泊しました。妙見温泉の宿の中ではおりはし旅館が私のお気に入りで、今回2回目の宿泊です。全室離れで各部屋に源泉かけ流しの内湯と露天風呂がついているのに、お値段は1人3万円台というのが気に入っています。
2日目
和氣神社と犬飼の滝
1日目の宿をチェックアウトした後、宿近くの神社と滝を訪れています。詳しくはおりはし旅館の宿泊記の中に記載しました。
仙巌園
仙巌園は島津家の別邸で、美しく広い庭園と目の前にドーンとそびえる桜島を楽しめます。こちらは正門。屋根には島津家の紋が彫られています。
こちらは御殿の玄関。中はかなり広くて見ごたえがありました。
こちらは中庭。池の中央に八角の窪みがあります。これは中国文化(風水)の影響を感じられると、公式サイトにありました。
中庭を囲むように建物があるので、廊下も長い。
こちらは謁見の間。
海と桜島を臨める縁側。
こんな感じに桜島が見えました。
こちらはお殿様のご寝所。近くには湯殿もありました。
館内には薩摩焼の大きな壺や、お殿様か篤姫が乗っていたのかな、と思われる籠なども展示されていました。
仙巌園の見どころは御殿だけではありません。広い敷地内に配置された庭園も見逃せません。
滝が流れる場所もあります。
御殿の裏山にも遊歩道がついていました。ちょっと高い位置から御殿を眺められます。
仙巌園に入園してからここまでに1時間以上費やしています。思っていたより時間がかかりました。他にも体験施設などもありましたが、そこはパスしてお土産物を選び、お昼を食べていなかったので、園内のカフェで休憩しました。
私はこんな利き茶のセット。鹿児島は静岡と並んでお茶の産地なんです。
休憩している時に、桜島から黒い噴煙があがりました。ちょっとした噴火があったようです。
仙巌園の入場券で、お隣にある尚古集成館にも入場できます。
尚古集成館は、2015年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」を構成する「旧集成館」の機械工場として世界遺産に登録されています。
公式サイト
仙巌園と尚古集成館の公式サイトはこちらです。
桜島観光は断念
2日目はホントはこういうコースを考えていましたが、仙巌園がなかなか良くて時間をかけたので、今回は桜島観光はパスとなりました。
2日目の宿は界霧島
2日目の宿は霧島神宮温泉郷の界霧島です。山の中腹にあるので、お部屋から桜島が見えます。温泉もなかなか良かったです。
3日目(最終日)
この日は鹿児島空港から羽田に戻る日です。鹿児島空港を夕方17時くらいの便を予約してあったので、かなりのんびりできます。界霧島は12時がチェックアウトなので、午前中は温泉を楽しんだりして、宿を出たのは11時過ぎでした。
霧島神宮に参拝
宿をチェックアウトして最初に向かったのは、今回の旅の目的でもある霧島神宮参拝です。この日は年末年始休暇明けの月曜日でしたが、思っていた以上に混んでいて駐車場に入る車が渋滞していました。私達は少し距離がある駐車場に停めて、歩いて向かいました。
町に近い神社ではないのに、人気のある神社なのだと思いました。
おみくじを引いたら大吉でした。旅行は遠方に行き利益有とありますので、今年もせっせと遠出しようと思います。
参拝しておみくじ引いたら初詣は終了ですが、旦那さんがなにやら本殿右手の方へ歩いて行きます。山神社という案内があったのにそちらに行ってみることに。
未舗装路を5分くらい上って行くのですが、側溝から湯気があがっていました。この辺り硫化水素臭がプンプンしていたので、側溝の中を温泉が流れているのではないかと思います。
かなりの量がドバドバと流れていました。さすが霧島、という感じ。
山神社は大木に囲まれた中に、建物はなく野ざらしですが、それがかえって厳かな雰囲気を出している感じがしました。
正月休み明けの月曜日でしたが、駐車場に入る車が渋滞していたり、境内にはこんな案内があり、三が日は混雑していそうな気配でした。
霧島山麓丸池湧水
宿をゆっくりめにチェックアウトし、霧島神宮に参拝し、それでもまだ午後1時頃。飛行機は夕方なのでもう少し時間があります。なので、以前からちょっと関心があった丸池湧水まだ行ってみました。霧島神宮から車で向かうには少し距離があり、40分くらいかかります。平日のせいか道路はとても空いていました。
霧島は温泉が湧くだけでなく、水も豊富に湧いているようです。以前観光列車の「隼人の風」で肥薩線を旅した時、栗野駅を通過する時にアテンダントさんの案内でこういう遊水地があることを知りました。「日本名水百選」にも選ばれています。日量6万トンだそうです。
水汲み場が用意されていて、私達が訪れた時にも大きなポリタンクを車に積んで、水を汲んでいく人がいました。
鹿児島空港から羽田に戻る
この後は高速に乗って鹿児島空港に向かい、レンタカーを返却して羽田に戻りました。正月休み明けとは言え、この日はまだ飛行機も混雑していて、使用機材の到着遅れから、私達の出発便も遅れ、羽田到着も予定より30分以上遅れました。お客さんも荷物も多い時期なので仕方ないですね。ANAのラウンジが搭乗口の近くにあるので、搭乗直前まではラウンジで過ごせますが、ラウンジ内の座席はほぼ埋まっている感じでした。
下の写真は私達が乗った飛行機ではないですが、ポケモンが描かれた飛行機がとまっていました。鹿児島空港は地方空港の中では離発着が多く、デッキで見学していても次々と離陸・着陸があって楽しめる空港と思います。
まとめ
2025年最初の旅は大好きな妙見温泉と併せての初詣旅でした。霧島神宮は思っていたより立派な神社で、とても良かったです。初詣も温泉も楽しめたのですが、当初予定していた桜島巡りができなかったり、最終日に少し時間を持て余してしまいました。嘉例川駅や犬飼の滝は最終日にして、2日目を朝から仙巌園にした方が良かったのかも。そういうことも含めて、今回のプランニングは60点というところでしょうか。
霧島は妙見温泉以外にももうもうと白煙が立ち上る霧島温泉もあり、温泉を楽しみにまた訪れたいと思いました。
来年はどこに初詣に行こうかな。
過去の初詣旅へのリンク