鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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初めてのロンドン旅行Day5 大英博物館

2024年9月。妹と2人でのロンドン旅行も5日目。この日の夜には帰りの飛行機に乗る日です。ロンドン滞在もあっという間の最終日となりました。この日は出発まで時間があるので、ホテルをチェックアウトし、荷物はクロークに預けて、大英博物館に行ってきました。そもそも今回のロンドン旅行は大英博物館に行くのが目的だったのに、あれやこれやと予定を詰め込んだら、最終日に行くことになってしまいました。しかも連日歩き回ってすでに足はくたくた。なので本当に見たいものだけを厳選して見るという見学になってしまいました。

訪れたいと思った理由

ロンドンに旅しようと思ったのは同じ年の3月に夫婦でエジプトに行き、ガイドさんからエジプトの博物館に収めるべきものが、外国に略奪され、外国の博物館に収蔵されている物がたくさんあると聞いたからです。

www.frostmoonweb.com

妹が作ったMUST seeリストが大活躍

大英博物館を訪問する前に、妹がテレビで予習をしてきてくれ、こんなリストを作ってきました。このリストが大変役立ち、とにかくこの10点は見ようということで、広い博物館の中を次はここ、その次はここ、と大変効率よく回ることができました。

Must see リスト

このリストのポイントは、見たい展示物が何番の展示室にあるかを書いておくことが大事です。そしてその展示物の何を見るべきか、これを書いたリストがあると、見たいものを効率よく見ることができました。

見学内容

ロゼッタストーン

エジプトに関する展示の中で、最も人が集まっているのがこちらのロゼッタストーン。ロゼッタストーンは大英博物館に置いておくよりは、エジプトの博物館に戻してほしい感じもありますが。エジプトのガイドさんも返してほしいと言っていました。ロゼッタストーンが発掘されたのはエジプトだし、石に刻まれた神聖文字の解読によりいろいろなことが分かったのだし、書かれている内容もエジプトの王様の業績なのですから、ガイドさんの気持ちもわかるというものです。

ロゼッタストーン

エジプト関連

ロゼッタストーンだけでなく、エジプトに関する展示物は2つのフロアに分かれていて、展示面積も広いです。

ミイラ関連は3階に多数。ミイラも大英博物館に展示するより、エジプトの方が良いのではないかと思いますが、エジプトにもミイラはたくさんあったような気がします。

エジプトのミイラ

私が感動したのはこちらのネブアメンの壁画。妹の下調べがなければ見逃していました。こんな感じの壁画はエジプトでもたくさん見たように思いましたが、大きく違う点があるのです。それは正面を向いた顔が描かれているということ。エジプトで見た壁画はみんな横顔でした。紀元前14世紀頃のアマルナ革命により、表現の自由化が進んだ結果との妹解説でした。

横向きが多い中で2人だけ正面を向いている

エジプト関連のエリアにはラムセス2世の像など、大きな像が展示されています。

ラムセス2世の像

彫刻の素晴らしさ

エジプトの展示物も迫力ありましたが、ギリシャ(?)彫刻も素晴らしい。衣服のふんわりしたドレープは、まさに風を受けている感が伝わります。石でできているのが信じられない細かさ。

ネレイドモニュメント

石の彫刻の素晴らしいこと

さらに館内にはあのパルテノン神殿を飾っていた彫像の展示もあるのですが、私達が訪れた時は展示場そのものがクローズで見ることができませんでした。メチャ残念。これ、次回の宿題です。

オクサスの黄金の馬車

写真で見るとその大きさがわかりませんでしたが、すごーく小さいので、見逃し注意です。今のアフガニスタンで発掘されたそうです。

オクサスの黄金の馬車

サットン・フーの出土品

イングランド東部サフォーク州で、アングロサクソン時代の墓から発掘された兜。

サットン・フーの兜

トルコ石の仮面

トルコ石を使ったモザイクの仮面でアステカ美術の一つ。この仮面の隣に展示されている双頭の蛇が有名ですが、同じ人がずーっと双頭の蛇をかぶりつきで見ていたので、蛇の写真は撮れませんでした。光に一つ一つの石が輝いてとてもきれいです。

トルコ石の仮面

ポートランドの壺

とても繊細な装飾が施されていますが、この壺は昔々砕け散ったそうなのですが、破片を集めて修復されたのだそうです。

ポートランドの壺

ライオン狩りのレリーフ

今のイラク北部のあった新アッシリア帝国の王宮内の壁面装飾とのこと。こちらは手前にガラスがないので、反射を気にせず写真が撮れました。

レリーフ

ウルのスタンダード

貝と石のモザイクで作られていて、片面に平和、もう片面には戦争が表現されています。

平和と戦争を表現しているモザイク

売店でお土産を買う

ということで、Must seeアイテムをざざざーっと見たあとは最後にグレーコートと呼ばれる大英博物館のロビー空間のような場所にある売店でお土産を物色。

グレーコート

人気があると言われているスフィンクスの顔をしたアヒル(お風呂に浮かべるやつ)を買いました。

自分用のお土産

予約はした方が良い

大英博物館の素晴らしいところは、これだけの展示物がありながら入館料は無料というところ。大英博物館を目的にロンドンに行くのなら、一回の入場で全部見て回ろうなどとしなくても、何日かに分けてじっくり見学できるのはとてもありがたいことです。

ただオーバーツーリズムのロンドンでは、大英博物館も事前予約が必要になりました。2023-24版のロンドンの地球の歩き方を見ても予約が必要とは書いていませんが、2日目に007聖地巡礼を案内してくれたガイドさんから「最近予約が必要になり、行列に並んでいるとチェックされるひとがあると聞きました」と言われたので、さっそくWEBで予約をしました。

予約時間は10分間隔で用意されていて、予約後に届いたメールを見ると、自分が予約した時間より後の時間ならいつ来館しても良いようです。そんなにキチキチした予約ではなそうです。実際私たちは予約したチケットを見せるような場面はありませんでした。

予約は公式サイトのVisitから。

www.britishmuseum.org

予習も重要

博物館は無料なので、時間ができた時に気の向くまま訪れるのも悪くはないけれど、限られた時間で見ようとするなら、予習は大事。今回は妹が作ったリストがとても役立ちました。ガイドブックなどにも、この展示はみたい! というリストが出ていたりするので参考にすると良いと思います。

帰国の途に着く

大英博物館を見た後は、夜7時出発の飛行機で日本に戻りました。帰りはファーストクラスだったので、その模様はまた別途。