鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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我が家から鉄道とバスで6時間。行くのは大変だけど行った甲斐がある加仁湯温泉

加仁湯は奥鬼怒温泉郷にある宿で、最寄り駅は鬼怒川温泉駅。ここから市営の路線バスで山道を1時間半。さらに宿の送迎バスで、一般車は通行できないガタガタ道の林道を30分揺られてやっと到着できる、距離のわりに遠い宿で、秘湯感たっぷり。それゆえ秘湯ファンには人気の宿でもあります。今回1人旅プランがあったので、出かけてみました。たどり着くのは大変ですが、硫黄の匂いがする白濁の湯は最高で、行った甲斐がある温泉宿でした。2021年10月の旅です。

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お部屋

ものすごーい山奥にあるのに、冒頭の写真の通り立派な建物で驚きです。建物は大きく分けて本館、積善館、あすなろ館があり、冒頭の写真の玄関のある建物が本館。その奥に積善館、あすなろ館があります。私は積善館の宿泊でした。泊まったのは最上階である4階の421号室。

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今回泊まったのは421号室

1人で泊まるには十分すぎる広さのあるお部屋でした。お部屋にはトイレと洗面台がついています。

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今回のお部屋

渓流沿いなので、水の流れる音がしています。窓を開けても眺望はそれほどよくありません。

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窓から見えるのは崖

身を乗り出すと、ちょっと下にある橋が見えました。

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身を乗り出すとこんな景色が見える

沸かす機能付きの電気ポットに冷蔵庫も完備。

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電気ポットと冷蔵庫

お茶はティーバッグタイプの緑茶のみ。

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お茶セット

お茶請けのお菓子はどら焼きのようなあんこを挟んだお菓子でした。

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お茶請けのお菓子

コンセントも使いやすい場所にあり、カメラやスマホの充電困りません。Wifiもあるのですが、私の部屋では一瞬つながるものの、すぐに切断されてしまいました。場所によってつながる・つながらないがありそうです。

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コンセントも問題なし

冷房の設備はありません。標高もそこそこあるので、暖房のみなのでしょうけれど、最近の日本の夏はちょっと蒸し暑すぎるので、夏場はどうでしょうね?今回は10月の初旬に出かけて、お風呂から出たばかりはちょっと暑かったのですが、窓を開けて外の空気を入れていると、涼しく感じました。

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冷房の設備はない

部屋のクローゼットの中に、浴衣やバスタオル、体を洗うタオル、半纏が用意されていました。歯ブラシもビニールポーチの中にありました。

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浴衣など

シャワーキャップやカミソリなどは、フロントに用意があり、必要な人が持っていくスタイルです。なんかこういうアメニティも環境のことを考えると、配付しなくても良いのではないかと思います。私は歯ブラシもヘアブラシも持参するようにしています。

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その他のアメニティはフロントで必要なものを持っていく

白濁の硫黄泉を楽しむ

さて、加仁湯の名物はなんといっても温泉です。5本の源泉を持っています。男女別の内湯以外に、露天風呂が複数個所あります。女性専用露天風呂以外の露天風呂は混浴です。この日は宿泊客が私を含めて8人しかおらず、どのお風呂も貸し切りでした。美人の湯とのことで、お風呂入るとお肌すべすべです。そしてとっても良く温まるので、体が冷えてきたなーと思ったら、温泉で温まるという滞在を楽しめます。貸し切り湯以外は夜中でも入れます。

女性専用露天風呂

私が何度も入っていたのはこちらの露天風呂です。

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女性専用露天風呂の入り口

誰もいない混浴でも良いのですが、いつ男性が入ってくれのかわからないと、なんとなく落ち着きません。女性専用露天風呂は広さもあり、屋根もついているので、雨でも問題なく入れるのです。

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女性専用露天風呂

いや~極楽です。熱すぎずぬるすぎず、絶妙な温度でかなーりのんびりつかりました。

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気持ちいい

こちらには黄金の湯という源泉が注がれています。泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉です。溶存物質は1,003mg/Kg、pHは6.6とやや酸性。メタケイ酸が106.7mgと豊富でお風呂から上がると肌がすべすべしました。

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黄金の湯

脱衣所はこんな感じで籠のみです。

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女性専用露天風呂の脱衣所

第三露天風呂

第三露天風呂は加仁湯で一番広い湯船で、混浴です。入り口と脱衣所は男女別です。のれんの下からスリッパを脱ぐところが見えるので、何人くらい入浴しているかの見当がつきます。

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第三露天風呂の入り口

湯船は男性側の出入り口との間に目隠しの壁があり、白濁の湯に沈んでしまえば見えなくなるので、女性に配慮したつくりだな、と思いました。源泉は女性専用露天と同じです。

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第三露天風呂

無料の貸切風呂

宿泊の間に50分間無料で貸し切り湯にも入れます。時間を予約し、フロントで鍵を借りて入るシステムです。建物から外に出て、階段を下りて左手にあります。

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無料の貸し切り湯

ドアを開けると・・・湯船は小さい(笑)。2人で入ると窮屈かも。

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小ぶりの湯船

奥の黒いホースから源泉が出ています。でもちょっと熱かったので、手前のホースから水を出してうめて入りました。

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源泉かけ流し

貸し切り湯の個室内には泉質表はなかったけれど、近くの脱衣所内には掲示があり、「奥鬼怒4号」と書いてありました。こちらのお湯は溶存物質が1,495mg/Kgと結構多いです。

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奥鬼怒4号の成分表

5本源泉のきき湯ができるロマンの湯

5本の源泉を持つ加仁湯ならではのお風呂がこちら。源泉ごとに小さいながらも湯船が用意されていて、きき湯ができるのです。

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きき湯ができるロマンの湯

脱衣所は男女別ですが、湯船があるスペースは混浴です。一つ一つの湯船が壁で仕切られているので、となりで誰か入っていても気にせずに入れるといえば入れますが、裸で行き来するのはちょっと勇気が必要です。

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源泉ごとに湯船が用意されたロマンの湯

いざ入浴、と思いましたが、めちゃ熱くて手を付けるのも怖いほど。水でうめて良いのですが、時間がかかりそうだったので、その間に男性が入って来てもやだなーと思ってやめました。でも利き酒ならぬ利き湯とは、なかなかおもしろい趣向ですね。

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湯船は一人分

脱衣所からの出入り口にも温度については注意書きがありました。

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湯温が熱いので要注意

男女別の内湯

内湯は積善館のエレベーターで1階に下りたところにあります。男女の入れ替えはありません。

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内湯の入り口

こちらは泉質表しか写真に撮っていませんが、露天よりちょっと温度が熱めのお湯でした。加仁湯で洗い場があるのは内湯だけです。シャワーもあります。源泉は崖の湯を使用しているようです。溶存物質が1,300mg/Kgと多いです。

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崖の湯の泉質表

カモシカの湯(入らなかったけど)

貸し切り湯に向かう階段をおりた所にも小ぶりの露天風呂があります。こちらは濁っていないです。通路から丸見えでちょっと入る勇気はなかったので、見るだけです。

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カモシカの湯

お食事

夕食・朝食ともに食事処でいただきます。畳みの広間にテーブルと椅子が並んでいるスタイル。2食とも山深い秘湯の宿らしい献立ですが、お品書きがないので、食材がわからないのがちょっと残念。

夕食

夕食のお膳です。お造りはサーモン、塩焼きのお魚はイワナかな?

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夕食

コンロの鍋の中は鴨肉です。

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鴨肉

山菜グラタンというゼンマイなどを使ったグラタン。こちらは熱々で美味しかった。

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山菜のグラタン

朝食

朝食もオーソドックスな献立。納豆にネギがついていたのが嬉しかったです。

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朝食

お昼のお弁当も頼める

加仁湯からは鬼怒沼などへのハイキングが楽しめるので、翌日のお弁当を注文することができます。

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翌日のお弁当も頼める

ひとり泊の予約は旅行サイトから

宿の公式サイトの予約ページで、日程未定で宿泊人数1人で検索してもプランが出てきませんでした。が、じゃらんで1人で検索するとプランが出てきたので、じゃらんから予約しました。楽天トラベルにも1人旅のプランがありました。今まで旅行サイトだと1人旅プランがなくても、公式サイトなら1人旅プランがヒットすることはありましたが、逆のパターンもあるのですね。

アクセス: 静岡から6時間

加仁湯のお湯は最高で、なるほどファンが多いのも頷けます。が、静岡県民の私が行くにはかなり時間がかかる、まさに秘湯の宿でした。公共交通機関の場合、鉄道の最寄り駅は鬼怒川温泉駅です。静岡からだとこの駅にたどり着くまでに東海道新幹線と東武鉄道の特急を使って4時間くらいかかります。

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最寄り駅は鬼怒川温泉駅

鬼怒川温泉駅からは日光市営バスの女音渕行きに乗車し、1時間半ほど乗車します。鬼怒川温泉駅にある観光案内所で乗車券を売っているので、事前に購入すれば車内で両替などの手間が省けます。ただ、往復で購入しても特に割引などはありません。往復3,140円です。

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往復乗車券

鬼怒川温泉駅でのバス乗り場は、改札を出て左手方向の1番乗り場です。こちらのマイクロバスが乗車するバス。この日の乗客は私だけでしたが、紅葉シーズンの週末は満席になるのだとか。

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1番乗り場から出発

鬼怒川温泉街を抜けると山道に入り、いくつものダムや橋や峠を越えてバスは走ります。

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いくつものダムを見かける

乗車時間が長いので、出発して1時間弱で到着する青柳車庫前でトイレ休憩があります。

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青柳車庫前でトイレ休憩

さらに山奥に進みます。道路は舗装されていますが、ところどころ狭くて対向車がある場合は、待たなくてはならない箇所や、今にも道路わきの斜面から落石がありそうな場所もありました。

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山道を行く

鬼怒川温泉駅を出て1時間半。終点の女音渕駐車場に到着です。なんかすごい山奥感がありますが、ここまで市営バスが走っているのがすごいです。しかも1日4往復も走っているのには、ホント、日光市に感謝です。

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女音渕駐車場

ここから先は一般車の通行は禁止なので、宿の送迎車に乗るか、歩くしか宿にたどり着く手段がないのも秘湯感があるのですね。

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女音渕駐車場から先は一般車は通行禁止

女音渕駐車場からは林道となり、未舗装路を30分ほど走ります。ガタガタ道でマイクロバスに乗っていると、舌を噛みそうなほどの道でした。

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ガタガタ道の林道を30分

こんな山奥の林道なのに、佐川急便のトラックとすれ違いました。宅配業者さんも大変です。路線バスのドライバーに聞くと、雪の時期はもう泣きたくなるらしいです。理解できます、その気持ち。奥鬼怒温泉への荷物には、特別料金をとっても良いのではないかと思います。

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佐川急便のトラックとすれ違う

駐車場を出て30分ほどで宿に到着です。ここまでものすごい山の中を走ってきた感じがするので、突然目の前に加仁湯の立派な建物が現れるとびっくりします。

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宿に到着

今回は雨だったので、女音渕から往復は宿の送迎バスを利用しましたが、晴れていれば、帰りは宿からハイキングしながら女音渕駐車場に戻るのも良いなと思いました。ハイキングコースは送迎バスが走る林道とは別に専用のコースがあるようです。

まとめ

静岡からだと宿に到着するまでに6時間くらいかかり、北東北の温泉よりも遠い感じはありますが、なめらかな硫黄泉は行った甲斐がある温泉でした。今回帰りは大雨で、途中の道路が心配でしたが、宿のご主人や路線バスのドライバーに話を聞くと、大雨でも大雪でも、まず運休にはならないのだとか。ここ20年くらいの間に、大雨の土砂崩れで1週間ほど運休、大雪で除雪が間に合わず1度運休だったかなーとおっしゃっていて、驚きました。

宿のスタッフはご主人以外は皆さん東南アジア系の方たちのようでしたが、日本語を話します。ちょっと早口で料理の説明は聞き取りづらいですが、親切で特に対応に困ることはありませんでした。

冷房設備がないので、最近の暑い日本の夏場の部屋の温度や湿度がちょっと気になりますが、10月はすでに気温も下がっていて、困ることはありませんでした。冬も営業しているので、また季節を変えて泊まりに行くのも良いなと思いました。

宿の公式サイトはこちらです。

www.naf.co.jp

次回行くなら

ところで、私がいつも温泉宿情報や旅の持ち物情報をものすごーく参考にしている月山ももさんのブログの中に、手白澤温泉が紹介されています。手白澤温泉は加仁湯と同じく奥鬼怒温泉郷にあるのですが、送迎バスはなく、アクセスは唯一、女音渕から2時間半歩いて行くのみです。その苦労が報われる宿らしいので、次回、奥鬼怒温泉を訪ねるのなら是非行ってみたいです。実は帰りの路線バスのドライバーさんも「いろいろなお客さんが良かったと言っていまして、私も行きたいです」とおっしゃっていました。

www.yamaonsen.com

やわな私は、1泊目は加仁湯に泊まり、送迎バスで加仁湯まで行き、翌日はハイキングを楽しんだ後、手白澤温泉に泊まり、3日目は手白澤温泉から歩いて女音渕駐車場まで行き、そこから路線バスで鬼怒川温泉駅に戻る、というのも良いなと思っています。

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